漫画版『結婚商売』の本編が2023年8月に完結しましたが、実は原作小説とややストーリーが違っています。
そこで本記事では、漫画と原作小説の違いについて簡単にまとめました。もしこの記事を読んで興味がわいたら、ぜひ原作も読んでみて下さい!
また漫画版の変更点を全てを書き出すのは無理なので、ストーリー上の大きな違いのみまとめました。
目次
変更点1|漫画の後半では、ビアンカに大事件が起きる
ビアンカが難産で命を落とす
戦いが終わった後、ビアンカは娘を出産して神様から祝福されます。
原作小説では普通に出産しますが、漫画版ではビアンカが難産で命を落とすという大事件が起こりました。
ハッピーエンドだと思った矢先に主人公が退場。とんでもない展開ですね。
その後、神が『奇跡』を起してくれたので彼女は蘇りましたが、ほとんどの読者はこのシーンを見て絶句したことでしょう。
聖人に選ばれた理由が違う
世界を理想の形へと導くため、神様は人間の中から『聖人』になる人を選びます。この点について原作小説を確認したところ、神が一方的に聖人を指定するため人間側に拒否権がないようです。
しかし漫画版では、ビアンカが自ら聖人に志願したという設定に変更されています。
結婚商売・94話で登場した”案内人”によれば、彼らは意思のない人間に無理やり役目を任せることは無いのだそう。
つまりビアンカ自身が別の未来を望み、自力で運命を変えたのです。
本作は女性の自由と自立を描いた作品なので、この変更によりストーリーが引き立ったのではないでしょうか。
変更点2|小説版ジャコブは退場の仕方がえげつない
漫画版はまだ救いがある?
原作小説と漫画版の大きな違いといえば、ジャコブの退場シーンもその1つでしょう。漫画版の彼は自ら死を選びますが、原作小説だとエグイ……というか救いのない最後を迎えます。
思い返せばジャコブの退場あたりから、原作小説と漫画でかなりストーリーがズレていました。それこそ当時の私は「あれ?ジャコブ…あれ?」とかなり困惑したものです。
ちなみに原作版ジャコブの最後については、別記事『ジャコブ第二王子の結末について』でも解説しているので興味がある人は読んでみて下さいね。
変更点3|オデリーが女王ルートを突き進む
漫画版のオデリーは格好いい
オデリーは原作小説とマンガ版で、それぞれ別の生き方を選んでいます。
簡単に言えば、原作はオデリー個人の幸せを追求したルート。逆に漫画版は、女王として生きるルートという印象。
語ると長くなるので、詳細は別記事『オデリー編:小説とマンガの違いについて』にまとめました。個人的にはどっちのルートも好きですが、モヤッとした部分が解消されるのは恐らく漫画版の方かなと思います。
その他|キャラクターの一部設定が省略されている
原作のエグイ設定
漫画版では省略されましたが、原作小説ではキャラクターに細かな設定が付いています。
とくに人間の”負の面”について描かれているので、原作を読んだら一部キャラの印象が変わるかもしれません。以下、その一部を紹介します。
- ビアンカ:原作のほうが辛辣。とくにフェルナン相手だと容赦ない。
- ヴァンサン:恐らくザカリーの遺言状(妻に全財産を譲るというアレ)の中身を知っていたと思われる。知っていながらビアンカを屋敷から追い出した。
- ロベル:原作はもっと小姑っぽい。
- ウィグ子爵:原作ではジャコブに××される(詳しくはこちら)
- フェルナン:ヴォルネ子爵夫人(セリーヌの母親)の愛人だった。なお原作では彼の外道っぷりがリアルに描かれている。本当にひどい。
毒のある設定が省かれている分、漫画はキャラクターがきれいに描かれている印象です。
まとめ|結婚商売・原作とマンガ版の違いについて
漫画ではオリジナル展開が楽しめる!
韓国マンガの場合、原作小説のストーリーを忠実になぞるパターンが大半です。しかし結婚商売では漫画オリジナルの展開が多くみられます。
ビアンカは1回心臓が止まったり、オデリーが女王としての使命感に目覚めたり。ジャコブに関しても原作よりも救いのある最後だったと思います。
アレンジの仕方がとにかく優秀。スタッフさん、きっと頑張ったのでしょうね。
もしこの記事を読んで原作小説に興味がわいたら、ぜひそちらも読んでみて下さい。ちなみに本サイトの『結婚商売まとめページ』でも原作小説について考察しているので、良かったら読んでやってください。
いつもステキな考察記事をアップしていただき、ありがとうございます。
漫画だけでなく、原作も読んでみたくなりました。
原作は、韓国語のみで日本語版は無いんですよね。
嬉しいお言葉ありがとうございます。
残念ながら原作は韓国語のみだったかと思います…!