ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の40話~41話ネタバレ感想です。
カジノで軍資金をゲットしたアリアは、さらに砂糖の売買により大金を手にします。この時点で彼女は、かなりの資産を築いているのですが…
アリアの計画はまだまだ終わりません。次の投資先を見つけるため、なおも動き続けます。
40話のネタバレ
アリアは次の投資先を考える
アリアは自室のソファに座りながら、アニーと2人でお茶をします。
給仕は侍女のベリー(35話登場)に任せきりで、アリアは小姑のようにベリーを虐めました。前世での恨みがあるため、口調も厳しいものになります。
そしてこの時、アリアはクッキーに味がしなかったことに文句を言います。ベリーは「砂糖が高額すぎて…」と弁解するものの、アリアは彼女を責めました。
私に味のしないものを食べろと言うの?砂糖の代替品を使おうとは考えなかったの?
そう告げれば、ベリーは無言で下を向きました。
前世で砂糖不足になったとき、アリアは食べ物がマズイと大騒ぎしました。
その時は砂糖の代わりに”香油”を使用したので、アリアは”香油”に投資すればまた一儲けできるだろうと考えます。
そこで彼女が目を付けたのは”ボブーン男爵”が所有する香油。
アリアはさっそく便箋を用意し、ボブーン男爵に「資金援助をするから収益の30%が欲しい」と匿名で手紙を書きました。
自らの名は明かさず、投資者Aとして接触したのです。
手紙を受け取ったボブーン男爵は…
手紙を読んだボブーン男爵は、その内容に関心しました。
彼にとって投資者Aの誘いはありがたく、供給量を増やすチャンスです。
また彼は、こんなに大胆な投資をするなんて投資者Aとは何者だろう…と興味を持ちます。
そして数週間後。
アリアの元に、ボブーン男爵からの手紙とプレゼントが届きます。その手紙には、次のように書かれていました。
”投資者A様のおかげで多額の利益を出せました。感謝をこめてプレゼントを送ります”
プレゼントの箱を開けると、中にはクラバット(男性用のスカーフ)が入っていました。
ボブーン男爵はアリアのことを、男性だと勘違いしていたのです。
クラバットを身に着け、ボブーン男爵に会いに行く
後日。
アリアはボブーン男爵に会うため、彼の運営する店舗へと赴きます。
ただし平時のようなドレス姿ではありません。男性のようなパンツスーツを身にまとい、首元には男爵から貰ったクラバットを巻いています。
・・・
いざボブーン男爵に面会すると、彼はアリアの美しさにデレデレと頬を緩めます。しかしロースチェント家の令嬢だと知った途端、彼は真っ青になり自分の頭を殴り始めました。
大人びているとはいえ、アリアはまだ15歳。子供に反応してしまった自分を恥じたのです。
男爵に対して、アリアは淡々と「次の事業は考えているのですか?」と質問します。
すると彼は、庶民向けに安い香油を販売する予定だと答えました。
本来なら、今後の事業予定をばらすのは悪手ですが…
ボブーン男爵はアリアと会話をして、投資者Aと雰囲気が似ていると感じたのです。そのため、事業内容をつい話してしまったのだと言います。
アリアは立ち上がり、身に着けていたクラバットを男爵の首に巻きます。彼は突然のことに驚き、顔を真っ赤にしました。
が、しかし。
そのクラバットを見て、ボブーン男爵はようやくアリアの正体に気づきます。
するとアリアは満面の笑みで「そちらはお返しいたします」と告げました。
41話のネタバレ
”投資者A”の正体を知った男爵は…
投資者Aの正体は、ロースチェント家の令嬢・アリア。
その事実に気づいたボブーン男爵はすぐさま謝罪をしますが、アリアは微笑みながら「今日は挨拶をしにきただけです」と言って帰ろうとします。
しかもアリアは、侍女のアニーに命じて香油(男爵の店の販売品)を購入させていたため、彼はさらに焦ります。
ボブーン男爵はアリアを引き留め、見るからに高級そうな香油をプレゼントします。
そして更に、薬品で処理された長持ちするバラの花束も贈りました。センスのいいプレゼントに、アリアも思わず笑みを浮かべます。
隣にいたアニーが花束に目を奪われていると、男爵はアニーにも白バラの花束を渡します。
アニーは目を丸くして慌てるも、花束を贈られてよほど嬉しかった様子。さらに男爵が「あなたの瞳は美しいですね」と褒めるものですから、彼女は顔を真っ赤にしました。
男爵に好意をよせるアニー
馬車で帰るころには、すでに日が暮れていました。馬車の中でアニーは、うっとりしながら男爵のことを素敵な人だと語ります。
それを聞いたアリアは「アニーと男爵を結婚させれば自分の得になる」と考えました。
そうすれば男爵と繋がりができて、アニーの望みも叶い、さらに他の侍女たちへの見本にもなりますから。
アニーは再び、男爵の店を訪れる
後日。アリアはアニーに命じて、再び男爵の店に香油を買いに行かせます。
アニーは男爵に気に入られるため、念入りに化粧をしてオシャレな恰好で向かいますが…
男爵は歓迎してくれたものの、彼が話すのはアリアのことばかり。そのためアニーは、がっかりした様子で帰還します。
落ち込むアニーを、アリアは慰める(?)
落ち込むアニーを見て、どうしたのかと尋ねるアリア。その質問にアニーは、私の身分では男爵に恋すらできない…と悲し気に答えました。
アリアは大体の事情を察すると、彼女の肩をつかんで「勘違いしないで」と語りかけます。
あなたは彼自身ではなく、彼の資産と地位に惹かれたのでしょう?
その問いかけに、手をギュッと握りしめるアニー。するとアリアは彼女に顔を近づけ、なおも優しい口調で話し続けました。
愛というのは結局、利害関係のうえに成り立つもの。それを理解した人間だけが、幸せになれるの。
つまりアリアは、”心を閉ざし手段を選らばない人間こそが幸福をつかめる”という残酷な現実をアニーに伝えたのです。
するとアニーは暗い目で微笑みながら「お嬢様の言葉が正しいです」と返事をしました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』40~41話の感想
アリアが次に目を付けたのは、砂糖の代用品。
前世での経験を活かして男爵に投資をし、またもや資産を増やすことに成功しました。
しかもこの男爵、勘とセンスが良い。アリアの正体に気づくのは少々遅かったものの、その後はセンスのいいプレゼントをして汚名返上しています。
投資先としても男性としても、かなりの優良物件ですね。
だからこそアリアは彼に目を付け、さらにアニーと結婚させようと企んでいるワケですが…
今のところ、男爵の興味はアリアに向いている様子。当然といえば当然ですが、アリアの印象が強すぎてアニーの存在感が薄れているワケですよ。
アニーもかなりの美人ですが、アリアと比べれば一般人。そのため、アニー本人は落ち込んでしまいます。
しかし、アリアは諦めません。
アニーに恐ろしいセリフを呟き、41話のラストでは闇落ちさせてしまいます。
闇落ちというか、ほぼ洗脳ですね。
恋する女の子に「結婚なんて結局のところ打算でしかない」と言って現実を突きつけるあたり、かなり残酷。アリアの悪女っぷりが発揮されたシーンでした。
しかもアニーは最初こそ戸惑っていたものの、最終的にはアリアの考えに汚染されてしまいます。
結局のところ彼女もずる賢い子なんですよ。多分、ジェシーだったら泣いていたでしょうね。あの子は善人ですから。