『皇帝の子供を隠す方法』はピッコマで連載中の作品です。主人公・アステルによる頭脳戦が面白いマンガで、原作となった小説はすでに完結しています。
そこで本記事では、結末が知りたい人のために原作の最終回について紹介します。アステルの将来やカイゼンとの関係が気になる人は、ぜひ読んでみてください。
目次
『皇帝の子供を隠す方法』の作品情報と最終話について
『皇帝の子供を隠す方法』の基本情報
引用元:https://piccoma.com/web/product/100859
- 日本タイトル:皇帝の子供を隠す方法
- 原題(韓国語):황제의 아이를 숨기는 방법
- 英題:How to Hide the Emperor’s Child
- 原作:Lee Yeonseon
- 作画:SSAL
- 文:26
- 出版社:C&C Revolution
- コンテンツ:SMARTOON
- ジャンル:ファンタジー・少女漫画
原作は全188話の長編ストーリー
『皇帝の子供を隠す方法』の原作小説は全188話です。本編は169話で完結しており、170~188話までは外伝となっています。
なお掲載サイトの『カカオページ』では2020年9月21日に最終回を迎えました。
原作小説の結末|すれちがい続けた2人に愛が芽生える
原作小説の結末
最終的には、アステルは再びカイゼンと結ばれます。
詳しくは後述しますが、テオールを連れて3人で東部の家を訪れたときにアステルとカイゼンの間に再び愛が芽生えたのです。
なお最終回で祖父・カレンベルク侯爵に「幸せか?」と聞かれたとき、アステルは幸せだと肯定し、またこのシーンで彼女が第2子を妊娠したことが発覚しました。
これが『皇帝の子供を隠す方法』』の本編の結末です。
ただし2人が結ばれるまでの過程がとても長く、アステルがカイゼンを受け入れるのはストーリー終盤。
カイゼンは何度もアプローチ(それこそ彼女のために舞踏会を開いたり公衆の面前で求婚したり)をしますが、彼女は全くなびきません。
おまけにカイゼンがアステルを特別扱いするため、彼女はどんどん敵が増えていく…という面倒な状況に陥ります。結末こそハッピーエンドですが、そこに至るまでのストーリーは苦難だらけです。
以下、『皇帝の子供を隠す方法』の最終回までのストーリーを簡単にまとめました。
前半|カイゼンはなぜアステルを帰したがらないのか?
カイゼンの本心
カイゼンの祖母である太皇太后から領地を遺されたアステルは、遺産の委任手続き(カイゼンに領地を渡すための手続き)をするため首都に向かうハメになります。
しかし道中で息子・テオールの正体がバレてはいけないので、テオールと祖父・カレンベルク侯爵だけでも先に帰そうとあの手この手を使いますが、カイゼンは断固として2人を解放しません。
というのもカイゼンはアステルに未練があり、ずっと自分の傍にいて欲しいと願っていたのです。
だから彼女が離れて行かないよう、テオールたちのことも帰しませんでした。
なお舞踏会のときにカイゼンはその気持ちを打ち明けますが、アステルは「陛下の傍には絶対に戻りたくありません!」と言って彼を拒絶しました(36話参照)
中盤|遺産の手続き後も、アステルは首都に留まることになる
遺産の手続きが終わるも、東部には帰れず
アステルはテオールの正体を隠しながら、遺産の委任手続きをするため首都に向かいます。そして44話にてようやく手続きを終えますがーーー
結局のところ、その後もアステルは首都に留まることになります。
というのも首都を去る前に、テオールが果物ジュースを飲んだことでアレルギー反応を起こして倒れたのです。その結果、彼が回復するまで2週間も首都に残ることになりました。
周囲はテオールの正体に気付きはじめる
さらにこの騒動がきっかけで、カイゼンはテオールの正体に勘付きます。
というのも彼は、アステルが昔テオールと同じ果物を食べて熱を出したことを覚えていたのです。
そのためテオールの出生を調査するようベリアンに命じた結果、彼がアステルの息子だという事実を知ったのです。
舞踏会での公開プロポーズ
アステルが仮面舞踏会に出席すると、カイゼンは貴族たちの前で彼女にプロポーズします。
するとその光景に誰もが驚き、さらにクロイツェン公爵夫人はアステルが私生児を育てていると秘密を暴露しました。
なお公爵夫人にテオールの情報を流したのはフローリンで、公爵夫人は会場を追い出されました。
