マンガ版『再婚承認を要求します』112話のネタバレと感想です。
前回の最後のシーンで、ラスタはソビエシュの本心を知ってしまいました。彼は夜な夜な、ナビエを思い出しながら自分の胸を殴っていたのです。
知りたくもない真実を知ったラスタは、どう行動するのでしょうか?続きを見てみましょう。
ラスタ視点|ソビエシュの本心を知って苛立つ
ラスタは焦燥に駆られる
ラスタは浮かない表情で結婚式用のドレスを見つめながら、昨夜の出来事を思い出していました。
(毎日ああして、廃妃を思い出していたのね)
以前からソビエシュの胸元に痣(あざ)があることは知っていたので、どこでぶつけたのかと思っていましたが…
その理由がナビエだと知って、ラスタは憂鬱な気持ちになります。
さらにこの時、西王国の使節団―――ナビエたちが到着したと知らされてラスタはますます苛立ち、傍にいるデザイナーに怒鳴りつけました。
「ドレスを今よりもっと華やかに飾って!アクセサリーも服につける宝石も、全部!!!」
ナビエ視点|東大帝国の宮廷を訪れ、ソビエシュと再会する
ソビエシュとの再会
ナビエとハインリは東大帝国の宮廷を訪れ、ソビエシュに挨拶をしに行きます。
ソビエシュの反応は淡々としていて、無表情に皇帝として社交辞令を述べるだけ。
しかしナビエは知っています。彼は無理に平気なフリをするとき、そういう表情をするということを。
イライザ伯爵夫人との再会
その後、ナビエは国賓のための部屋に案内されます。そしてローズに入れてもらったお茶を飲んでいると、そのとき部屋の扉が開いて感極まった声が響きました。
「皇后陛下!」
扉の前に立っていたのはイライザ伯爵夫人。ナビエの元気そうな姿を見て安堵したのか、泣きそうになっています。
そしてナビエが近況報告――西王国で問題なく過ごしていてハインリとの関係も良好であることーーを告げると、イライザ伯爵夫人は嬉しそうに微笑みました。
ナビエとイライザ伯爵夫人が話していると、そこにハインリもやって来ます。
「クイーン、夫を放置しすぎではありませんか?嫉妬して来てしまいました」
恥ずかしい言葉を惜しげもなく言うハインリ。
さらに彼はナビエの手を取りキスをするものだから、イライザ伯爵夫人やローズたちは頬を染めて「まあ!」という顔をします。
一方でナビエは笑顔を浮かべながらも『もう一国の王なのだから、人前ではもう少し威厳を持つよう後で話さなければ』と思うのでした。
結婚式の前日
イライザ伯爵夫人が訪問した後、他の侍女たちや友達が訪ねてきたのでナビエは楽しい日々を送ります。そして結婚式の前日、ナビエとハインリが一緒に宮廷の庭を散歩しているとーーー
そこに恨めしげな表情をしたソビエシュが現れました。
『再婚承認を要求します』112話のネタバレ感想
112話のネタバレ感想|ラスタの中身は側室時代のまま?
ナビエが東大帝国に戻って来たことで、ラスタはますます焦ります。
112話の冒頭ではドレスをより派手なものにするようワガママを言っていましたが、あれは美しく着飾ればソビエシュの愛情が戻ってくると考えたのかもしれません。もしくはナビエへの対抗意識がどうしようもなく膨れ上がっているのか。
どちらの理由であれ、ラスタはかなり厳しい状況です。本当は平民から不興を買わないように華美なドレスは避けるべきですが、焦るのも無理はありません。
ただし外見で勝負しようとする限り、ラスタは永遠に“側室扱い”しかされないのかなと思います。
可愛くして愛嬌を振る舞うだけでは、本当の意味で『正室』にはなれません。けれどラスタは立場だけが皇后になり、中身は側室の時と同じまま。
これは非常にまずい状態なのに、ラスタはそのことに全く気づいていないようです。