漫画『今世は当主になります』の76話のネタバレと感想です。
フィレンティアの11歳の誕生日パーティーが開かれている最中、ビエーゼが訪れてギャラハンに嫌味を言いました。
しかしギャラハンは以前のような気弱な姿を見せず、堂々とした態度で兄に反論します。いったい彼に何があったのでしょうか?続きを読んでみましょう。
ギャラハン視点|兄・ビエーゼと真っ向から対立する
ギャラハンの反撃

気弱なはずのギャラハンに反論され、ビエーゼは怯みます。しかし負けじと「病気になったせいで目がおかしくなったのか!」と言い返しますがーーー
ギャラハンはすでに兄を敵とみなしているため、冷たい瞳で「いけませんか?」と答えました。
というのも彼は病気から快復した後、すぐに誰が秘密を漏らしたのか調査したのです。そのためオマリー博士が犯人で、ビエーゼが黒幕だと知っていました。
(私がトレンブルー病にかかったことを聞いて、愉快そうに笑ったとか。そして躊躇なく僕の事業を奪い、アンゲナスに捧げようとした。誰よりも信じていた家族が、僕の兄が。僕と娘の背中に剣を刺そうとした)
ビエーゼの悪行を知った今、もはや容赦する必要はありません。そのためギャラハンは、不満ならいつでも帰ってくださいと言い放ちビエーゼに背を向けました。


ジュリエッタ・アビノが歌を披露する
フィレンティアの誕生日パーティーでは、ジュリエッタ・アビノ(59話にて登場したオペラ歌手)がその素晴らしい歌声を披露します。
それを見た貴族の令嬢たちは、何て美しいのかしら…と感嘆の声を漏らし、また同時にジュリエッタの才能に目を付けたギャラハンのことも称賛しました。
フィレンティア視点|ペレスと彼女を取り巻く現状
なぜか遠くで立ち尽くすペレス
フィレンティアが会場を見回していると、ペレスが遠くでポツンと立っていることに気付きます。そこで何をしているのか尋ねると、彼は当然のように答えました。
「以前、君が言っていただろ。君と親しそうに見えてはダメだって」
確かにフィレンティアは、以前そのように注意しました。というのも当時は、皇位争いに巻き込まないよう彼との接触を避けていたのです。
しかし今となっては全てが水の泡。
フィレンティアは『ペレスの公式的な遊び相手』に任命され、さらに彼がギャラハンを助けたという噂も流れましたから。
さらにアンゲナスが既製服事業を奪おうとした以上、ギャラハンと皇后の道は違えたも同然。だからもう他人のフリをする必要はないのだと説明するとーー-
ペレスはそれを理解するや否や、フィレンティアの至近距離まで近づきました。
ペレスには運命の相手がいる?
「いや、だからってこれは…あなた、後で後悔するよ?」
“友達以上の関係”だと噂になったら大変なので、フィレンティアは困り果てます。
というのも前世でペレスを一度だけ見た時、彼の傍には『ある女性』が同行していました。
その女性は、皆が口をそろえて『天が彼のために授けた女性』と評した人であり、彼が皇太子の地位を得るのに大いに貢献したそう。
(恐らくこの2人は結婚して、幸せに暮らしただろう。私は命を落としてその姿を見れなかったけど)
しかしフィレンティアとペレスの間に妙な噂が立てば、その女性が逃げてしまうかもしれません。
ペレスが大切な人と出会うチャンスを奪いたくないので、フィレンティアは必死で彼に言い聞かせました。
「よく聞いて、ペレス。そんな噂はあなたのためにならない。後で後悔するような事をしないで」
しかしペレスは「後悔しない」の一点張り。全く言うことを聞かず、最終的には拗ねてそっぽを向きます。
そして結局のところ、フィレンティアは自分が注意するしかないな…と諦めました。時間が経てば、ペレスも理解するはずだと考えたのです。


そこで彼女は、お菓子でも食べながらペレスの近況について聞こうとしますがーーーこの時ペレスはふと、あることを思い出して言いました。
「そういえば…俺、アカデミーに行くかもしれない」
まとめ|今世は当主になります/76話のネタバレと感想
76話のネタバレと感想|例の女性について

どうやら前世のペレスには、献身的な女性が一緒にいたようです。ペレスがパレードに出た時も同行していて、フィレンティアはその時に女性を見かけました。
また周囲の噂によれば、その人は「天がペレスに与えた」と呼ばれるほど彼が皇太子の座王位に就くために貢献してくれたとの事。
そしてフィレンティアは、その女性がペレスの結婚相手になるだろうと思っています(ただし前世で、本当にペレスが彼女と結婚したかどうかは謎ですが…)
だからこフィレンティアは、人前ではペレスに一定以上近づこうとしません。自分との間に変な噂が立って、例の女性とペレスが疎遠になっては困りますから。
ただしペレスにとっては、フィレンティアが全てであり彼女以外目に入っていません。一緒にいれるだけで幸せなのです。
だから妙な噂が立っても後悔しないと断言しますが、フィレンティアには信じてもらえない…という可哀想な状況です。どっちももどかしいですね。