【結婚商売・考察】ジャコブはなぜビアンカに異常なほど執着したのか？

『結婚商売』における最大の敵・ジャコブ第二王子。彼はビアンカを愛するあまり手段を選ばず自分の物にしようとしますが、なぜこれほど執着したのでしょうか？

この記事では彼がビアンカを好きになった理由について考察していきます。なおネタバレ満載なのでマンガ版未読の方はご注意ください。

ジャコブの執着心と過激すぎる行動の数々

ジャコブの異常行動について

ジャコブは子猫のようなビアンカを気に入り、本編中に何度も彼女を口説いています。

しかし彼は育った環境のせいかアプローチの仕方が過激で、おまけに狡猾なのでビアンカにどんどん嫌われてしまいます。

この記事を書くにあたり管理人は本編を読み直しましたが、ジャコブは序盤からすでに不埒（ふらち）な行動を取っていました。

フェルナンの退場シーンは衝撃的だったよね。

死体の前で口説くってすごい狂気的。まさにジャコブ。

現代的に考えるなら、肖像画に話しかけるという彼の行動は『好きな人の写真に話しかける』くらいの感覚でしょう。そう考えると乙女チックでかわいい男だと言えなくもないですがーーー

この肖像画は盗品であり、そもそも相手が人妻なのでアウトですね。

本人すら無自覚の恋情

ただしジャコブは最初からビアンカに熱烈な気持ちを抱いていたのではありません。最初は打算で接していたものの、何度か会ううちに執着するようになります。

そしてジャコブ本人は、なぜビアンカを好きになったのか理解していません。

「最初は間違いなくアルノー伯爵とブランシュフォール伯爵を刺激したくて、一番簡単な方法に手をだしただけなのに…どうしてこんな感情が生まれたんだろう？」
引用元：結婚商売43話

つまり打算で近づいた女性が好みドストライクだったんだよ。

最終的には沼にはまるし、ジャコブ視点だと運命的な出会いに感じたのかも。

ジャコブの独白から察するに、無自覚のまま恋に落ちて気づいたら異常なほど執着していたようです。だからこそ、あの手この手でビアンカを手に入れたがったのでしょう。

そこで次の章では彼がビアンカに惚れた理由について検証・考察をしました。

関連：結婚商売・ジャコブの結末について｜最後までビアンカに執着し続ける

本編にて「ビアンカのまっすぐな瞳が好き」と断言

瞳が好きだと断言する

ジャコブはとくにビアンカの真っすぐな視線がお気に入りらしく、漫画版74話では次のように語っています。

「ほとんどの女性は、私が話しかけたら照れくさそうにして目を合わせられないんだよ。なのにあなたは初めから今まで・・・私をまっすぐ見つめていた。その瞳に他者ではなく、ひたすら私だけを写してほしい」
引用元：結婚商売74話

ビアンカは敵味方問わず相手を真っすぐに見る子です。トーナメントの時も正面からジャコブを睨みつけ、彼はそのことに喜んでいました。

そう考えると外見的な意味で”ビアンカの瞳が好き”なのではなく、真っすぐに相手を見る性格に魅かれたのかもしれません。

目って感情とか性格が出やすいイメージがある。

目は口ほどに物を言うからね。

ただし純粋な愛情も持っている

ジャコブの恋情は迷惑極まりないものですが、執着心だけでなくビアンカを純粋に慕う気持ちもあるようです。43話でそれらしい台詞を言っていました。

「できればビアンカにもう一度薔薇を渡したかっただけ。軽蔑の眼差しで見られてもいい。それでビアンカと話せるなら…」
引用元：結婚商売43話

また同話にてまるで私は愛に目覚めたばかりの若造のようだ…とも言っていたので、本当に無自覚のまま恋に落ちたのでしょう。

考察｜ジャコブはそもそも母親に似て執着癖がある

考察①情熱的な母親に似たせいか？

ジャコブの執着心は恐らく母親ゆずりだと思われます。

彼の母親にはどんな手を使ってでも欲しい物を手に入れないと気がすまないという悪癖があり、息子にもそれが遺伝したのかもしれません。

詳しくは別記事『ジャコブの母親・第二王妃の過激すぎる人生について』で解説していますが、彼女はかなり過激な女性です。

そんな母親の性質を色濃く受け継いだからこそ、ジャコブはあの性格なのでしょう。

おまけに彼の場合、生い立ちが悲惨なせいで人として大切な部分が欠落しています。その欠落のせいで心が乾き、余計にビアンカを欲している節があります（87話参照）

考察②ビアンカ自身にも魅力がある

吟遊詩人のフェルナンによれば、ビアンカは『男の所有欲に火をつける才能がある』との事。彼の直感が当たっているなら、そのような性質が余計にジャコブを惹き付けたと思われます。

またビアンカは模範的な美人ではないものの、顔立ちが整っていて魅力ある女性です。つまり彼女自身、もともと男性にモテるタイプだと言えます。