漫画『皇帝の子供を隠す方法』の92話~93話のネタバレと感想です。
前回アステルは『皇帝の代理となる宣言』をしたので、カイゼンが目を覚ますまで彼女が帝国の支配者となります。
しかし事件の黒幕はまだ捕まっておらず、誰が敵なのか分からない状態。アステルは無事、この危機を乗り切れるのでしょうか?
92話の概要|アステルは皇帝代理となるが・・・
アステル陣営の現状

皇帝代理となったアステルは、リンドンと協力して帝国全体の兵力を調査します。
首都で皇帝暗殺未遂事件が起こったという事は、背後に大きな組織がいるはず。そしてカイゼンが伏せっている今、その組織が内乱を起こすかもしれません。
それこそ敵側は万全の準備をしているはずなので、対するアステル陣営は慎重に動く必要があります。
- カイゼンが気絶中なので、グレーテルが追加の解毒剤を作成している
- ただし薬が完成するまで約2週間かかる
- それまで内乱を阻止しなければならない


93話の概要|投獄中のセルベルに〇〇が会いに来る
セルベル視点①無罪なのに牢屋に監禁される

セルベルは現在、皇帝暗殺事件の容疑者として牢屋に監禁されています。
しかしある日の夜、カイゼンの元秘書・ベリアンがこっそり会いにきて忠告しました。だからアステルを信じるなと言っただろう……と。
彼はどうやら、今回の事件にアステルが関与している(つまり彼女が皇帝の命を狙っている)と考えているようです。
この2人は特別仲が良いワケではありませんが、ベリアンはセルベルを“騎士”として信頼していました。友人としてはともかく、皇帝への忠誠心は本物だと考えていたのでしょう。そのため以前から、アステルとは距離を置くよう忠告していたようです。
セルベル視点②私を逃がしてくれ
しかしセルベルは、アステルは無実だと反論します。また同時に、自分を脱獄させてほしいと頼みました。
現状、いつ内乱が起きてもおかしくない。しかし自分がいれば、各勢力を牽制できるだろう……というのがセルベルの提案です。


その提案はベリアンにとって悪くない内容でしたが、彼は結局のところ、無言で牢屋を去るのでした。
補足|事件の黒幕はいったい誰なのか?
帝国にある4つの武力について
レストン公爵によれば、今回の皇帝暗殺(未遂)事件には大きな組織が関わっているそう。
じゃあどの組織が怪しいのか?という話になりますが、帝国には大きく分けて4つの武力があり、そのうちのどれかが黒幕だと推測されます(以下参照)
- 皇居近衛騎士団:リンドンが団長
- 首都警備隊:軍務大臣であるエクレン伯爵が指揮している
- ランベルク騎士団:セルベルが団長。なお彼の名誉を守るため、騎士たちがワンチャン協力してくれるかも
- ロットウッド騎士団:クロイツェン侯爵側の派閥。レストン公爵とは険悪な関係
近衛騎士団やランベルク騎士団が犯人とは考えにくいので、現状、怪しいのはロットウッド騎士団です。
けれど彼らはレストン公爵と不仲なので、手を組んだとは考えにくいのも事実。結局のところ誰が敵なのか分からない状況です。
皇帝の子供を隠す方法|ネタバレ感想とか補足とか
ネタバレ感想|テオール視点のはなし

アステルが皇帝代理として奔走している間、テオールは両親に会えず寂しい時間を過ごしています。ここ最近はずっと泣いてばかりです。
カレンベルク侯爵と侍女のハンナが慰めてくれるけれど、父親が生きるか死ぬかの瀬戸際なので不安になるのは当然でしょう。仕方がありませんね。
その不安な心に付け込もうとしたのか、92話ではレストン公爵がテオールにお菓子を持って来るシーンがありました。相手は子供だから、これで懐柔できると思ったのでしょうね。
しかしテオールはお菓子を受け取った後、容器をひっくり返してレストン公爵の頭にぶちまけました。その時の台詞がこちら↓
「ハンナ、外まで悪いおじいさんをお見送りして。そして当分の間、許可なくここに
来ないでください!皇太子としての命令です!」引用元:皇帝の子供を隠す方法92話
よくやったテオール!もっとやって良いよ!!!
普段のテオールは可愛い子供ですが、このシーンでは勇ましい表情が描かれていました。父親とはあまり性格が似てないように見えて、敵への容赦のなさはそっくりですね。
なお同じ場面で、カレンベルク侯爵も「アステル似だと思ったけど、血は争えないな」的なセリフを言っていました。