小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は「外伝18 ふたりは(4)」の概要をまとめました。
今回はほぼダルタ視点で、妹探しがメインです。そして中盤のナビエ視点では、彼女の興味本位による行動がハインリを襲います。新婚夫婦のかわいい生活が見たい人におすすめの回。
【ダルタ視点】妹に会うため孤児院を探す
ダルタの妹探し
ナビエに謁見できるのは1か月後。
そのためダルタは西王国のホテルに宿泊しますが、宿泊代があまりに高いので驚愕しました。皇居が近いからという理由でぼったくるホテル側を、盗賊より盗賊らしいと思ったほどです。
そして時間が余ってやることも無いので、ダルタは妹を探すことにします。
そこで庁舎に行き、政府役員に「”デ”から始まる孤児院を探している」と事情を話しますが…
政府役員によれば、該当する孤児院は23個もあるそう。1カ月で全て確認するなど無理なので、ダルタは力なく庁舎を出ますが…
結局、翌日には一番近い”デイジー孤児院”へと馬車で向かいました。
存在すら知らなかった妹に愛着はないけれど、自分に似てるかどうか気になったのです。
【ナビエ視点】私の作った料理を当ててみて!
事の発端
事の発端は、ローラの持ってきた『ゲルダ』という女性向け雑誌に掲載されたインタビュー記事でした。
『私は100種類の料理の中から恋人が作ったものを見つけられる。愛という調味料が入っているから』
ローラはその記事を見せながら「皇后陛下も、夫の料理を見分けられますか?」と質問します。するとナビエは、笑いながら肯定しますが…
この時、ふと考えてしまいます。ハインリは私の料理と他人の料理を区別できるのかしら?と。
ハインリに課された試練(?)
そして休憩時間になった頃。
ハインリの目の前には、6つのパイが並べられました。彼に与えられた任務はもちろん、この中からナビエ作のパイを探すこと。
こうして『妻の料理当てクイズ』が唐突にスタートした結果、ハインリは泣いてしまいました。間違えたらどうしようと不安になったのです。
【ダルタ視点】孤児院訪問~ナビエとの謁見まで
少女との出会い
デイジー孤児院を訪問したものの、ダルタは何の成果も得られませんでした。そして待機させておいた馬車へと戻りますが…
馬車を見ると、知らない人が乗り込んでいます。慌てて駆け付けて止めれば、そこにいたのは柔らかな茶髪と黒い瞳を持った少女。服だけ見れば平民のようです。
少女に悪意はなく馬車の乗車ルールを知らない様だったので、ダルタは「どうせ首都に行くなら一緒に乗りましょう」とつい声をかけてしまいます。
なぜか気の合う、不思議な少女
馬車の中で、ダルタは少女と会話をします。
少女とは初めて会ったはずなのに、なぜか気楽に感じて自分の事情(魔法の発現や妹探しの話など)まで話してしまいます。
そしてふと、ダルタは思います。妹がいたら、きっとこんな感じだろう…と。
首都に到着して下車すると、少女はぎこちなく笑いながら「1か月間ここに泊まるなら、遊びに来てもいい?」と尋ねました。
そのお願いを、つい承諾するダルタ。すると少女は安堵した表情で、片手をすっと差し出して「私はエベリーです」と名乗りました。
またこの時、エベリーが「妹さんがあなたを待っているかも」と言うので、ダルタはより妹探しに意欲的になります。
ついにナビエと謁見
一週間後。謁見待ちの番号札にキャンセルが出たため、ダルタは予定より早くナビエに会える事になります。
謁見室に入ると黒いカーペットが一直線に敷かれており、その先にある神聖な玉座にナビエは座っています。
皇后の冠をかぶり、ごく自然に君臨するナビエを見た時。ダルタは真っ先に「恐ろしい」と感じました。
『再婚承認を要求します』外伝18のネタバレ感想
感想①料理当てゲームのくだり
外伝18の見どころは、やはり『料理当てゲーム』のくだりですね。管理人はここで声を出して笑いました。
嫁の料理を当てるというゲームに対し、ハインリは本気で悩んで混乱します。本当にかわいい男ですよハインリは。
ナビエにとっては、ただの興味本位(というか戯れ)だと思いますけどね。多分、間違えても怒らないはずですが…
彼の視点だと、妻に試されていると感じたのでしょう。
そして一方、マッケナはそれを見て爆笑します。ただしハインリが泣き出したので、すぐからかうのを止めましたけどね。さらにハインリの真剣さを知って、一緒に悩んでくれました。
けれど、結局ハインリが正解できたのか不明なんですよ。この後どうなったのか、非常に気になります。
感想②ダルタの姉力
今回のダルタは「つい」が多いです。エベリーに対して、つい世話を焼いたり頼みごとを聞いたりしてしまいます。
孤児院を回るなら、本当はエベリーと遊んでいる場合じゃないんですけどね。まあ十中八九エベリーが妹なので結果オーライですが。もしかして姉センサー(?)が働いたのでしょうか。無意識のうちに妹を探知した…?
あとエベリーですが、さらっと嘘をついてます。ダルタと別れる際、宮廷魔術師のエベリーかと聞かれても否定しました。
このシーンでなぜ彼女が嘘をついたのかは謎です。まあ有名人なのであっさりバレそうですが。
もしかしたらエベリーは、ダルタが普通に接してくれたのが嬉しかったのかもしれません。彼女はいまだに、”トップクラスの治癒魔術師”として特別扱いされることに慣れていないので。
外伝に題名がついて、よりわかりやすくなりました!ありがとうございます。
本当にハインリは変わらず可愛いですね。
さすがナビエ様を悲しませることを何よりも嫌う男。
こんなに可愛らしい一方、ベッドの上では鍛え上げられた美しい筋肉美と疲れ知らずの体力とSでありМであり様々な工夫とテクニックでナビエ様を虜にする、漫画ではどこまでやってくれるのかわからない底知れぬ男ハインリ。
でも最後に謁見の間に恐ろしい顔のナビエ様がいたということは、やっぱりパイ当てを外してしまったのでしょうか?
ハインリの皇后となってからは氷や鉄の仮面を脱いで素直に言葉や表情を出してるナビエ様の素の顔がやっぱり恐ろしいということでしょうか?(マッケナもたまに怯えているようですし)
それともハインリの側室希望者と勘違いして、頭の中で約束通りハインリの大事なところを凍らせて使い物にならなくするぞって考えて鬼と化しているのでしょうか?
続きが気になります。
エンジェルが出てこないとなんだか安心して読めて嬉しいです。
>ハインリ可愛いさんへ
コメントありがとうございます!
おっしゃる通りで、ハインリは様々な属性を兼ねそろえています。ポテンシャルが凄まじい。
あとダルタが最後に怖がってたのは、ナビエの皇后としての威厳(オーラ?)に委縮したからかな・・・と思いますが、パイが原因だったらそれはそれで楽しいですね笑