ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の23話~24話のネタバレ感想です。
せっかくの誕生会なのに、前回のラストで第一皇子・アスタナが襲来しましたね。嫌な予感しかしませんが、いったい何を企んでいるのでしょうか?
ストーリーを解説しつつ、管理人の感想を紹介します。
23話の概要|アスタナが誕生会に来た理由
ラビニ皇后の思惑
第一皇子・アスタナの登場に、顔をしかめるフィレンティア。すぐに彼と距離を取り、ルーラックの裾にしがみつきます。
聞けばアスタナは、前回のことでラビニ皇后に怒られたため謝罪しに来たそう。態度も王子らしく、礼儀正しいですが…
しかし、それが建前であるのは明白。
わざわざ人の多い場所に、ただ謝罪させるために第一皇子を送るワケがありません。
(想像以上に抜かりない奴かも)
フィレンティアは警戒し、彼への認識を改めました。
・・・
おまけにアスタナは、誕生日プレゼントまで用意していました。赤い宝石のついたネックレスを、手ずからフィレンティアの首に飾り付けます。
その様子を見て、貴族たちはヒソヒソと噂をします。今回アンゲナスと共同事業をして成功したから、皇后様はあれほどのプレゼントを贈ったのだろう…と。
つまりラビニ皇后は、フィレンティアの誕生日パーティーを政治手腕と財力誇示に利用したのです。
その事実に気づき、悔しくなって俯くフィレンティア。
すると祖父・ルーラックは彼女の心情を察したのか、わざと話題を変えてくれました。
アスタナはフィレンティアに付き纏う
祖父の気遣いを嬉しく思い、パーティーを楽しもうと気を取り直すフィレンティア。
しかしなぜか、アスタナが後をついて来ます。どうやら、一緒にいるよう皇后に指示されたようです。
おまけに彼は、ベレサックとアスタリウ(第一皇子と親密になりたくて寄ってきた)をあしらうために、フィレンティアをダシにします。
そのため彼女は、ついにキレそうになりますが…
するとその時、叔母のシャナネットが「こっちにおいで。誕生日プレゼントが届いてるわよ」と助け船を出してくれます。
そのおかげで、フィレンティアはアスタナを巻くことに成功しました。
紫色の封筒
メイロン・ギリウ・ララネの3人と一緒にプレゼントを開けていると、そこに仕事で遅れていたギャラハンが到着します。待ちに待った父親の登場に、大喜びするフィレンティアですが…
すると目の前に、再びアスタナが現れます。そして彼は「やっと見つけた」という顔をした後、ギャラハンに”紫色の封筒”を渡します。
ラビニ皇后からギャラハンに、晩餐の招待状が届いたのです。
24話の概要|フィレンティアは晩餐会に備える
シャナネットによるマナー訓練
晩餐会に参加するため、フィレンティアはマナーの勉強をします。笑い者にならないために、せめて挨拶くらいは完璧にしておきたいのです。
そのため叔母のシャナネット(当然ながら所作は完璧)に、直接マナー指導をしてもらいました。
・・・
するとそこに、ベスティアン(双子の父親でシャナネットの夫)が現れます。
双子が満面の笑みで父親に抱き着くと、彼もまた笑顔になります。さらにシャナネットが出迎えると、ベスティアンは愛しそうに妻の頬にキスを落としました。
この2人はロンバルディ内でも有名なおしどり夫婦で、ベスティアンは進んで婿入りしたほどです。
そして間もなくすると2人がイチャイチャし始めたので、フィレンティアは空気を呼んで退室しますが…
その時、ふと思いました。あんなに仲のいい夫婦が、なぜ3年後に離婚することになるんだろう?と。
ついにメルコーン薬が完成する
その日、エスティラが完成した”メルコーン薬”を持ってきました。
フィレンティアは薬の入った瓶を見ると、頬ずりしながら大喜びしますが…
優しいエスティラは「お嬢様、その薬を解毒剤として使うのですか?」と心配します。
その言葉に、一瞬だけ固まるフィレンティア。しかし事情は話せないので、代わりに微笑んで告げました。
「あなたの予想どおり、これは皇居に持っていくつもり。でも大丈夫。この薬は、本当に必要とする人の手に渡るはずよ」
けれどエスティラは、そうではないと食い下がります。薬の使い道が心配なのではなく、幼いフィレンティアが大変な計画を立てていると察したから心配なのです。
すると彼女の心情を知ったフィレンティアは、なお嬉しそうに笑って言いました。
ーー時が来たら全てを話してあげる、と。
言い換えれば、薬の使い道はそれまで秘密だということ。
人差し指を唇にあてて内緒だというポーズをすれば、彼女はようやく引き下がりました。
父親と一緒に晩餐会へ向かう
晩餐会へと向かう馬車の中。
小心者のギャラハンは、緊張のあまりガタガタと震えています。そんな父親を慰めるため、フィレンティアは彼に寄り添いますが…
その時、急に馬車が止まって皇居警備隊が現れます。宮内の治安のため、検問をするのだと彼らは言いました。
『今世は当主になります』のネタバレ感想
23話の感想①アスタナとラビニ皇后の話
23話はアスタナ回でしたね。前回の登場時はアホの子…ただの子供という印象でしたが、今回はちゃんと皇太子らしい振る舞いをしています。
行動のほとんどはラビニ皇后の入れ知恵でしょうが、少なくとも彼女の計略を理解できる頭はあるようです。
ラビニ皇后とアスタナは最終的に失墜する運命ですが、それまではフィレンティアも苦戦を強いられるのかなと思います。
アスタナ単体なら脅威ではありませんが、バックに皇后がいる限り安心はできません。
23話の感想②シャナネットの話
アスタナの襲来で困っていたところを、叔母のシャナネットが助けてくれました。
彼女は本当に出来た人ですね。賢い・厳格・優しいと3拍子そろっていて、また誰かを贔屓したり差別したりすることもない印象。
今後、フィレンティアの強い味方になってくれそうです。
24話の感想|薬の使い道
24話でエスティラと会話をする時、フィレンティアは以下のセリフを言っていました。
- 薬は皇居に持って行く
- 解毒剤として使用する
- 薬は本当に必要とする人のもとに行く
となると、第2皇子ペレスの母親に薬をあげるのでしょう。母親が亡くなるのは、ちょうど今時期ですから。
若干次回のネタバレになりますが、薬はペレス本人に渡します。母親はすでに他界したようです。