マンガ『悪女皇后の専属侍女』の28話~29話のネタバレあり感想です。
今回、皇太子のために『お妃選びの舞踏会』が開かれます。招待される令嬢たちにとっては、大国の皇后になる一大チャンス。しかし当事者である皇太子にとっては、面倒な行事でしかありません。彼は無事に、このイベントを乗り切れるのでしょうか?
28話の概要|舞踏会まであと1週間!打算と欲望が渦巻く
それぞれの思惑
“お妃選びの舞踏会”のはなしは他国にも伝わり、多くの令嬢たちが期待に胸を躍らせます。
そして舞踏会まであと1週間となりますがーーー皇太子はその頃、不満そうな顔で執務をこなしていました。
というのも多忙なせいで1週間もパレサに会えず、舞踏会そのものも面倒で仕方がないのです。おまけに彼はまだ結婚したくないので、舞踏会では“とくに噂にならない女性”と一緒にいる必要がありました。
29話の概要|お妃選びの舞踏会が、王宮にて開かれる
打算まみれの舞踏会
“お妃選びの舞踏会”当日、たくさんの令嬢が舞踏会に参加します。
皇太子が会場に現れるとその美しさに令嬢たちは頬を染め、また2人の王女が彼の前にしゃしゃり出ました。
実のところ、この王女たちはニシアナの回し者。ニシアナは自分の権力を強めるため、他国の王女を呼んで皇太子のパートナーに据える予定だったのです。
しかし皇太子がダンス相手に選んだのは彼女たちでなく、同盟国の王女・ヨハンナ。そのため2人の王女は赤っ恥をかき、またニシアナは気分を害するのでした。
パレサ視点|皇太子への想い
舞踏会には皇后とパレサも参加していました。なおパレサが今日着ているのは、皇后が選んでくれたドレス。皇太子から贈られたドレスは着ていません。
なお皇太子がヨハンナ王女とダンスを踊っている間、パレサは冷めた表情でその様子をながめていました。そして心の中で「これで良かったの」と自分に言い聞かせます。
「…そうよね。私がお仕えしているのは皇后陛下…皇太子殿下じゃない。私の身の丈には合わない場所…メイドが目立ってもいいことなんてない。これでいいの」
引用元:悪女皇后の専属侍女29話
しかし言い聞かせたところで胸の痛みは引かず、パレサは皇后に許可をもらって風に当たりに行きました。
悪女皇后の専属侍女・ネタバレあり感想
ネタバレ感想①パレサにとっての幸せ
29話でパレサが言っていた「これでいいの」というセリフが痛ましいですね。皇太子に魅かれているのに、彼女はそんな自分の気持ちごと消そうとしているようです。
言い換えれば、パレサにとっては”使命”が最優先。それを果たすためには恋心が邪魔になると判断したワケですね。恋にうつつを抜かせば、守るべき相手を守れないかもしれない。理性的なパレサらしい判断です。
とはいえ個人的には、パレサはもっと女性としての幸せを求めてもいいと思うんですよ。まあパレサが使命を優先するなら、それを否定する事はできませんが・・・難しいですね。
ネタバレ感想②皇太子が選んだドレスの話
今さらですが、皇太子が選んだドレスと皇后が選んだドレスは系統が全く違います。
皇太子が選んだものは、パレサの瞳の色と同じ水色のドレス。淑女らしいというか、お姫様が着るようなドレスです。
一方で皇后が選んだドレスは、かっこいい女性に似合いそうな濃い青のドレス。ノースリーブでキリっとした印象です。
2人ともパレサに似合うドレスを選らんだけれど、結構イメージが対象的ですね。皇太子はパレサを女性として見ていて、逆に皇后はパレサをかっこいいと思っているからあのチョイスになったのでしょう。