『今世は当主になります』31~32話のネタバレ感想|エスティラの推薦状

今世は当主になります

ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の31話~32話のネタバレ感想です。

前回のラストで、ついに覚悟を決めたエスティラ。自分の夢を叶えるため、師匠のオマリー博士と対立しました。彼女は無事に推薦状を貰えるのでしょうか?ネタバレを見ていきましょう。

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31話の概要|エスティラは〇〇を調合する

エスティラの作った薬

今世は当主になります

推薦状をもらうため、フィレンティアが思いついたのは”軟膏”でした。

ただし普通の軟膏ではなく、清涼感と即効性があるものを調合するようエスティラに指示します。

エスティラが作った軟膏
  • 効果:腫れと炎症を鎮める
  • 特徴:清涼感があり、即効性がある

なお、これは韓国で一時期話題になった『タイガーバーム』を参考にした軟膏。ランブル帝国には似たような軟膏がないので、きっとルーラックも満足すると思ったのです。

タイガーバームとは?
シンガポールで実際に製造・販売される軟膏。肩こり・腰痛・筋肉疲労などに効果があり、塗るとヒンヤリするのが特徴。

そして優秀なエスティラは、指示どおりに軟膏を完成させます。

フィレンティアが実際に手に塗ってみると、いい香りがしてタイガーバームにそっくり。会心の出来に、軟膏を両手で掲げて大喜びします。

一方、エスティラは心配そうですが…

フィレンティアからすれば、この軟膏は推薦状を貰ってもおつりが出るくらいの代物。それほど彼女の腕はすばらしいのです。

『エスティラ軟膏』は大ヒットする

結論的に、エスティラの軟膏は大ヒットしました。

ルーラックとブロスルが実際に軟膏を使用したところ、指やひざの痛みが治まったのです。そのため2人は「これはいったい何の薬だ!?」と大変驚きました。

さらにフィレンティアの提案により、彼女の作ったタイガーバーム…もとい『エスティラ軟膏』は、ロンバルディの商人組合で販売されることに。

そのため作り方の発案者であるエスティラには今後、収益金が分配されるでしょう。

アカデミーへの旅立ち

「お嬢様、どうやってこの恩をお返ししましょう」

アカデミーに出発する当日、エスティラは泣きながらお礼を言います。そしてフィレンティアの両手をそっと包み、約束しました。

たくさん勉強して、絶対に信頼を裏切らない…と。

その言葉に「あなたなら出来るよ」と微笑むフィレンティア。そしてこの時、彼女は1つだけお願いをします。

フィレンティアのお願いとは、”トレンブルー”という病気の治療薬を作ること。

これは前世で、父親・ギャラハンの命を奪った病気でした。しかしアカデミー周辺にのみ自生する”ローゼン”という薬草を使えば、治療薬を作れるのです。

トレンブルーの治療薬

”お願い”を聞いたエスティラは、目を丸くします。なぜこんな子供が、治療薬の材料を知っているのか疑問でした。

しかしフィレンティアの真剣な瞳を見ると、その疑問は引っ込みます。そして「努力しますが、私の思い通りに作れるかどうか…」と躊躇いますが…

フィレンティアは彼女の手を握り返して言いました。「エスティラなら出来るって、私は信じてる」と。

なぜなら、前世でトレンブルーの治療剤を作ったのはエスティラだったから。

父が亡くなってから3年後、彼女はローゼンを使ってトレンブルーの治療薬を作り出しました。

だからフィレンティアは今まで、エスティラをアカデミーに送るため必死だったのです。

32話の概要|それぞれの見解

ルーラックとブロシュルの会話

「プロスルよ、君はあの子…フィレンティアについてどう思う?」
「頭の回転が早く、とても賢い方だと思います」

ロースチェント家の一室にて、ルーラックとプロスルは話します。

というのも彼女は推薦状をもらう時、ちゃっかり奨学金と薬の収益金も渡すよう取引を持ちかけてきたのです。しかもその配当比率は、文句のつけようがなく正当。

剛胆かつ聡明なフィレンティアに、ルーラックですら驚いていたのです。

ギャラハンとクレリバンの会話

ギャラハンは事業案を作成し、クレリバンの元を訪れました。

以前フィレンティアに相談したとき、彼を頼るように言われたからです(29話参照)

しかし書類を見せると、クレリバンは沈黙します。そのためギャラハンは、自分の考えが無茶苦茶なのだろうかと不安になりますが…

事業案を読んだクレリバンの第一声は「すばらしいですね」という称賛でした。

というのも彼はこの時、ギャラハンへの評価を大きく改めたのです。争いごとを避けて本ばかり読んでいる三男が、ひとりで大胆な事業案を構想していたことに関心しました。

ーーただしギャラハン本人に自覚はなく、褒められたことに驚愕していましたが。

・・・

相談した結果。

クレリバンは事業を手伝う代わりに、自分も一緒に事業を進めたいと申し出ます。

こんなにも立派な事業をただ目の前で見守るなど、羨ましくて仕方がないと考えたのです。

もちろんギャラハンに断る理由はなく、照れながらも承諾します。クレリバンが味方になるなんて、願っても無い事ですから。

クレリバンは”ある可能性”に勘付く

事業の配当比率などを決めた後、固く握手をかわす2人。そして退出する際、ギャラハンは自分がここに来た理由を打ち明けます。

「実は、娘のおかげなんです。僕の悩みを聞いて、クレリバン様に会いに行けと言っていました」

照れたように話すギャラハン。

しかし一方で、クレリバンは冷や汗をたらして考え込みました。彼もまた、フィレンティアが子供とは思えないほど聡明なことに気付いていたのです。

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『今世は当主になります』のネタバレ感想

感想①ようやく現代人設定が生きる

ネタバレ感想

31話では、フィレンティアの現代人設定が生かされましたね。

彼女がエスティラに調合するよう指示した『タイガーバーム』という薬。管理人はこの薬を知らなかったのですが、実在する軟膏のようですね。一時期流行ったそうです。

そして軟膏をルーラックたちに渡したところ、太鼓判を貰えました。それどころか直販までこぎつけたので、フィレンティアの計画は大成功だと言えるでしょう。

エスティラは推薦状をゲットし、そのうえ収益の一部をもらえるので万々歳ですね。

感想②フィレンティアが良い子すぎる

フィレンティアは以前から「絶対にエスティラをアカデミーに送らなければ」と必死でした。

そして31話のラストでは、その理由が判明します。

彼女があれほど必死だったのは、父親の病気を治すため。父親を救うために、ずっと奔走していたのです。本当にいい子ですね。

エスティラも治療薬づくりを承諾してくれたので、これでハッピーエンドに大分近づいたのかなと思います。フィレンティアが幸せになるためには、父親の生存が絶対条件ですから。

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