漫画『今世は当主になります』の128話のネタバレと感想です。
王宮に帰還するや否や、ペレスは貴族院の会議に連れて行かれます。この会議には第一王子・アスタナも参加しているそうですが、この先どうなるのでしょうか?
そもそもヨバネス皇帝は何を企んでいるのか、ストーリーの続きを見てみましょう。
ペレス視点|貴族院の会議に連れて行かれる
ペレスの登場に、アスタナは激怒する
「第2皇子ペレスが皇居に帰還した」
ヨバネス皇帝がそう紹介すると、大会議場にいた貴族たちは驚きながらもペレスを歓迎します。しかし一方で、第一王子のアスタナは『邪魔者が帰って来た』と言わんばかりに苛立ちます。
おまけに皇帝は「次回からはペレスも会議に参加させてアスタナの隣に座らせる」と言うので、周囲はざわつき、アスタナはより険しい顔をしました。
彼は苦労して会議への参加権を得たのに、ペレスはいとも簡単にその権利を得たから悔しかったのです。
フィレンティア視点|17歳最後の日を、父親と過ごす
ギャラハンと2人きりの夕食
17歳最後の日、フィレンティアは父・ギャラハンと2人きりで夕食を取ります。衣服店が爆発的に成長したため彼は忙しく、こうして2人が顔を合わせるのは久しぶりでした。
そして夕食中、ギャラハンは今の心境を語ります。娘がもう成人になり自分のもとから離れるのが寂しいと思う反面、至らない自分のもとで立派に育ってくれたのが嬉しいようです。
「ティア。この至らない父のもとで、立派で丈夫な子に育ってくれてありがとう。僕がとても弱いせいで幼い君に苦労をかけたね。もっと頼もしく君を守ってあげないといけなかったのに」
引用元:今世は当主になります128話
ギャラハンは自分を卑下しますが、フィレンティアにとってこれほど素敵な父親はいません。そのことを告げれば、彼は照れくさそうに笑うのでした。
亡き母・シャンの遺品を受け取る
ギャラハンは18歳の誕生日祝いとして、フィレンティアに指輪をプレゼントします。
これはギャラハンが亡き妻・シャンにプロポーズするとき贈ったもの。つまり妻の形見です。
その大切な指輪を受け取ったフィレンティアは、立ち上がって彼にぎゅうっと抱き着くと「ありがとう」とお礼を言いました。
指輪も嬉しいけれど、彼女にとっては父と18歳の誕生日を迎えられることが何よりも嬉しくて、この瞬間を手放したくないほど愛しく思ったのです。
今世は当主になります128話のネタバレと感想
ネタバレ感想①親子が幸せそうで何より!
ギャラハンは今回、妻・シャンの形見の指輪をフィレンティアにプレゼントしました。この指輪は彼にとって大切なものなので、きっと手放すのは寂しかったはずです。それこそフィレンティアも最初、受け取るのをためらっていました。
しかし彼は「この指輪がいつか、娘にも愛する人を連れて来てくれますように」と切なる祈りをこめてプレゼントしたのだそう。
自分はシャンと出会ってとても幸せだったから、娘にも同じように幸せになって欲しかったのでしょう。素敵な話ですね。
けれどフィレンティアにとっては、将来の幸せよりも今この瞬間のほうがずっと大切です。
前世で家族を失った彼女にとって、18歳の誕生日を父親と迎えられることがどれほど幸せか。ギャラハンはそのことに全く気付いていないのでしょうね。
とはいえ気付かないというのは、今の2人が幸せな証拠です。相手にどれだけ思われているのか気付くのは、往々にして苦難の中にいる時ですから。
ネタバレ感想②アスタナ少しは我慢しようや
ペレスが現れた時、アスタナは眉を吊り上げて「気に喰わない!」という顔をしていました。彼はもう23歳になるのに、表情管理すらまともにできないのです。
普通、こういうときは喜んでいるフリをするのが無難です。内心では何を思っていてもいいから、表面だけは取り繕うべき。そうしないと周囲に悪印象を与えてしまいますから。王族ならば、なおさら表情管理をしっかりすべきです。
けれどアスタナは全くそれが出来ないので、ヨバネス皇帝はその光景を冷たい目で見つめていました。