ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の24話~25話ネタバレ感想です。
誕生日を迎えたミエールに、アリアは思う存分の嫌がらせをしていましたね。そしてオスカーの心も傾きはじめ、アリアの人生は順調に進んでいるように思えますが…
過去にはいなかった男(フィノ)が登場するなど、不測の事態も起こっています。この先、アリアはどうなるのでしょうか?
目次
24話のネタバレ
フィノ・レインが再び訪問

その日、ロースチェント邸にはまたもやフィノ・レインが来訪します。彼は土産として、たくさんの高級品を持参していました。
母親は感嘆の声をもらし、フィノを昼食に誘います。
その様子を遠目から眺め、焦るアリア。逆行前にこのような出来事は無かったので、どこで過去が歪んだのかと動揺しました。
フィノのご主人様はどんな人?
昼食中、アリアの母親はフィノの主人について尋ねます。
しかしフィノは主人について詳細を明かさず、有名な家門の後継者としか答えませんでした。彼によると、主人はミエールと偶然出会って好意を持ったようです。
正体を明かさないフィノに、アリアは”探り”を入れます。
「あなたのご主人様は外国の大貴族のようですね」とアリアが告げれば、フィノは一瞬だけ反応します。
これだけの財力を持った貴族は国内にいませんし、そもそもミエールの婚約者はオスカーです。それを知りながら好意を示す貴族は、国内にいないでしょう。
つまり、フィノの主人は国内の事情をあまり知らない外国人。もしくは、オスカーを恐れる必要がない皇太子。
その事を告げれば、彼はギクッとしますが…
結局”ご主人様”の正体を明かさず、はぐらかしました。


アニーを連れて、アリアはお茶会に参加
アリアは令嬢たちとのお茶会に、アニーを連れて行きます。
お茶会に行くと、令嬢たちが嬉しそうに挨拶をしてくれます。そしてアニーのことも、美しい侍女だと褒めてくれました。
令嬢たちと一緒にテーブルを囲んで、アリアはお茶会に参加します。しばし遅れてサラも到着し、その腕には大きな花束が抱えられていました。
サラと伯爵のなれそめ
サラによると、ここへ来る途中に”ビンセント侯爵の使者”がやって来たそうです。
公爵とサラが出会ったのは、先日行われたパーティーの時。
公爵はサラが落としたハンカチを拾い、その美しい刺繍をとても気にったのです。そしてサラにダンスを申し込み、後日には花束が届いたとの事。
その話を聞いて、令嬢たちはキャアキャアと騒ぎました。


アニーの嫉妬
サラの話を聞いた時、アニーは悔しさで震えていました。
(サラは)平凡な顔立ちなのに、侯爵に見初められるなんて。私にも機会さえあれば…!
侍女という立場上、口には出しませんが…アニーの内心には、どうしようもない嫉妬心が渦巻いていたのです。
そんなアニーを見て、アリアはこっそり笑みを浮かべました。
25話のネタバレ
オスカーの選択
ある日、アリアとサラが恋愛トークをしていた時の事。ロースチェント邸の外に、見かけない馬車が止まっていました。
馬車のすぐ傍にいたのは、フィノ・レイン。彼はミエールに用事があるようですが…
両親が不在であることを理由に、アリアは彼を追い返そうとします。
フィノは過去に存在しなかった人物なので、アリアにとっては不穏分子。そもそもミエールに好意的な男性など、好きになれません。

