ピッコマで掲載中の『死して生きるSSS級ハンター』のネタバレ感想です。35~36話のあらすじを紹介しつつ、管理人の感想をまとめました。
魔王が『百鬼召喚』を発動させてモンスター軍を召喚すると、孔子もまた同じスキルで対抗します。つまり、30話で孔子が魔王からコピーしたスキルは『百鬼召喚』だったのです。
この先どうなるのでしょうか?ネタバレを見てみましょう。
35話ネタバレ|孔子も『百鬼召喚』を発動させる
百鬼召喚
魔王からコピーした『百鬼召喚』を発動させる孔子。その瞬間、黒い影とともに大量の骸骨(がいこつ)が召喚される。
『直接葬った者』をモンスターにする能力。そして孔子は今までに、4000回以上も自分自身を葬っている。
つまりここにいる骸骨は、ほとんどが孔子本人だ。例外は炎帝1人のみである。
その証拠に骸骨はみんな、緑の柄のナイフ(孔子が普段の使用している物)を右手に持っていた。
孔子に異名が与えられる
魔王は激怒した。なぜ孔子が自分と同じスキルを使えるのか…!と憎悪を口にするが、叫んだところで状況は変わらない。
骸骨たちは一斉に魔王軍へと襲い掛かった。
巨体のオークが相手だろうと怯まずに攻撃する姿は、孔子そっくりで死への恐怖がまるで感じられない。
それを見てニヤリと笑う剣帝。
一方で、魔王は声を荒げた。
「ただ異世界から渡ってきた者が、なぜ私の邪魔をするのか!!」
そう叫ぶ魔王に、孔子は「どこから来たとしても関係ない」と言い返す。今ここに立っているのだから、資格はそれだけで十分だ。
そして彼が、聖剣を構えて魔王に飛び掛かるとーー同時に、黄色いウィンドウが表示された。
『塔があなたに異名を与えます。あなたの名前は”死王”です』
36話ネタバレ|魔王のトラウマとは?復讐する理由
魔王のトラウマ
魔王は元々、スライム状の小さな生物だった。しかし魔王は”捕食した生物に憑依する能力”を持っていたので、他の生物を襲ってはその体を乗っ取っていく。
そしてある日、魔王は”エステル”という少女を捕食する。すると彼女の記憶が流れ込んできて、その日から魔王は彼女に成り代わった。
その後、エステル(=魔王)は美しく成長し、人々から「辺境の聖女」と呼ばれるようになる。というのも彼女には、どんな病気でも治せるという噂が流れていたのだ。
ーーただし実際は、治療するだけでなく相手を捕食するなど残酷なこともしていたが。
例えば貧しい女性から「死の病を患った赤ん坊を助けてほしい」と頼まれた時は、誰もいない場所で赤ん坊を捕食し、その後で自分の眷属として蘇らせていた。
とはいえエステルに下心はない。ただ人々を憐れみ、請われたから助けただけの事。それに、彼女のおかげで体調が良くなった人もいた。
だから彼女は、ひたすら病気の人々を”治療”しつづけた。
・・・
しかし噂を聞いた他国の人々は「エステルは魔女だ」と警戒し、彼女の住む街を”魔女の巣”として焼き払ってしまう。
その結果、街は全焼。エステル以外の住民は全員死亡する。
なおこの事件の実行犯は、アイキム帝国など隣国の兵士だった。
繰り返される魔王戦
黒色魔女が加勢したものの、魔王の強力な一撃により孔子はまた敗北する。
さらに今回は『百鬼召喚』を使用したため、再びスキルが使用可能になるまで1週間のクールタイムがある。つまり、もう一度スキルを使うには1週間ループしつづける必要があるのだ。
そしてこの間、孔子は黒色魔女とともに魔王に挑んでは敗北するが…
何度もループしたおかげで、魔王の攻撃パターンを予測できるようになった。
魔王は13階へと退却する
「次は左に避けて、隙ができたら総攻撃!」
魔王の攻撃パターンを覚えた孔子は、的確な指示を出す。そのため黒色魔女と剣聖は、有利に攻撃することができた。さらにこの時、黒色魔女のスキルがヒットして魔王の頭が吹っ飛ぶが…
魔王は13階に退却してしまい、トドメは刺せなかった。
止まった世界の勇士
魔王に逃げられ、悔しそうな顔をする孔子。
するとその時、目の前にウィンドウが現れる。そこには『12~19階までのクエストが改訂されます』と表示されておりーー
さらに次の瞬間『止まった世界の勇者』という新しいクエストが表示された。
対価の有無にかかわらず、人を救うことを正義と呼びます。他者からの承認の有無にかかわらず、人を救うことを献身と呼びます。そして正義に献身する者を勇者と呼ぶのです。勇者よ!他の人々があなたの正義と献身を知らなくても、それらは残ります。あなたは止まった世界でも、勇者であることを選択しますか?
魔王は逃走しましたが、まだ遠くには行っていません。あなたが望む限りいくらでも追撃できます。
孔子の意思を認めて、塔が新たなクエストを出現させたのだ。
そして孔子はもちろん、クエストに同意する。するとその瞬間、彼の体は光に包まれた。
『死して生きるSSS級ハンター』考察
考察①魔王がアイキム帝国を狙う理由
36話では”秋雨の魔王”のトラウマが明かされました。
魔王は登場時からずっと、帝国の人たちを恨んでいる様子でした。『お前たちの悪意に飲まれろ』などのセリフから、よほどの憎悪を抱えていることはお察しでしたが…
魔女狩りの被害者だったんですね。しかも村ごと。そして実行犯の中には、アイキム帝国の兵士もいたと。
何というか「それは恨みもするわ」という印象でした。だって家族も友人も居住も、今まで大事にしてきたものを全て奪われたのですから。復讐したいと思うのはわかります。
ただ、無関係な一般人を攻撃しちゃダメですよ。兵士とか王に復讐するならまだしも、一般人を巻き込むのはアウト。魔王の心情はわかるけど、やっている事は正当化できません。
考察②魔王の矛盾
魔王はエステルに成り代わって以来、病気の人たちを”治療”し続けていました。貧しい人々を無償で治療して微笑むその姿は、まさに聖女でした。
元々はモンスターだった魔王ですが、心から人間を慈しんでいた様です。
その内面はモンスターというより、人間に近かったのかなと思います。
でも結局のところ、魔王は村人たちを騙していたんですよ。
魔王によって救われた人もいますが、少なからず被害も出ています。本物のエステルを捕食したり、赤ん坊を食べたりしてますから。
優しいけど罪深いですね。そして帝国を恨んでいる割に、自分の罪は見えていない印象です。
感想まとめ
ついに孔子が異名をゲットしました!おめでとう!
『死王』という中二臭い名前ですが、彼に合っていますね。なにせ4000回以上もコロコロされてますから。
とはいえ第三者から見れば、なぜ孔子にこんな異名がついたのか謎でしょう。あんないい子が、物騒な異名で呼ばれるワケですから。
いつか誰かにツッコまれそうですね。なんで死王なの?って。