『あなたの心がわかるように』結末をネタバレ｜後半～最終回について韓国版のストーリーを解説します

この記事では『あなたの心がわかるように』の原作小説についてネタバレしています。

バイオレットとウィンターの夫婦仲は修復されるのか。2人はお互いに理解することができるのか。そしてなぜ、2人は体が入れ替わったのかーーー

ストーリーの結末と本作の謎について簡単にまとめました。マンガ版の最終回が待ちきれない人はご覧ください。

『あなたの心がわかるように』中盤までの展開をおさらい

ウィンターとの別れ～1年ぶりの入れ替わり

バイオレットは『体の入れ替わり現象』が起こる原因をウィンターに明かすと、すがりつく彼をおいて一人旅立ちます。そしてドス公国にある半島の村で一人暮らしをしながら平和に暮らしていましたがーーー

それから1年後。ウィンターは二度と妻が帰らないと知って絶望し、仕舞にはバルコニーから飛び降ります。そしてこの事件により、2人はまたもや体が入れ替わりました。

後半のストーリー｜3か月後に離婚することが決定する

3か月後に離婚することを約束する

ウィンターと久しぶりに再会した後、バイオレットは正式に離婚をしたいと言い出します。

しかし彼は自分の遺産をすべて彼女に譲ろうと考えていたため、現時点での離婚を拒否します。

その代わり3か月の熟慮期間(離婚せずに済むように努める期間のこと)の後であれば離婚に応じると話すのでした。

つまりウィンターは、3か月間のうちに何とかして逝く方法を見つけ、バイオレットのために多額の遺産を残そうと考えていたのです。そのために離婚を3か月後に引き伸ばしました。

ウィンターは自分の考え方が間違っていると理解していますが、それでも彼はこのような方法しか知らないのです。お金しか知らない彼にとって、これがバイオレットにしてあげられる最善でした。

そしてバイオレットとウィンターは、3か月間にデートをしたり同じ部屋で寝泊まりしたりしながら一緒に過ごします。

ウィンターの実母が現れる

熟慮期間中、ウィンターのもとに実母を名乗る人物が現れます。

しかし実母が訪ねて来たのはお金の無心が理由だったので、ウィンターは無性にバイオレットに会いたくなり彼女の家を訪ねるのでした。

この後バイオレットは、膝枕をして慰めてくれたよ

自分が今まで辛かったから、人にも優しくできるんだろうね。

その後、ウィンターのもとに再び実母が無心に来ます。

そこで彼はお金を渡す代わりに、体の入れ替わり現象について教えるように迫ります。

またこの時、自分の全財産を妻のバイオレットに遺して３か月後に命を絶つ予定だと実母に明かしました。

実母はそのことに驚きながらも、自殺ではなく事故死や戦死であれば体を入れ替えずに逝けると説明します。つまり自分の意思とは関係なく命を落とせばよいのです。

結末ネタバレ｜最終回でプロポーズし、その後は子供も授かる

幸せな結末を夢見て、2人は本当の夫婦になる

3か月間一緒に過ごしたことで、2人はお互いを理解するようになります。

そして『あなたの心がわかるように』の最終回で、ウィンターはバイオレットに正式にプロポーズをします。

すでに2人は一度結婚していますが、ウィンターによればあれは『結婚』ではないとの事。そのため彼はバイオレットの前で膝をつくと、指輪を送って「私をあなたの夫にしてください」と告白しました。

なおプロポーズの際に彼は、最後まで家族でいたいだの夫になりたいなどの甘い言葉をバイオレットに捧げます。

するとバイオレットは、妻になることを夢見て長生きすると約束してくれました。

また彼女は子供が産めるようになったので、将来子供が生まれたらの男の子はテオ、女の子ならオリビアと名付けたいと喜びながら語りました。

最後にプロポーズで終わるのが良いね。韓国マンガらしい結末。

途中まで地獄みたいなストーリーだったけど、丸く収まって良かった。

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2人が子供を授かるまでの経緯

『あなたの心がわかるように』の設定によると、混血であるウィンターは純血のバイオレットとの間に子供をつくることが出来ません。

しかし心臓が悪いバイオレットを治療するために2人がアリカに行く途中、混血の子供たちと出会います。その子たちと一緒にアリカに到着してから火の神をまつる神殿を訪れると、バイオレットは体が健康になって妊娠しました。

2人の体が入れ替わった理由は？カニク一族の魔法について

ウィンターの特殊能力が原因だった

ウィンターの母方の血筋であるカニク一族は、特殊な魔法を使うことができます。というのも魔法でお互いの体を入れ替えて誤解を解く『神から授かった機会』を持っているのです。

まさに『あなたの心がわかるように』するための魔法ですね。

なおこれは男性領主の血統から遺伝する特性であり、特定の条件が満たされると発生します。

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全体的な感想｜地獄のような物語がハッピーエンドに

『あなたの心がわかるように』の最終回と結末について

『あなたの心がわかるように』を読んだ感想ですが、ここ最近読んだ韓国マンガの中で一番ハラハラした韓国マンガでした。

最終的には互いを理解して幸せになれると知っていても、途中までのストーリーがあまりに酷すぎて…この地獄のような物語がどうやって夫婦円満になるのかと、毎回祈るような気持ちで読んでいました。

それこそ初期の頃は、2人が幸せなひと時を過ごすほどに「どうせ次回あたりで地獄が再来するんだろうな…」と思いながら読んでいたものです。なにせウィンターは、バイオレットのことを愛しているのに話し合おうとしませんから。

それでも原作のストーリーを調べたところ結末がハッピーエンドだったので、心底安心しました。

ウィンターについて思う事

ここまで夫婦仲がこじれた原因は何かというと、間違いなく彼でしょう。

愛情は金で買えないのに、ウィンターは全くそれを理解していません。全て金で解決できると思っているのです。財産も権力も愛情を育むうえでは全く役に立たないし、バイオレットが大事なら仕事ではなく彼女と話し合う時間を作るべき。けれど彼はそれが理解できなかった。悲しいですね。

ただしこの件についてはウィンターが悪いワケではなく、諸悪の根源というか責任を負うべきはウィンターの実母や養父母。どっちも性格が最悪なので、こんな親と一緒にいてはウィンターが更生する機会も無かったのかな…と。

『あなたの心がわかるように』関連のネタバレ掲示板や公式のコメント欄ではウィンターが散々叩かれていますが、個人的には同情の余地があるのかなと思いました。