漫画『皇帝の子供を隠す方法』の45話のネタバレと感想です。
アステルは前回、太皇太后から譲り受けた領地を譲渡するため委任手続きをしました。しかし土壇場になり、譲渡にあたり1つだけ条件を追加したいと言います。
アステルは一体何が目的なのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
領地を譲渡するにあたり、アステルは1つだけ条件を出す
太皇太后のためにできること
南部の領地を譲渡するにあたり、1つだけ条件をつけたい。アステルがそう提案すると周囲の人々は驚きますが、彼女は一切怯まずに毅然とした態度で要求しました。
太皇太后の生まれ育った屋敷が廃墟として放置されているそうなので、そこに教育機関を建てたいのです…と。
つまり貧しい人々でも教育を受けられるよう、慈善学校を設立したいと言ったのです。
実を言えば、南部の領地があればもっと多くのものを掌握できます。恐らく太皇太后も、アステルにそれを望んでいたのでしょう。
しかし今のアステルには、権力よりも大切で守るべき存在がいます。だから彼女は与えられたチャンスを、自分ではなく太皇太后のために使ったのです。
その結果カイゼンは学校設立を許可し、無事にすべての委任手続きが終了しました。
手続きが終わり、カイゼンと別れの挨拶をする
別れの挨拶
委任手続きが終わったので、アステルは明日の朝すぐ東部に戻ろうと考えていました。
大神殿の庭でその事を告げるとカイゼンは名残惜しそうに引き止めるも、アステルはきっぱりと断ります。すると彼は身を引き、今までのことを謝罪をしました。
自分のせいで遠い所に来させたことも、その件についてアステルの意思を聞かなかったことも、そして6年前のことも。
今のカイゼンは、全てを申し訳ないと思っていたのです。
「あなたに謝ることを並べたらキリがない。私はいつもあなたに…申し訳ないことばかりしてきたようだ。だから、私を許さなくてもいい」
引用元:皇帝の子供を隠す方法45話
そして彼は穏やかな笑みを浮かべて、どうか私のいないところで幸せになってくれ…と告げます。
その姿はアステルが愛した幼少期の彼に似ていたので、彼女もまた穏やかな笑みを浮かべるのでした。
カレンベルク侯爵視点
一方その頃。
アステルの祖父・カレンベルク侯爵は、予想外の人物が現れたため驚いていました。というのも侯爵の前には、薄ら笑いを浮かべるレストン公爵が立っていたのです。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・45話のネタバレと感想
45話のストーリーを解説
太皇太后から託された南部の大領地。この土地には大きな価値があるため、アステルさえその気になれば色々なものを動かすことが出来るでしょう。
それこそ権力や財産だって手に入れられるはず。例えば領地と引き換えに、一生不自由しないだけの金銭を要求することもできました。
恐らく太皇太后も、可愛がっていたアステルが少しでも暮らせるようにと領地を残したのでしょう。
しかしアステルは、領地を自分のためではなく貧しい人たちのために使います。
そうすれは太皇太后も喜ぶでしょうし、アステルにとっては権力や財産よりも家族の方が大切だったのです。
ネタバレ感想と考察|不穏すぎるラスト
ようやく遺言にまつわる手続きが終わり、アステルは自由の身となりました。カイゼンとも和解できたので、良い終わり方だったと言えるでしょう。
しかしラストシーンで、レストン公爵が登場します。このタイミングでおじいちゃんの前に現れたという事は、アステルがらみで何かを企んでいるのでしょう。
せっかく穏やかに終わったと思ったのに、公爵が登場したせいで一気に不穏になりましたね。