アリアは冷たく接するも、フィノは食い下がって諦めてくれません。
するとその時。
アリアの様子が妙だと気づいたサラが「私が同席しましょう」と助け船を出してくれました。
そしてロースチェント邸に入る途中、フィノはアリアにチューリップの花束を渡します。
それはミエール宛のものと比べれば、随分と安上がりなプレゼントでした。
フィノの主人は何者なのか?
ロースチェント邸の一室にて、3人はお茶を飲みます。この時、アリアは”フィノのご主人様”について考えていました。
彼の話を聞いたところ”ご主人様”は外国人ではなく国内にいる貴族のよう。もしかすると皇太子の可能性もあります。
しかし皇太子はイシースと婚約するとの噂。もし彼女との婚約を断れば、プレデリック家が黙っていないでしょう。
そこでアリアは、なぜ”ご主人様”はミエールに好意的なのかと尋ねました。
フィノによると、彼の主人は”ミエールの鋭敏さ”を気に入ったそう。情報をすばやく入手し、それを適切に活用する能力に注目したのだとか。
その言葉を聞き、アリアは父親に毛皮の情報を与えたときの出来事を思い出します。
父親に情報を与えたのは私なのに、ミエールの手柄になっている…と考えたのです。
残酷な現実に、アリアの怒りは爆発します。
そして感情まかせに怒鳴った後、砂時計で時間を戻しました。
アリアは激怒していますが、恐らく誤解だと思われます。フィノの言葉で、アリアは”毛皮の件”を想像しましたが、フィノが指しているのは別件でしょう。詳しくはこの記事の「感想」で説明しています。
砂時計を使用し、アリアは時を戻す
時を戻し、感情を落ちつけるアリア。
そして心の中で、私が関係を改善したいと思っても父親たちにその心がないなら無意味だと考えます。
ミエールの意見を完全論破!
数分後にミエールが入室したので、フィノは”カジノの再開”について意見を尋ねます。すると、彼女はカジノの再開に賛成すると答えました。
カジノを国営化するなら観光名所にしても良いし、皇太子の銅像を建ててもいいでしょう。
笑顔でそう答えるのですが…
この時、アリアは失笑しました。そして訝しがるフィノの前で「カジノは閉鎖すべきだ」と主張しました。
国家が運営する合法的なカジノであっても、所詮はカジノ。一攫千金を狙い、財産を失う平民も出てくるでしょう。
一定の基準を設けるにしても、土地・税金・現金のいずれもカジノの資格基準としては不安定。貴族にとっては遊びだろうと、平民がカジノをすれば破産につながります。


アリアが話し終えたとき。
フィノは目を見開き、ミエールは悔しそうに唇を噛んでいました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』24~25話の感想
本編の考察

本編を読む限り、フィノは恐らくアリアとミエールを間違えているのでしょう。
本来なら、彼がプレゼントを贈るべき相手はアリア。しかし誤解により、それらが全てミエールに渡されているのだと思います。
でも誤解されているのは、恐らくアリアの行動が原因。父親たちが情報操作をしたワケではないと思います。
これは私の考察ですが、フィノのご主人様は皇太子。そして皇太子は、カジノを潰すために黒フードを被って行動しています。
つまり、アリアが雑貨屋で会った黒フードの男が皇太子ですね。
しかもあの時、皇太子はアリアの乗った馬車を見て「ロースチェント家の紋章が書かれているから、さっきの令嬢はミエールだろう」と勘違いしている描写があります。
要するに、皇太子がミエールとアリアを誤認し、そのままフィノに「ミエールと接触しろ」的な命令をしてしまったのでしょう。
もしもアリアが名乗っていれば、違った展開になっていたと思われます。
以下、本編の考察でした。
25話の感想
25話のラストでは、アリアの頭の良さが発揮されましたね。過去を知っているからこそ、正論がスラスラ言えるワケですが…
しかし、説得力のある言葉で論破したのはアリアの実力です。
アリアが頭脳明晰だからこそ、フィノも目を見開いて驚いたワケですね。そしてミーエルも、その言葉が正しいと理解したからこそ悔しがったのでしょう。
恐らく26話以降は、フィノの基準も変わるはずです。どう考えてもアリアの方が頭脳明晰なので、ミエールではなくアリアに注目するでしょう。
そうなれば、アリアが活躍する機会も増えそうですね。これだけ頭が良ければ、フィノの主人は「アリアを味方に引き入れたい」と考えるはずですから。