『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。原作小説147話(マンガ版154話)のストーリーを紹介します。
ナビエは会議中に官吏から『不妊疑惑』をかけられ、それは政敵であるカトロン侯爵のせいでした。そして今回、彼はさらに悪計をめぐらせますがーーー
この後どうなるのでしょうか?
目次
カトロン侯爵視点|ナビエを罠にハメるため画策する
侯爵の悪だくみ
カトロン侯爵はナビエを失脚させるために彼女の周辺を嗅ぎまわっていましたが、ある日、驚くべき情報を耳にします。
ハインリには秘密の恋人がいて、その女性は近くの村に住んでいるそうなのです。
もしそれが事実ならば利用しない手はないので、カトロン侯爵はさっそく女性とコンタクトを取ります。
そして国務会議の日に、女性を会議場に連れて行きました。他の貴族たちがいる前で『秘密の恋人』のことを暴露してやれば、生意気なハインリに一泡吹かせられると考えたのです。
”秘密の恋人”を会議に連れて行く
しかし女性は会議場の中央に立つと、指示を無視して「カトロン侯爵は約束を守らずに私を見放したのです」と話し始めます。
身に覚えのないことを言われて焦った侯爵が言い訳をすると、彼女は「裏切り者!」と叫びながら彼の頭に掴みかかました。
実のところ彼女は、ハインリの回し者だったのです。
そして会議後。恥をかかされたカトロン侯爵は、騙されたことに気付いて地団駄を踏むのでした。
エベリー視点|イスクアア子爵夫妻に嫌がらせをされる
陰湿な貴族たち
エベリーはその日、憂鬱な気分で部屋に戻りました。
彼女は貴族に招待されて遊びに行ったのですが、そこにはイスクアア子爵夫妻もいて何度も侮辱されたのです。
そのためエベリーは不快ですぐに入浴を済ませるも、アカデミーで貰ったネックレスがないことに気付きます。
しっかり持っているよう言われたのに部屋のどこにも見つからず、彼女は激昂しますがーーー
この時、自分の体にわずかながら魔力が戻っていることに気付きます。
今まではネックレス本体に込められた魔力のせいで気付きませんでしたが、今は取り戻した魔力を確かに感じることができたのです。
再婚承認を要求します・147話のストーリー補足
ハインリが用意周到な件
カトロン侯爵の一本釣り。見事に成功しましたね。ハインリは本当に釣り(?)が上手です。
なお本編の補足となりますが、ハインリは侯爵を釣り上げるために入念な準備をしていました。
自分と何の関係もない女性を私兵に護衛させたり、その女性にも意味ありげな振る舞いをするよう指示したりーーー侯爵を仕留めるため、徹底的に準備しています。
それこそ読者視点だと、ここまでやるか?と感じるレベルで。
今回の話には、ハインリの周到さ・狡猾さ・容赦のなさetc…がギッシリ詰まっている印象です。
ネタバレ感想|ハインリは狩りが上手いという話
ネタバレ感想
ハインリは今回のような謀略(特に根回しが必要なもの)にかけては作中トップクラスの実力を持っているイメージです。
主観ですが、謀略にかけてはハインリ・エルギ・エンジェルがTOP3を占めている印象。
もちろんナビエも抜かりなく準備をするタイプですが、彼女のやり方はあくまで正攻法。やられたらやり返すけれど道理は守っています。
なのでハインリとは真逆のタイプですね。
現状のおさらい
クリスタに引き続き、従兄のカトロン侯爵もそろそろ退場しそうですね。今回これだけの事をしたので、少なくとも無傷ではいられないでしょう。クリスタ陣営、どんどん数が減っていきます。
とはいえクリスタ側には、まだ彼女の父親・ズメンシア老公爵が残っています。
老公爵が今後どんな形で邪魔しにくるのか、そしてナビエとハインリはそれをどう防ぐのか。こういう政治的な対立も、本作の魅力の1つなのかなと思います。