アステルは『契約結婚』を提案する
舞踏会の後。カイゼンは世間の噂からアステルを保護するという名目で、彼女に護衛を付けて邸宅に軟禁します。
さらに「アステルが望むならテオールを皇子として受け入れる」と言い、形だけでも良いから皇后になるよう再びプロポーズします。
その結果アステルは、5年間の契約結婚をするという条件で求婚を受け入れました。
- カイゼンの求婚を受け入れるが、5年間の契約結婚とする
- なおアステル側からいつでも離婚することが可能
またこの時アステルは、テオールの正体を明かします。
テオールはカイゼンの息子であり、薬で瞳の色を変えていたことを説明すると、彼は怒って彼女を問い詰めました。
なぜ今まで隠していたのか。子供がいるなら言ってくれれば良かったのに。私には父親としての権利がある。
カイゼンはそう言って激怒しますが、もし6年前にアステルの妊娠を知っていたら、当時の彼は大貴族と内戦中だったため生まれて来た子供を追い払おうとしたでしょう。
だからアステルは何も言えなかったのです。
契約結婚をして、アステルは再び皇后になる
そして結局、カイゼンは契約結婚を承諾します。
アステルは契約に従わないのなら結婚しないと言いますし、また今の状況は全て自分のせいだと彼は理解していました。そして何よりも彼女を手放したくなかったので、カイゼンはしぶしぶアステルの要求に従ったのです。
そして後に、カイゼンとテオールの血縁関係が公式的に証明されます。
テオールは皇子として認められ、アステルは6年ぶりに皇后宮に戻りました。
後半|レストン公爵の策略により、カイゼンに危機が迫る
レストン公爵の魔の手が迫る
ストーリー終盤にて、レストン公爵はカイゼンの毒殺計画を立てます。
この事件でカイゼンは意識不明に陥りますが、アステルの作った解毒剤により意識を取り戻し、彼女に全権を預けました。
ちなみにこの時点で、アステルはまだカイゼンを愛してはいません。彼の命が危険だと知って焦りはするも、それは幼いテオールに皇帝という重責を背負わせたくないから。
彼女にとっては、あくまでテオールが優先なのです。
3人で旅行をする
その後テオールの要望により、アステル・カイゼン・テオールの3人は昔住んでいた東部の家を訪れます。
このとき大雪が降って近くの民家に避難するのですが、そこで2人の間に再び愛が芽生えます。
そして『皇帝の子供を隠す方法』の最終回では、祖父・カレンベルク侯爵がアステルに幸せかどうか尋ねます。するとアステルは幸せだと答え、さらにこのとき彼女の妊娠が発覚しました。
- アステルとカイゼンは結婚し、最終的には愛が芽生える
- アステルは再び皇后になり、テオールは皇太子となる
- 最終回では2人目の子供を妊娠する
マリアンとフローリンの末路は?悪役たちのその後について
悪役たちは報いを受ける
『皇帝の子供を隠す方法』における悪役といえば、アステルの実父・レストン公爵とフローリンを筆頭としたクロイツェン公爵家でしょう。
彼らの結末ですが、最終的にきちんと報いを受けます。
詳細は当サイトの記事『皇帝の子供を隠す方法の結末②悪役編』にまとめたので、そちらをお読みください。
ネタバレ感想|最終回のストーリーを読んで思ったこと
ネタバレ感想①結末について
『皇帝の子供を隠す方法』の原作ではアステルとカイゼンがよりを戻し、また最終回では2人目の子供を妊娠したことが発覚します。テオールに兄弟ができたのです。
原作小説を読んだところマンガと若干の相違点があるものの、ストーリーは概ね同じだったのでマンガ版でも同じ結末を迎えるのでしょう。
ネタバレ感想②カイゼンの行動にモヤッとする
カイゼンは夫として最低なことをしましたが、皇帝という立場上仕方のない選択だったのかなと考えています。
とはいえアステルを傷つけて苦労させたことは事実なので、どれだけ彼女を好きでも大人しく身を引くべきだったと思います。
正直な話、彼がアステルに「傍にいてほしい」と言ったあたりで管理人はモヤっとしました。それは欲張りすぎだよカイゼン…!
最終的に2人は結ばれてハッピーエンドになりますが、個人的にはあのまま別れてそれぞれの人生を歩むーーーという結末のほうが好みでした。
とはいえアステルは誰よりも皇后に相応しい人なので、この結末は正しいと言えば正しい。テオールもきっといい皇帝になるだろうから、最良の結末にはなっています。
なので全体的には、本来あるべき形に戻ったという印象です。