ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の38話~39話ネタバレ感想です。
カジノでの資金稼ぎに成功したアリアは、ついに商売へと乗り出します。彼女は過去の経験を元に”とある贅沢品”に目を付けますが…
アリアの計画は上手くいくのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーを紹介します。
38話のネタバレ
アリアは一儲けするため、砂糖を大量購入する
アリアは事業を始めるため、侍女アニーの兄・アンドリューを呼び寄せます。そして彼にお金を渡し、砂糖をできるだけたくさん購入するよう命じました。
砂糖はぜいたく品の中でも、管理しやすく大量入手できる製品の1つ。さらにアリアの記憶によれば、もうじき販売ルートの絞り込みが行われます。
つまり、今から砂糖を大量入手しておけば、今後値上がりしたときにボロ儲けできるのです。
そのためアリアは、アンドリューに砂糖の購入を命じたのです。
お茶会でも、販売ルートの話題で持ちきりに
数日後。アリアはいつも通り、令嬢たちとのお茶会に参加します。
お茶会では「シルビー子爵が取引先を奪われた」という話題で持ち切りになり、令嬢たちは自分たちの家にも影響があるのではと怯えていました。
過去と同じく、今回も販売ルートの変動があったのです。
また中には、内部に敵がいるかもしれないと疑う声もあります。
その話を聞いたアリアは「権力争いの一環かもしれない」と疑念を抱き、巻き込まれないよう注意しなければと頭を抱えました。
サラの祝事
アリアが考え込んでいると、耳元で「アリア!」と呼ぶ声がします。
声の主はサラ。
サラはアリアが悩んでいるのを察して、声をかけてくれたのです。そして彼女はアリアの手をそっと包み、何かあればいつでも相談してね…と伝えました。
その言葉にアリアは、ほっこりと笑います。
サラはアリアに顔を近づけ、こっそり「侯爵様に告白された」と耳打ちします。婚約式を行うのは来年の春ごろで、近いうちに侯爵にアリアを紹介したいとも言いました。
微笑みながら告げるサラに、アリアはうっとりしながら
(サラは私が投資した中で、最も価値のある存在だ…!)
と思うのでした。
アリアは再び集会に参加する
再び集会に参加したアリア。
その日の議題は、取引先を奪われた貴族について。参加者たちはなぜか、嬉しそうに「公爵や伯爵にも被害を与えられる!」と熱弁しています。
そして前回同様にアリアが自身の考えを述べれば、隣のピノは目を丸くし、向かいの席にいるアースは嬉しそうにアリアを見つめるのでした。
・・・
集会後、アースは「令嬢は今日もすばらしかった」とアリアを褒めます。
しかしアリアは、私の意見なんて誰でも思いつくことだと自嘲しました。謙遜ではなく、彼女は本心からそう思ったのですが…
アースはその言葉を否定します。そして自身の胸に手をあて、恭しく告げました。
私があなたに向けた賛辞は、口先だけの言葉ではない…と。
アリアは目を見開き、照れながらも感謝の言葉を伝えました。
39話のネタバレ
イシースとミエールのお茶会
その日、プレデリック家の長女・イシースは馬車でロースチェント邸へと向かっていました。
ミエールに招待されたため、これから2人きりでお茶会をするのです。
ロースチェント邸の庭で、イシースとミエールは優雅にお茶会をします。
ミエールの胸元に飾られた青いブローチ(オスカー名義で贈られたもの)を見て、イシースはよく似合っていると褒めました。
さらに彼女は「オスカーも似たブローチを持っていたので、おそろいのものをプレゼントしたのでしょう」とも言います。
その言葉に、ミエールはうっとりした表情を見せますが…
イシースの言葉は嘘で、ブローチを用意したのはオスカーではなく彼女自身。
一方でミエールは、嘘に気づきながら話を合わせ、わざと喜ぶ演技をしているのです。
その事実に気づいたとき、イシースはより彼女を評価しました。
お茶会の途中でイシースは、アリアについて不平不満を口にします。
挨拶しに降りてこないなんて礼儀がない。これではミエール嬢も苦労が多い事でしょう。
直接アリアに物申すつもりのイシース。
しかしミエールとしては、この場にアリアを呼びたくありません。毎回邪魔ばかりされるので、会わない方がいいと止めますが…
イシースは侍女に命令し、アリアを呼びつけました。
イシースVSアリア
アリアは丁寧にお辞儀をし、促されるままお茶会へと参加しました。
すると案の定、イシースによる”いびり”が始まります。
彼女はアリアに嫌味を言ったり、上流階級でなければ答えられない質問をしたりするのですが…
アリアはその問いかけ全てに、上手く回答します。
紅茶についての感想を聞かれれば、味の特徴どころか紅茶のブランド名と産地までも完璧に答えました。
意地の悪い笑みを浮かべていたイシースは、冷や汗を垂らします。隣のミエールも、面白くなさそうな表情をしました。
そして結局、アリアは恥をかかされることなくお茶会を後にしたのです。
アリアは砂糖を使い、ぼろ儲けをする
アリアの読み通り、国全体が砂糖不足に陥ります。
民衆はもちろん、貴族でさえ砂糖を購入しにくい状況。初期の段階でさえ、砂糖の価格は10倍まで跳ね上がったのです。
そこでアリアは、予め大量購入しておいた砂糖を20倍の価格で売りさばきます。
その結果、アリアは大金を獲得することに成功しました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』38~39話の感想
38話について
今回、アリアとイシースが初めて直接対決しましたね。
イシースはアリアのことを嫌っているので、色々といじわるしますが…結局、すべて失敗に終わります。
ただしこのまま嫌がらせが終わるとは思えません。今後もイシースは、アリアへに攻撃をしかけるのでしょう。
そして今回の解説では省きましたが、イシースは「皇太子のバックに”誰か”が存在している」と気づくシーンがあります。
この”誰か”とは、言わずもがなアリアのこと。
皇太子は集会を通じて、アリアの意見を政治に活かしているワケですね。そのため皇太子は、邪魔な貴族に痛手を負わせることに成功しています。
つまりアリアは現在、権力争いや政治に深く関わっているのです(ただし、アリア本人はその事を知りませんが…)
39話について
以前から起業に興味を持っていたアリアですが、今回ようやく資金獲得に成功しましたね。
しかもその方法が、砂糖の独占。
砂糖が品不足になったことで価格が高騰し、さらに我慢できなくなった貴族が何重倍もの値段で砂糖を買い求めるため、アリアの元には大金がなだれ込みました。
具体的に、アリアがいくら儲けたのかは謎ですが…
39話のラストでは、アリアが金貨の山で寝ころぶシーンがありました。
大量の金貨と、満たされた表情のアリア。貴族であるアリアが満足するほどの金額なら、相当なものでしょう。
そしてアリアの性格を考えれば、この資金をただ放置するとは考えにくいですよね。という事は、今回の利益を使ってより高度な商売をするのかもしれません。
ブローチはオスカーのを送り返したんでしょうか?
もう一つ、同じ石を使ったものを用意したのでは?
ご指摘ありがとうございます。多分、匿名さんの意見が正しいかと思うので後日修正いたします。
39話でイシースが「私がそれを許せるわけがない」と言っていたので、管理人はこの記事を書いたときに「オスカーが宝石を所持することすら許さない」という意味に取っていました。
でも42話を見た限りでは、普通にもう1つ用意してペアにした可能性が高いですね。