ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。本編の87話~88話までのストーリーについてまとめています。
前回、王子をかばって銃に撃たれたエリーゼ。まさに絶体絶命の危機であり、主人公補正が発動しないと厳しいところ。果たして彼女は助かるのでしょうか?感想と一緒にネタバレを見ていきましょう!
87話の概要|敵軍から逃げる2人の前に、助っ人が現れる
絶体絶命の危機!
エリーゼは肩を撃たれて重体。まだ命はあるものの、意識はありません。一刻も早く治療しなければ、死ぬかもしれない危険な状況です。
リンデン王子はエリーゼを背負い、フラフラの体で雪山を進みます。敵の勢力圏から抜け出すまで、あと少し。峡谷さえ超えれば救助を呼べますが…
重傷のまま逃げられるほど、現実は甘くなかったのです。
「やはりここだと思ったよ」
声がする方を向くと、王子の目の前にはルイ・ニコラスと多勢な敵軍がいました。
嫌味な笑顔を浮かべるルイ。銃を構える敵軍。顔を青くし、言葉を失う王子。
しかしその時、上空からミハイルが現れます。実はミハイルは営巣から脱走した後(82話参照)、ずっとエリーゼたちを探し続けていたのです。
ミハイルは地面に着地すると、王子とエリーゼを逃がします。そして”特殊な銃”を取り出すと、ルイの頭を撃ち抜きました。
ミハイルに助けられるも、その先にいたのは…
ミハイルが敵を引き付けている間に、王子はエリーゼを背負いながら逃走します。
しかし運悪く、その先にも敵が待ち構えていました。王子は茂みに隠れて敵をやりすごそうとするものの、なんと敵の馬が王子を見つけてしまいます。
馬に乗っていたのはフォビアン。
ルイ・ニコラスの部下であり、エリーゼが軟禁されている間に世話をしてくれた男性です(78話参照)
このとき王子は冷や汗を流しますがーーーフォビアンは一瞬だけ驚いた後、なぜか何事もなかったかのように踵を返します。
フォビアンは王子とエリーゼを見逃してくれたのです。
88話の概要|敵のフォビアンは、エリーゼに恩返しをする
フォビアンの恩返し
フォビアンは他の騎士たちに見つからないよう、こっそり自分が載っていた馬をリンデン王子に譲ります。
なぜ敵が助けてくれるのか分からず王子は戸惑うものの、ひとまずフォビアンの言うとおりにして馬で移動しました。
馬に乗って逃走する王子。体力も限界に近づき意識を失いかけていましたが、ここでようやく味方と合流できました。
目の前に現れたのは、エリーゼの長兄・レン。レンもまたミハイルと同様に、命令に背いて王子を助けに来てくれたのです。
レンと合流し、エリーゼは病院に運ばれる
救出されたエリーゼは野戦病院に運ばれ、手術することになります。執刀医はグレアム。エリーゼの元上司であり、この国でもトップレベルの医者です。
王子はグレアムの手をぎゅっと握りしめて「頼むから彼女を助けてくれ」と嘆願しました。
しかし彼女を助けたいと思っているのは王子だけではありません。グレアムも、そして他の医師・看護師たちも同じ気持ちです。だからグレアムは「必ず助けます」と王子に伝え、手術室へと向かいました。
グレアムの告白
手術をする前。エリーゼを目の前にしたグレアムは、心の中で「私はあなたのことを…」と恋心を呟きます。しかしその恋心は、あくまで心中にとどめるだけ。
決してその想いを口には出さず、彼は術に挑むのでした。
手術は成功するが、血が不足していた
グレアムのおかげで、エリーゼの手術は無事成功します。
幸いにも後遺症は残らず、治療し続ければ傷も残りません。ずっと廊下で待っていた王子は、それを聞いてようやく安堵します。
しかし、治療について一つ問題があります。
というのも、エリーゼは出血がひどく血が足りていないのです。現在は輸液しているものの、いずれは血が不足して合併症で命を落とす可能性さえあります。その話を聞いて、王子は愕然とするのでした。
外科医エリーゼ・今回のネタバレ感想|みんなの恩返し
ネタバレ感想①情けは人の為ならず
今回の話では、エリーゼの善行がすべて彼女自身に返ってきましたね。
以前ミハイルの部下を助けたから、ミハイルは軍の命令に背いてまでエリーゼたちを助けにきてくれた。そして敵のフォビアンもまた、自分の部下をエリーゼに助けてもらったから恩返しをした。
エリーゼが今まで献身的に人を助け続けたからこそ、彼女が窮地に陥った時いろいろな人に助けられて、生きて帰ることができたのでしょう。
今は血液不足でピンチですが、きっと主人公補正で助かるはず。そもそも本作は、エリーゼが医者として世界を救う話ですから。ここでリタイアはあり得ないでしょう。
ネタバレ感想②グレアムの恋心
グレアムの執刀シーン、切なかった……
彼は初期からエリーゼと関わっていて、彼女に好意を抱いているのは明らかでした。けれど相手は未来の皇后だから、一介の医者が気持ちを告げられるはずもなく諦めるしかない。切ないですね。
誰も聞いていないのに、それでも自分の恋心を打ち明けられない。真面目で誠実なグレアムらしい行動です。