漫画『今世は当主になります』の78話のネタバレと感想です。
前回フィレンティアは、ギャラハン衣服店の第1号店の様子を見に行きました。そして店長・バイオレットの有能さに感動していると、そこにギャラハンが現れて一緒に食事をすることになります。
この後はどうなるのか、ストーリーの続きを読んでみましょう。
レストランでの食事中、フィレンティアはある提案をする
レストランで爆弾発言をする
ギャラハンと鉢合わせた後、フィレンティアたちは美味しいと評判のレストランで食事をします。偶然にもそこは前世でフィレンティアが気に入っていたお店なので、彼女は大喜びで料理を食べますがーーー
なぜかクレリバンが浮かない顔をしています。そこで理由を聞いてみると、彼は肉料理が苦手で普段の食事もサラダや海鮮系が多いそう。
そこそこ付き合いが長いのに、フィレンティアもギャラハンも彼のプライベートを知らなかったのです。
そこでフィレンティアは、前世の知識を元にクレリバンの好きそうなメニューを注文します。
すると彼は料理をパクパクと食べ始めたので、彼女はそんな彼を見ながら満面の笑顔で言いました。
「パパ。クレリバンさんを私にください」
その衝撃的なセリフに全員が驚き硬直するのでした。
ギャラハンの答え
フィレンティアの事業計画を実現するためには、クレリバンの助けが必要不可欠。しかし彼女が誤解を招く言い方をするので、クレリバンはすかさずフォローします。
するとギャラハンは納得して、娘の頭をよしよしとなでつつ了承しました。
「衣服店はもう落ち着いたから大丈夫だろう。僕よりも君のほうが、クレリバンさんの能力を必要としているだろうから」
そしてギャラハンは父親らしく、娘をよろしくお願いしますとクレリバンに頼むのでした。
拠点となる建物を購入し、フェレット商会を設立する
フィレンティアは事業のため建物を購入する
ギャラハンと別れた後。
フィレンティアはラウリルとクレリバンを連れて、5階建ての高級そうな建物に入ります。そしてこの建物を購入するため、担当の男性に多額の現金を渡しました。
「それでは、建物の新しいオーナーの名前は何ですか?それから建物の名前はどうします?」
「フェレット商会。クレリバン・フェレットと記載してください」
なんとフィレンティアは、自分の貯金で購入した建物をクレリバン名義で登録すると言うのです。
しかしクレリバン本人はそのことを今知ったので、当然ながら驚きます。すると彼女はこっそり、彼にだけ意図を説明しました。
- これから本格的に、フィレンティアは自分の事業を運営していかなければならない
- しかし自分名義で建物を取得したら、全て祖父・ルーラックに報告される
- それは今後の計画の邪魔になる
- よってクレリバンが建物のオーナーになるのが適切
さらにフィレンティアは、自信に満ちた顔で続けます。
「でも、それとは別にこの建物はクレリバンの物だよ。あなたは私の仲間だから、あなたが堂々と歩く土台くらいは私が用意しなくちゃ」
すると彼は一瞬だけ戸惑うも、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべてお礼を言いました。
フェレット商会が設立される
こうしてクレリバンを代表者とした『フェレット商会』が設立された後。
購入した建物の一室で、フィレンティアは最初の目標である『鉱山の購入』についてクレリバンに説明しはじめました。
ラビニ皇后視点
その頃ラビニ皇后は、アンゲナス当主・ペルディックから報告を聞いていました。
ジュリエッタ・アビノが、ギャラハン衣服店の広報モデルとして採用されたこと。その結果、ヨバネス皇帝もロンバルディの顔色を伺っていること。
ラビニ皇后はその話を聞き終えると、冷たい表情で言います。
「くだらない話は終わりにしましょうか。”例の鉱山”を買い取る計画 は、支障なく進んでいるでしょうね。お父様」
失敗は許さない。どんな手を使ってでも成功させなさい。ラビニ皇后はペルディックにそう言い含めるのでした。
まとめ|今世は当主になります78話のネタバレと感想
78話のおさらい
フィレンティアは78話で『フェレット商会』を設立しました。そして設立最初の仕事として、とある鉱山を買い取ろうと決めますがーーー
実はこの鉱山、ラビニ皇后も狙っているようです。
どこの鉱山なのか明記されてはいませんが、このタイミングで2人が狙うのなら同じ鉱山なのでしょう。
今後はフィレンティアVSラビニ皇后の戦いになりそうですね。
ネタバレ感想|フィレンティアの気遣いについて
『フェレット商会』は前世でクレリバンが、ロンバルディ家を出た後に立ち上げた組織です。しかし今世では、フィレンティアが資金を出してくれたおかげで少し早めに設立されました。
しかも彼女は設立時に、購入した建物をクレリバンに譲渡すると宣言しています。
その理由についてはロンバルディ側に情報を漏らさないためだと言っていましたが、それとは別にクレリバンへの気遣いもあったはずです。
基本的に彼女は「せっかく過去に戻ったのだから皆に幸せになって欲しい」というスタンスなので、側近を出世させるための基盤を作ってあげたかったのでしょう。
この時点でフェレット商会を設立しておけば、少なくともクレリバンの将来に役立つでしょうから。