ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の42話~43話ネタバレ感想です。
前回、アニーが闇落ちして衝撃的なラストを迎えましたね。男爵も味方につけ、アリアはますます人脈を広げていきますが…
今後はどうなるのでしょうか?感想と一緒に、ストーリーを見ていきましょう。
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42話のネタバレ
またもやフィノが来訪

ロースチェント家には、またもやフィノが訪問していました。彼はいつものように大量のプレゼントを持参し、ミエールにプレゼントします。
(フィノは何の用事でここに来たの?)
アリアが訝しんでいると、フィノはアリアにも大きな箱をプレゼントします。そして、彼のすぐ傍にいた黒フードの男が、アリアの部屋までプレゼントを運んでくれたのですが…
黒フードの男は、アースでした。
お久しぶりですと言って微笑むアースに、アリアは何の用事かと問いかけます。


アースはどうやらアリアに会いに来ただけのようです。
最近は集会を開けずにいたため、アースはアリアと会えない日々が続いていました。だから彼は、わざわざロースチェント家までやって来たのだとと言います。
ミエールに大量のプレゼントを持ってきたのも、全てアリアに会うための口実を作るためだったのです。
そのことをアリアに伝えれば、アリアは少し赤面しました。
アリアとアースが会話をしていると、扉の向こう側からフィノが小声で呼びます。どうやら急用ができたようです。
できるだけ早く用事を解決して、また連絡します。そう言って、アースは部屋から出ていきました。
アースからの贈り物
アースから貰った箱を開けると、中には豪華なアクセサリーと服が入っていました。見るからに高価なプレゼントを見て、ジェシーも喜びます。
しかし受け取ったアリアは、プレゼントを見ても無表情のまま。このようなアクセサリーを貰っても、目立つから困るのです。
アリアは淑女らしく振る舞っているので、華美なアクセサリーは避けたいのですが…
その時、ふと思いました。
もしかしてアースは、このプレゼントで名誉挽回がしたいのではないかと。


そう考えれば、アースの行動は可愛らしく思えてきます。アリアは贈られたプレゼントを手に、穏やかな笑みを浮かべました。
アニーと男爵の関係
最近、アニーと男爵(41話登場)は良い関係になってきた様です。
アニーは男爵に会って以来、ずっと”誠意のある姿”をアピールし続けました。そうするように、アリアに助言されていたからです。
その結果、男爵はアニーを受け入れはじめました。


サラからの手紙
アリアの元に、サラ(現在は侯爵夫人)からの手紙が届きます。
手紙に目を通すと、そこには「アリアに会いたい」「ぜひ侯爵家に招待したい」とメッセージが書かれていました。
いよいよ侯爵とご対面
そして約束の日。
アリアは少し緊張しながら、馬車で侯爵家へと向かいました。サラが侯爵夫人になるまで長年待ち続け、その結果をようやく活かせる時がきたのです。


侯爵家に到着して馬車から降りると、アリアは目の前の光景に驚きました。
なんと馬車の前には、侯爵本人がいたのです。さらに彼の後ろには、メイドたちがズラリと並んでいます。
まさか侯爵が先に待ってくれているとは思わず、流石のアリアも驚きを隠せません。
そして駆け寄ってきたサラは、満面の笑みで「会いたかった」と言ってアリアを抱きしめます。
姉妹のように仲睦まじい様子のサラ&アリアを見て、侯爵もほっこりとした笑顔を見せます。


アリアは客室に通され、手厚い歓迎を受けます。テーブルには、アリアのために豪華な食事が並べられました。
侯爵はアリアのことを「サラに会わせてくれた恩人だ」と考えているため、盛大なおもてなしで歓迎してくれたのです。
実際は、アリアの介入がなくてもサラと侯爵は結婚する運命でしたが…
それを知るのは、未来から来たアリアだけ。何も知らないサラは、笑顔を浮かべながらアリアに感謝の言葉を伝えます。
侯爵に会えて、私はとても幸せです。アリアがいなければ、きっとこのような縁は無かったでしょう。
サラの言葉を聞いたアリアは、心の中で「私が死なないために利用しただけだ」と呟きます。
アリアはあくまで、利用価値があるからサラに近づいただけ。本当に、それだけなのですが…
アリアは「2人には必ず幸せになってほしい」と言って、心の底から嬉しそうに微笑みました。
今のアリアは、まるで心からサラの幸福を望んでいるようで。その感情に、アリア本人も「変ね」と思ったのです。
43話のネタバレ
アリアの質素な誕生日
もうすぐアリアの誕生日。
本来なら盛大にお祝いするところですが、アリアは前回のパーティーよりさらに質素にするよう、ジェシーに伝えます。
数日後にはミエールの誕生日があり、そこにはイシースも出席します。だからアリアは、下手に目立ちたくないと考えたのです。
匿名でチューリップの花束が届く
アリアの誕生日祝いとして、匿名でチューリップの花束とプレゼントが届きます。
花瓶に生けられたチューリップの花束。それを見たアリアは、1人で「匿名で送った意味が無いでしょう」と呟きました。
しかし台詞とは裏腹に、その顔はどこか嬉しそうです。


