ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。131話・132話について紹介しています。
前回、エリーゼは”皇室十字架”というチートアイテムを賜りました。彼女はこれを使い、悲劇を止めようと計画しているようですが…
エリーゼの計画は上手くいくのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーをまとめました。
外科医エリーゼ131話ネタバレ
ソファの下に潜んでいたものは…
ソファの下に潜んでいたのは子犬でした。子犬はとても人懐っこく、飛びついて顔をなめてきます。
エリーゼは最初こそ驚いたものの、子犬の可愛らしい仕草を見て笑顔をこぼします。
子犬はエリーゼの診療カバンに気づくと、不思議そうに見つめます。するとエリーゼはカバンの中から聴診器を取り出し、子犬に見せてあげました。
聴診器にじゃれつき、喜ぶ子犬。エリーゼも微笑み、子犬の頭をなでますが…
子犬は聴診器を咥えて、そのまま走り去ってしまいます。
聴診器を取り戻すため、エリーゼは慌てて追いかけました。
子犬を追いかける途中、とある会話を聞いてしまう
子犬を探して、屋敷内を彷徨うエリーゼ。
しかしその途中で、図らずも貴族派たちの密会を立ち聞きしてしまいます。
貴族派はリンデンの討伐計画を立てており、郊外にて襲撃すると話していたのです。
密会を聞いてしまったエリーゼは、顔を真っ青にします。そして口を押え、すぐさま立ち去ろうとしますが…
運悪く、近くにいた子犬が吠えてしまいます。
そのため、貴族派の面々が一斉に部屋から出てきました。
エリーゼは貴族派に見つかってしまう
メルキト伯爵はエリーゼを見るなり「どこから聞いていたのか」と尋ねます。その表情はどこか苦し気で、眉間にはしわが寄っています。
エリーゼは何のことでしょうかと惚けて、笑顔でその場を立ち去ろうとしますが…
そのまま返してくれるはずもなく、貴族派の1人がエリーゼに銃を突きつけました。
エリーゼを捕らえた後、貴族の1人は「今すぐに皇太子を討伐すべきだ」と主張しました。
こうなった以上、エリーゼを解放することはできません。かといって彼女を殺せば市民が暴動を起こすでしょうし、拘束したままだと貴族派が疑われるのは明らか。
つまり、動くなら今しかないのです。
ミハイルが帰還
その後。
ミハイルが屋敷に戻り、会議室へと入室します。彼はすでに一連の事情を知ったらしく、険しい顔で「リゼは今どこにいる?」と尋ねました。
外科医エリーゼ132話ネタバレ
拘束されたエリーゼを見て、ミハイルは…
森の中にある別邸。
エリーゼはその一室で、両手を縛られた状態でベッドに横たわっていました。外傷はないものの眠っており、部屋には睡眠薬の匂いも漂っています。
これを見たミハイルは大激怒。
これ以上ないほどに顔を歪め、すぐさまエリーゼの拘束を解いて薬も片付けろ!と怒鳴りました。
ミハイルの本心
エリーゼに話を聞かれた以上、今すぐ討伐計画を実行しなければなりません。ミハイルは準備を進めるようメルキト伯爵に命じて、1人だけ部屋に残りました。
眠ったままのエリーゼに、ミハイルは話しかけます。こうして会うのも最後になるだろうと。そして彼女の前に跪き「君を愛している」と言って、髪にキスをしました。
泣きそうな顔で笑いながら、なおもエリーゼに話しかけるミハイル。小説では兄弟同士で争うストーリーが多いけど、なぜそんな事をするのかわからない…と本心を打ち明けます。
皇位争いでは非情になるべきなのに、彼は最後まで非情になれなかったのです。そうして一方的に話しかけた後、部屋を後にしました。
別れの挨拶をすませたミハイルは、別邸を後にするが…
ミハイルが別邸から出ると、後ろから声がしました。目を覚ましたエリーゼが、彼を追ってきたのです。
そのまま距離を詰めるエリーゼに、ミハイルは近づくなと叫びます。
君の愛する人を殺しに行かなければならないから、どうか近づかないでほしい。そう訴えたのですが…
エリーゼは傍までやって来て、彼の頬をなでます。そして「どうしてこんなに泣いてるの」と優しく語りかけました。
ミハイルは顔をぬぐいながら、風が強いせいだと言い訳をします。
するとエリーゼは困ったように笑いながら、背伸びをして彼を抱きしめました。風が強いから、少しの間こうしましょう。そう言いながら、子供をあやすように彼の背をなでました。
131~132話の感想
131話の感想
貴族派は保身のために、リンデンを討伐しようと計画しています。内通者から情報を得て、リンデンが郊外に出たら強襲すると算段ですが…
運悪く、エリーゼがこの計画を知ってしまいました。
しかも原因は、ミハイルが世話をしていた子犬。子犬に悪気はないものの、最悪のタイミングで吠えちゃいましたね…
そしてこのシーンではメルキト伯爵が登場します。彼はエリーゼを見つけたとき、とても複雑な表情をしていました。
彼はエリーゼに命を救われているから、葛藤したのでしょうね。メルキト伯爵のセリフからも「エリーゼを害したくない」という心境が伝わってきました。
132話の感想
132話はミハイル回でしたね。
普段は優しくにこやかな彼ですが、拘束されたエリーゼを見るなりブチ切れました。好きな子を罪人のように扱われたため、烈火のごとく怒ります。
彼がこれほど激怒したのは、このシーンが初めてですね。
しかもその後、ミハイルは泣いてしまいます。兄と戦うのもエリーゼと別離するのも、何もかもが辛かったのでしょうね。
というか彼の立場上、今まで誰にも本心を言えなかったのかもしれません。けれど132話のラストで本心を打ち明け、それがきっかけで我慢していた感情があふれたのでしょう。
しんどいですね。
ミハイルは今まで散々苦労したのだから、個人的には救済ルートがあればと思ってしまいます。