『再婚承認を要求します』原作小説167話のネタバレと感想です。
ラスタの周辺が大変なことになっていますね。義理の親も実父もラスタに金をせびり、皇后なのにお金に悩まされる始末。さらに前回のラストでは、アレンが「第一子を王子にしてくれ!」とぶっ飛んだ要求をしていました。
なぜか妊娠記念パーティーを開催することになる
ナビエ視点|妊娠記念パーティーの開催
ある日ハインリが、ナビエの妊娠記念パーティーを開きたいと言い出しました。
しかしナビエはその提案に難色を示します。というのも東大帝国にいた時、ラスタの妊娠パーティーで惨めな思いをしたからです。
そのため適当な理由をつけて断ろうとするも、ハインリはやけに食い下がるので彼女はしぶしぶ開催を許可しますがーーー
彼はこのとき、自分が招待状を書くと言い出します。その顔が何かを企んでいるように見えたので、ナビエは『裏に何かあるな』と勘繰りました。
ソビエシュ視点|招待状を読んでブチ切れる
ハインリからの招待状を読んだ後、ソビエシュはひどく苛立ち、それを丸めて壁に投げつけました。
というのも招待状には「妻の妊娠を祝ってほしい。父親の先輩として助言をして欲しい」などの嫌味が書かれていたのです。
パーティーに参加すれば、きっとソビエシュは「まだ前妻に未練がある」と人々に嘲笑されるでしょう。実際に未練があるので、余計に腹が立ちます。
さらに彼は、いつか愛するナビエと他の男の間にできた子供を見ることになるでしょう。それを想像しただけでも呼吸が乱れるほど辛く、いっそハインリ似の子供が生まれればいいとさえ思うのでした。
ハインリ視点|カトロン侯爵に取引を持ち掛ける
カトロン侯爵と取引する
その日ハインリは、カトロン侯爵を執務室に呼び出します。侯爵からは以前の傲慢さが消えており、ひどく弱々しく見えます。
そんな彼にハインリは、ズメンシア老公爵の弱点は何だ?と聞きます。
遠回しに、弱点を教えるならカトロン侯爵の今までの無礼を水にながすと言っているのです。
侯爵はとても混乱しますが、結局はズメンシア老公爵の弱点ーーー2人の孫にとても弱いことーーーを伝えました。
お前の体がほしい
さらにこの時ハインリは、罪を不問にする代わりに「カトロン侯爵の体が欲しい」と要求します。ナビエに魔法の操作方法を教える前に、彼の体を使ってテストしようと考えたのです。
が、しかし。マッケナはその言葉を表面どおりに受けとり、持っていた書類を落とすのでした。
再婚承認を要求します・167話のネタバレと感想
ネタバレ感想①過激すぎるハインリ
ハインリ、大人げねぇ~!!
……と最初は思いましたが、あの招待状は彼にとって『当然の報復』だったのでしょう。ラスタが妊娠した時、ナビエがどれだけ心を痛めて惨めな思いをしてきたか、彼はよく知っていますから。
ナビエがやり返さない分、ハインリが過剰報復をしているのかもしれませんね。
あと私の考えすぎかもしれませんが、この行動には牽制の意味もあるのかなと。皇帝である彼が「クイーンに手え出したら許さんぞオラァ!」という行動を取り続ければ、誰もナビエに喧嘩を売ろうとは思わないでしょうから。
ネタバレ感想②マッケナ誤解だよ!
途中までシリアスだったのに、最後のマッケナのせいで完全にギャグになりました(笑。これはもう完全に勘違いしてますね。BとL的な意味で捉えたのでしょう。
定期的にこういった大人向けのギャグを入れて読者を笑わせてくれるのは、『再婚承認を要求します』の魅力の1つですね。
ネタバレ感想③トロビー公爵家
ナビエは今回、両親にしばらく西大帝国に滞在してほしいとお願いしています。その際に、ラスタが両親に暗殺者を送ろうとしたことも話しました(ただしハインリが未然に防ぎましたが)
普通の人なら、暗殺者と聞いて顔色を変えるでしょう。しかしナビエの両親は怯んだ様子もなく「暗殺者にやられるような家門ではない」と断言しています。かっこいい…!
こういう両親だからこそコシャールのような強者が生まれ、ナビエのような不屈の精神を持った女性が育つのでしょうね。
今さらですが、トロビー公爵家から多くの皇后が排出されたという設定に納得しました。
コメント返信ありがとうございます。
ハインリは国王としては大人げないですが、かつてソビエシュが大人げなく自分の子を妊娠した愛妾ラスタを贔屓し、ナビエに謂れのない「先に妊娠したラスタを妬んでいる(嫌がらせもしたという中傷)」「兄のコシャールに命じてラスタに危害を加えた」という冤罪を着せて公衆の面前で恥をかかせ、公的な裁判にかけたことを思えば正直もっとやれと言いたいです(笑)
少なくともナビエは報復をハインリにお願いするなんてラスタみたいなことはしていませんし、ハインリもソビエシュがナビエに未練たらたらなのを知っているので、ラブラブな新婚夫婦アピールと共にかなり強くけん制しているんだろうなと。
ソビエシュからすればナビエが妊娠できるならラスタのような奴隷を母親に持つ子をわざわざ作る必要なんか無かったという言い分なのでしょうけれど、あれだけグローリーエムを溺愛していたとは思えないほど最低ですよね。
グローリーエムが自分の子供じゃないかもなんて短絡的な思考で不満たらたらなソビエシュなので、結末は個人的に当然だと思います。
西大帝国国王の父と外国とはいえトロビー公爵家の母を持つナビエの子に対し、ソビエシュの子は父方こそ国王の子ですが母は逃亡奴隷。
ナビエの子もグローリーエムに負けない美しい子なのでしょうけれど、この時点でグローリーエムは近い月齢で産まれる他国の王族の子と比べてかなり厳しいですよね。
ラスタもあの調子だと王妃から降ろされるのも時間の問題でしょうし…。
かといってソビエシュも意地になってグローリーエムに「ハインリの子なんかに負けるな!」と面倒なスパルタ父になりそうな感じで、しかも自分の子じゃないかもなんて滅茶苦茶言いだしているので今後はグローリーエムを可愛がらずスパルタ教育で非の打ち所がない女王にするという茨道を突き進むしかないわけで。
グローリーエムは何も悪くないのに、父親がソビエシュであるばかりに可哀想だなと。(アレンが父親でも当然悲惨な境遇になったと思いますが…)
コメントありがとうございます。そして相変わらず考察がすごい!今回も勉強になりました。
匿名さんなら『再婚承認を要求します』の考察ブログを作れそうですね。
>ソビエシュも意地になって~
この光景、目に浮かびます。ハインリに対抗心を燃やすあまり、溺愛していたはずの娘にスパルタ教育をする。そんな未来もあったのかもしれませんね。