一方、ミエールの誕生日は盛大に祝われる
アリアの質素な誕生日が過ぎると、数日後にはミエールの誕生日パーティーが開かれました。パーティーは盛大に行われ、会場には多くの貴族たちが訪れています。
アリアも招待されたので、その日はアニーを連れて参加しました。

主役のミエールが入場すると、貴族たちは歓声をあげます。
水色のドレスに身を包んだミエール。その隣に立っているのは、正装したオスカー。
2人が会場の中央まで来ると、傍にいたイシースが「皆さんに大切なお知らせがあります」と声を上げました。
イシースの”お知らせ”とは、ミエールとオスカーの婚約発表。
ミエールが成人したらオスカーとの婚約式を挙げるので、ぜひ参加してほしい。彼女がそう告げれば、会場はさらなる歓声に包まれました。
ミエールの手を取り、その薬指にリングをはめるオスカー。彼の眼は、どこか諦めているように見えます。
そして一連の流れを見ていたアリアは、酷くショックを受けてその場を走り去りました。


植物園へと走る
走ったあげく、アリアが辿り着いたのは植物園。オスカーに水をかけてしまった場所です。アニーも追いかけて来ましたが、1人にしてほしいと言って人払いをしました。
夕日が差し込む植物園で、1人噴水の淵に座るアリア。
オスカーに恋愛感情を持ったことは無いけれど、彼こそがミエールに最も痛手を負わせられる存在でした。だからこそ、その存在が失われたことに喪失感を抱きます。
落ち込むアリアが見たものは…
アリアが自室に戻ると、床に小さな箱が置かれていました。
その箱に入っていたのは赤い宝石がついたブローチ。以前アリアが、オスカーに贈ったブローチによく似ていました。

苛立ったアリアは、ブローチを投げ捨てようとしますが…
その時アリアの目に、アースから贈られたチューリップの花束が映ります。そして平静さを取り戻したアリアは、ブローチをテーブルに置きました。
今すぐ解決するのは無理だけど、ミエールが力をつけるまではまだ時間がある。だからその時まで頑張ろう。何もしなければ、どうせ死んでしまうのだから…以前のように、人生を諦めはしない。
アリアは、自分にそう言い聞かせました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』42~43話の感想
43話の感想①

本編の解説では省略したのですが、43話の冒頭にはアリアが寂しがる(?)シーンがあります。
このシーンでアリアは「誕生日パーティーを開いても、サラは忙しくてすぐに帰ってしまうだろう…」と、サラと過ごした去年までの誕生日を思い出していました。
アリアは散々「サラを利用する」と言っておいて、実のところサラがいないと寂しいワケですね。42話のラストもそうでしたが、友人としてサラを好きになってしまったのでしょう。

しかもアリアは、このシーンで「余計なことを考えちゃいけない。生き残るためにも、感情に流されちゃダメだ」的なことを自分に言い聞かせるのですが…
自分に言い聞かせている時点で、すでに感情移入している証拠だと思うんですよ。
アリアは自分が思う以上に、サラのことが大好きになっているんだろうなと。管理人はそんな風に思いました。
43話の感想②
ついにオスカーは、ミエールと婚約することになりました。まだ確定ではないものの、オスカーは無抵抗なのでこのまま結婚しそうですね。
ミエールはとても幸せそうですが、一方でアリアは「努力したのに結局ダメだった」と絶望。そして当事者のオスカーは、感情の見えない表情をしています。
オスカーの心理描写が少ないので、彼がどんな気持ちなのか不明ですが…
何というか、もう諦めモードな感じですね。感情が死んでいるというか「貴族の家に生まれたから仕方がない」みたいな心境に見えました。
あんなに怖い姉がいたら、従わざるを得ないのかもしれませんが…
なかなか不運ですね。

というか個人的に思ったのですが…
ミエールと結婚するなら、アリアに贈り物なんてしちゃダメですよ。それは卑怯だよオスカー。そりゃアリアも怒るわ。
結果的にアリアを切り捨てたのだから、中途半端に優しくするのはアカン。