漫画『結婚商売』の86話のネタバレと感想です。今回はジャコブ戦のクライマックスとなります。
前回のラストではオデリーが王位継承者となり、セブラン国の時期王が誕生しました。そしてアルノー領に救援軍が送られますが、その後どうなったのでしょうか?
目次
オデリーが次期女王となり、ジャコブは反逆者となる
オデリー軍VSジャコブ軍
アルノー領を救いにきた国王軍は、ジャコブ軍を圧倒的な力で追い出します。驚いたことに、戦闘には半日もかかりませんでした。
そして戦闘終了後。
ビアンカのもとに国王軍がやって来ますが、彼女はその中の1人を見るなり驚きました。というのも実兄・ジョアシャンが参戦していたのです。
なお彼はずっと心配していたらしく、泣きながら「無事でよかった!」とビアンカに抱き着きました。
- 先日ブランシュフォール家に、オデリーの侍女・セリーヌが手紙を持ってきた
- 手紙によりアルノー領が侵略されていることを知る
- ブランシュフォール家は王子の護衛任務にあたっていたが、ジョアシャンはビアンカを守るため自ら参戦したいと志願した。
兄が心から心配してくれていた。その事実を知ったビアンカもまた目に涙を浮かべ、彼を抱き締め返すのでした。
ビアンカは夫の生存を知る
国王軍の中には聖騎士団も混ざっていて、その中の1人がビアンカに“レースのハンカチ”を渡します。
それは正しくビアンカがザカリーに贈った品で、ようやく彼女はザカリーの生存を知ります。
そして嬉しさのあまりボロボロと涙をこぼし、その姿を見た民衆たちもつられて泣くのでした。
戦争は終結するも、ジャコブの遺体は見つからず
ジャコブはどこへ?
逆賊を討伐したものの、ジャコブとウィグ子爵の遺体は見つかりませんでした。
つまり2人はまだ生きている可能性があるのです。その情報を知ったビアンカは不安になり、早く探すよう指示を出すのでした。
結婚商売86話の補足|反逆者になった第二王子のはなし
ジャコブの反応が悲しい
国王軍が現れたと報告を受けたとき、ジャコブはほとんど表情を変えていません。彼視点だと自分が反逆者になったと理解したはずなのに、泣きも怒りもしませんでした。
どこか諦めたような表情で「私はまたそっぽを向かれるのか?父親に」と呟くだけ。自軍の兵士たちが討伐されていく様子を見ても無反応でした。
なお彼はこのとき幼少期の出来事(子爵家にいた時、義父に手を伸ばすも背を向けられたこと)を思い出します。
この時のジャコブの表情がとても切なくて印象的で、彼の生い立ちや心情について考えさせられました。
子供の頃から『捨てられた女の息子』として周囲に同情されて、家族から愛情らしい愛情をもらえずに育って、それゆえに大事な部分が欠落したまま育って。そして最後は反逆者扱いですから。
せめて親身になってくれる人が1人でもいれば救いがあったんですけどね。それこそザカリーにとってのヴァンサンとか、ビアンカにとってのジャンヌとか。
この人は本当にいろいろと不憫です。
今回のネタバレと感想|今回のハイライト
今回のハイライト
86話は見どころ満載ですが、個人的にはジョアシャンの登場シーンが一番滾りました。お兄ちゃん!待ってたよお兄ちゃん!
あの温和な顔で、妹を守るため敵をズバズバ切っていたのかと思うと格好良すぎる。ベストオブお兄ちゃん。
出来る事なら、ジョアシャンが無双するシーンを漫画で見たかった…!
暴露シーンも見どころ
聖騎士団がアルノーに現れた時、彼らはビアンカ=聖人だとサラッと暴露していました。
このシーンでは民衆の誰もかれもが驚きを隠せず、普段無表情なガスパルでさえ目を点にしていました。
ビアンカの正体は滅多に現れない聖人で、おまけに今までの戦いが聖戦だったと気付いたのですから。驚くのも当然でしょう。
いつも更新ありがとうございます
物語のあらすじだけでなく、人物相関や色々細かいところまでまとめてくださり、来るたびに読み応えがしっかりあって嬉しく、幸せに思っています。
この先も楽しみにしておりますので、無理のない範囲でどうぞよろしくお願い致します。
私もお兄ちゃん無双を見たい〜と思っていましたが、もしかして冒頭でガスパル卿が「第2王子陣営に向けられています」の話すセリフに合わせて国王軍の騎士が馬上からズバッと切り捨てているシーン、お兄ちゃんではないでさか?! 馬の毛色、馬具の色や柄、甲冑のデザインなどなど……。きっとそう!
はい。多分お兄ちゃんです!
嬉しいお言葉ありがとうございます!