ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の21話~22話のネタバレ感想です。
前回の20話では、父親のギャラハンが事業を成功させましたね。そのため使用人たちの態度が親切になり、フィレンティアも過ごしやすくなったようです。
そして21話では、エスティラに取り入るため彼女の元へと向かいますが…今後、どうなるのでしょうか?管理人の感想をまじえて紹介します。
目次
21話の概要|エスティラとの取引
いざエスティラの元へ!

その日、フィレンティアはエスティラ(※)の元を訪ねます。そして手土産のフルーツケーキを渡せば、彼女はパアッと顔を輝かせました。
実のところフィレンティアは、エスティラと親しくなるため定期的にスイーツを持って訪問していたのです。
なぜなら彼女は、優しそうな印象と違って警戒心の強い性格ですから。

そして2人で一緒にケーキを食べながら、ティータイムを楽しみます。
ーーただし手首のケガに関して、エスティラから小言を言われましたが。まあ細やかで誠実な彼女だからこそ、重要な薬を発見できたのでしょう。
「もしまた怪我をしてもエスティラが診てくれるでしょ?」
そう言ってフィレンティアが微笑めば、エスティラは顔を赤くして「だからってまた怪我してもいいってことにはなりません~!」と困り顔をしました。
エスティラの将来の夢
そろそろ期は熟しただろう。そう考えたフィレンティアは、何食わぬ顔で”将来の夢”について尋ねます。
するとエスティラは少し照れながらも「アカデミーの研究員になって薬草学を研究すること」と答えました。概ね予想通りの回答です。
現在エスティラは、学費をがんばって貯金しているそうですが…まだ半分程度しか溜まっていないのだとか。
さらに将来の話を掘り下げると、エスティラは薬草学をもっと体系的に研究したいと話します。
お金のない人たちも、自分で気軽に治療できる方法をたくさん探したい。そのような人たちが、気軽に訪問できる医院を作りたい。
しかし彼女は、それが”夢”であることを理解していました。
そこでフィレンティアは「私が手伝おうか?」と提案します。すると勘のいいエスティアは、それがロンバルディの奨学金を指す言葉だと理解しました。
まだ7歳といえど、フィレンティアは厳然なロンバルディの一員。奨学金を使わなくとも、彼女1人をアカデミーに送り出すなど容易いのです。
夢を叶えるための対価
エスティアは冷や汗をたらしながらも、提案を受け入れます。そして同時に、見返りを要求されていることにも気づきました。
(本当に勘が良いんだから…)
そう思いながらも、表面上は無邪気を装うフィレンティア。そして満面の笑みを浮かべながら「濃縮されたメルコーン薬を1か月分プレゼントして欲しい」とお願いします。
するとエスティアは警戒しながらも、その願いを承諾しました。
老若男女の誰でも使える栄養剤。あまり知られていないが、長期的に服用すると解毒効果がある。
薬を渡すという行為に、心配そうな顔をするエスティア。そんな彼女を見ながら、フィレンティアは心の中で呟きました。
安心していいよ。あなたの薬は、人を害するのではなく生かすために使うんだから…と。
22話の概要|フィレンティアの誕生会
商人にとって最も大切な財産
商人にとって最も価値のある財産は何か?
これはクレリバンの授業で出された宿題でした。そしてこの質問に対し、フィレンティアは”人”だと答えます。
なぜなら大失敗するはずのコロイ織物事業が成功したのは、主導者がビエーゼから父・ギャラハンに変わったのが理由だから。
さらに祖父が奨学金制度を設立したのも、結局は”人”を得るための手段です。
とはいえ、血縁だろうと状況次第では互いに剣を突きつけるでしょう。また奨学生も、卒業後はいい条件で雇ってくれる家門に移るかもしれません。
だからフィレンティアは、お金を提供するだけでなく相手の望みを叶えなければと考えます。彼らが自分だけに尽くしてくれるように。
そして「一番の財産は人」という回答を聞いたクレリバンは、一理あると褒めますが…彼女の一番の狙いが、自分だとは思いもしませんでした。
フィレンティアの8歳の誕生会
授業が終わると同時に、はしゃぎだすメイロンとギリウ。
というのも、今日はフィレンティアの8歳の誕生日なのです。
そして2人に手を引かれながら会場に行くと、そこには豪華な料理が並べられ、多くの人が集まっていました。蘇る前、父親と2人きりで静かに過ごした誕生日とは大違いです。
予期せぬ参加者
誕生会には祖父・ルーラックも参加していたので、フィレンティアは「おじいさま~!」と言って可愛らしく抱き着きます。
するとルーラックは穏やかに微笑みながら、パーティーは気に入ったかと尋ねます。というのも参加者たちは皆、彼が声をかけて呼び集めたのです。
(私じゃなくておじい様の力で集まった人たちだけど、今は彼らに名前を知らせるだけで十分ね)
表面上はニコニコと笑いながらも、内心では計算高いフィレンティア。そしてルーラックが、そろそろ宴を始めようかとワイングラスを手にした時ーー
突然、会場がざわめきます。
というのも、第一王子のアスタナが現れたのです。
『今世は当主になります』のネタバレ感想
21話の感想

エスティラを支援する対価として、フィレンティアは”メルコン薬”を要求しました。これは長期的に使用すると、解毒剤として使えるそうですが…いったい、何に使うのでしょうね。
タイミング的には、父親・ギャラハンに飲ませる可能性が高そうだなと思います。
蘇る前、真っ先に亡くなったのは父親でしたから。エスティラ本人とおじい様はまだまだ寿命が残っているので、助けるとしたら父親からでしょう。
22話の感想
今まで穏やかな雰囲気だったのに、ラストでアスタナが登場したため一気に不穏になりましたね。
今回は挨拶もしっかりしていて、一応は王子らしく振る舞っていますが…
いやもう、絶対に悪巧みしてるじゃないですか。以前もラビニ皇后と不穏な会話をしてましたし。
そしてフィレンティアも、超絶嫌そうな顔をしています。流石に声には出さないものの、心中では思いっきり「何しに来た!?」的なセリフを叫んでいました。わかる。