ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の84話のネタバレと感想です。
前回アリアは、なぜかミエールを助けてほしいと言い出しました。ミエールを自分の傍に置き、姉として”教育”するとの事ですが…
この先どうなるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
アリアはなぜミエールを助けたのか?理由が明かされる
ミエールは刑務所へと送られる
真心をこめて、きちんと教育してあげる。
アリアはそう告げると、アースにちらりと視線を送ります。すると彼は何かを察したのか、調査をしてミエールの罪が軽ければ処罰も軽くすると公言しました。
一方でミエールは鉄馬車の檻に入れられ、刑務所へと運ばれます。
その最中、彼女は真っ青な顔をしながらアリアの言葉について考えました。
(私は助かるの?いや、あの女なら…でも、もし生きられるなら…)
この期に及んでなお、ミエールは事態を楽観視しているようです。
ミエールを助けた理由
罪人を全員刑務所に送った後。
アースはアリアを建物の裏に連れて行き、どうしてあんなセリフを言ったのかと質問します。せっかくミエールに復讐できるチャンスだったのに、なぜ機会を棒に振ったのか不思議だったのです。
するとアリアは、微笑みながら答えました。
「復讐は自らの手で直接したいと思って…ついアース様を困らせてしまいました」
その言葉を聞いたアースは、彼女の意図に気付きます。
アリアがせっかく準備した復讐の機会を、自分が横取りするところだったと理解したのです。
そして彼は、ミエールを適当に処罰した後はアリアの望み通りにすると約束してくれます。アリアはそんな彼を見て、やはりアースは理解が早くて助かるわ…と改めて感心しました。
ローハン王と交わした約束
互いに微笑みながら、甘い雰囲気を醸し出す2人。そんな中アリアは、以前から気になっていたローハンとの関係について質問をします。
「ローハン様とどんな約束をしたのですか?」
アースとローハンのやり取りを見るに、単に友達だから助けてくれたワケではないのでしょう。すると彼は何でもないことのように、あっさりと言いました。
「ああ、大した事ではありません。私が王位に上がれば、クロア王国と50年間平和を維持することを約束しました」
クーデターに加担した貴族たちは全員処罰される
とある貴族の末路
一方その頃。
とある貴族の屋敷では、夫人が悲鳴をあげていました。というのも屋敷から、貴重品が全て消えていたのです。
執事によれば、夫を連れて行った皇室騎士団が財産まで持って行ったそう。
さらに現場には手紙が残されており、次のように書かれていました。
『帝国を奪還できない場合、派遣した兵士の賃金を支援しないとプレデリック公爵代理と契約している。契約を履行するため、支払った支援金と違約金を回収した』
クーデターに加担した貴族たちは財産を没収され、その結果、宮殿には大量の金銀財宝が集まります。その宝の山を見ながら、ローハンは呟きました。
「玉座を狙うような奴らに権力を持たせたら、次は周辺国がどうなるか分からないからね」
つまりローハンは、欲張りな人間たちに権力を与えるよりも潰した方が良いと考えていたのです。
また彼の背後にいたビカは、クロア王国が狙われる可能性も無視できませんからね…とローハンに同意しました。
”真の反逆者”を探し出す
刑務所では貴族たちの取り調べが行われます。しかし彼らの多くは、ただ流されてクーデターに参加しただけ。積極的にクーデターに参加した“本当の反逆者”ではありません。
そこで役人たちは、“とある人物”の証言をもとに特定の貴族たちを尋問します。
するとイシースを中心とした公爵家一味の情報がどんどん集まりました。
密告者は〇〇だった
ドアの覗き窓から、フィノ・レインは取り調べの様子を観察します。そして状況を把握すると別室に移動し、そこで1人静かに座っているオスカーに話しかけました。
「オスカーさんが密告した貴族を中心に、証言が集まっています」
皇室騎士が公爵家を訪れた時、オスカーは部屋に監禁されていました。
そこでオスカーを保護したところ、彼は反逆者の捜査に積極的に協力してくれたのです。
フィノは彼に近づくと、姉であるイシース公女に復讐するため密告したのですか?と尋ねます。
するとオスカーは宙を見ながら、姉にそのような考えを持ったことはないと答えます。ただ彼は、平和であることを願うだけ。姉が誰かを陥れるのも、国が乱れるのも見たくなかったのです。
「それに…僕にできる事はこれくらいですから…」
そう告げるオスカーは、感情が抜け落ちたような顔をしていました。
アースの杞憂
アースは部屋の外で、オスカーとフィノの会話を盗み聞きしていました。
アリアから過去の話を聞いていたため、オスカーが現在彼女にどんな気持ちを寄せているのか知りたかったのです。なにせ利用するためとはいえ、過去にアリアが関心を寄せた男ですから。
(アリアお嬢様の言葉どおり、イシース公女の駒に過ぎなかった者か。私も彼女がいなければ、あの男と同じようになっていたかもしれない)
そんな事を考えていると、僕にできる事はこれくらいですから…というオスカーの弱気な声が聞こえます。その言葉を聞くや否や、アースはマントを翻してその場を立ち去りました。
あのような態度では何度チャンスが巡って来てもアリアの役には立てないし、自分のような行動派こそが彼女にふさわしいと思ったのです。
ついに断罪の日が訪れる
その日は快晴で、空には太陽が輝いていました。広場には大きな処刑台が置かれ、周囲には民衆が集まっています。
アリアは広場に到着すると晴れ晴れとした顔で、罪人にはもったいない天気ね…と呟きました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』84話のネタバレと感想
84話の感想①今回のおさらいと次回予想
イシースを中心とした”真の反逆者”は、そろって斬首刑になるのでしょう。ミエールは減刑されたので対象外ですが、首謀者であるイシースはもう助からないかと思います。
玉座を奪おうとした人を、アースが許すはずありませんから。
とはいえイシースも気の毒ですよね。登場時はあんなに華やかで、貴族派のリーダーとして活躍し、さらに前世では皇后にまでなった人なのに…
ただ個人的にイシースは嫌いでは無いので、彼女がどんな最期を迎えるのか楽しみではあります。怖さ半分、興味半分といった感じです。
84話の感想②オスカーの処遇について
オスカーは保護された後、反逆者の取り調べに協力してくれました。
またクーデター関連の書類にオスカーの署名はなかったため、現時点でフィノからは「クーデターと無関係」と判断されています。
なのでオスカーについては、それほど重い罪を課されないでしょう。多分。
84話の感想③ローハンが協力してくれた理由
ローハンはこれまで色々と協力してくれましたが、その理由が84話にて判明しました。ザックリ説明すると、理由は次の2つです。
- アースとローハンは、50年間の平和協定を結ぶと約束していた。
- そもそも反逆者たちが玉座を手に入れれば、そのうちクロア王国にも危険が及ぶかもしれない。
要するに、平和のために2国で手を取り合ったワケですね。
ローハンはふざけた態度が目立ちますが、ちゃんと王様らしく国の平和維持について考えていました。
彼もまたアースと同じく、国のために奔走する良い王様なのかなと思います。
反逆は大変な罪だから処刑は致し方ないのかもしれませんが、ストーリーを通じてイシースにはイシースの正義があるのかなと感じていたので少し残念です。
ミエールの卑劣さの方が際立っていたので。
ミエールへの断罪は最後のお楽しみという訳ですね、きっと。
>匿名さんへ
お気持ちお察しします。
ミエールが卑劣すぎる分、イシースが可哀想になりますよね。