漫画『今世は当主になります』の108~109話のネタバレと感想です。
皇室デビュタント舞踏会に参加することになったフィレンティア。前回のラストではパートナーを紹介され、その相手はなんとペレスでした。
また彼が選ばれたのは偶然ではなく、ポンタイン侍女長の思惑がからんでいる様子。一体どんな事情があるのか、ストーリーを読み解いてみましょう。
108話|フィレンティアのダンス相手はペレスだった
ペレスも舞踏会に参加する
ペレスに続き、他の少年たちも「あなたのパートナーになれて光栄です」と令嬢たちに挨拶をします。彼によれば、どうやら舞踏会ではこのように挨拶をするのがマナーのようですが・・・
キスをしたのはペレスだけなので、フィレンティアは照れと戸惑いが混ざったような顔をするのでした。
なぜペレスが選ばれたのか?
ペレスの話によると、先日彼のもとにポンタイン侍女長が訪ねてきて「今回の舞踏会に参加すればペレスにとって良い機会になる」と語ったそうです。
確かに彼女の言う通り、みんなの注目が集まる皇室デビュタント舞踏会ならば貴族たちに強い印象を与えられるでしょう。
しかしフィレンティアはその話を聞いて、侍女長の狙いは何なのだろう?と不思議に思うのでした。
ペレスと皇室ダンスを踊る
その後ダンスの練習が始まるも、みんな上手く踊れません。皇室デビュタントでは特有のステップが必要になるため、社交ダンスとは勝手が違うのです。
しかしそんな中、フィレンティアとペレスだけは優雅に踊ります。
要領のいいペレスは初めてダンスを習ったとは思えないレベルで、周囲の子供たちはみんな彼に注目するのでした。
109話|ペレスが舞踏会に参加すると知り、ラビニ皇后は激怒する
ラビニ皇后視点
子供たちの練習風景を見にきたヨバネス皇帝は、その中にペレスの姿を見つけてニヤリと笑います。しかし隣にいるラビニ皇后は、対照的に悔しそうな顔をしていました。
というのもラビニ視点だと、ペレスが舞踏会に参加して注目をあびる(つまり力を付ける)のは都合が悪いのです。
またパートナーがフィレンティアである事も面白くありません。権力者の娘である彼女とペレスが結託すれば脅威になると思ったからです。
だからラビニは考えました。ペレスの舞踏会参加を取り消せないなら、せめてパートナーを変更させなければ…と。
ラビニは侍女長を脅す
実のところラビニは、一連の出来事すべてがポンタイン侍女長の計略だと気付いていました。
そこで後日、ポンタインを呼び付けてペレスのパートナーを変更するよう命令し、さらに「従わないとあなたの体調不良を皇帝にバラしますよ」と脅します。
皇帝はポンタインを祖母のように思っているため、健康状態が悪いと知ればすぐ引退して療養するよう命じるでしょう。
しかし彼女にとって皇居は唯一の居場所なので離れたくないはず。だからラビニは、こうして脅せば逆らえないと踏んだのです。
ポンタインの答え
しかし予想に反し、ポンタインは脅しに屈しません。それどころか彼女は一方的に会話を終わらせてその場を去ったので、ラビニは怒って喚き散らすのでした。
今世は当主になります|ネタバレ感想とストーリー解説
109話のネタバレ感想|ポンタイン侍女長にまつわる考察
ポンタインの立場
解説でも少し書きましたが、ポンタイン侍女長は皇后と敵対しています。
敵対している理由は謎ですが、そういった背景事情からペレスに力を付けて欲しいと望んでいる様子。だからこそペレスの居住に直々に足を運んで、フィレンティアのパートナーになるよう説得しました。
考察:皇后を敵視する理由
109話でポンタインは「ペレスのパートナーを変更しろ」と皇后に圧力をかけられますが、それを拒否しました。
この辺の事情については少々ややこしいのですが、パートナーを変更したらペレスが目立たなくなり舞踏会に参加する意味がなくなってしまう!と考えたため命令を拒否したようです。
会話全般を見るに、ポンタインはペレスを王位に就けたいのかもしれませんね。
これは管理人の考察ですが、皇后の実家であるアンゲナスがやりたい放題やっていて第一王子のアスタナもあの性格なので、侍女長として許せないのかもしれません。
大げさに言えば、アンゲナスは皇室を荒らす存在。だからこそポンタインはリスクを承知でペレスを支援している。そう考えれば彼女の一連の行動に納得がいきます。