ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。89話~90話までのストーリーについてまとめています。
無事に帝国軍と合流し、手術を受けたエリーゼ。一命をとりとめたものの、出血がひどく死に至る可能性さえあります。
エリーゼを助ける方法はあるのでしょうか?感想と一緒にネタバレを見ていきましょう!
89話の概要|エリーゼを助けるためには輸血が必要
エリーゼを助けるためには?
エリーゼの手術は成功したものの、このままだと血液が不足して死ぬかもしれない。その事実を知った時、王子はショックのあまり倒れそうになりました。
輸血すればエリーゼを助けられますが、輸血には危険が伴います。
というのも、他人の血が体に入ると拒否反応が出るため、失敗すればエリーゼが死亡する可能性さえあるのです。今まで輸血をしたときも失敗する確率が高く、死亡率は50%を超えるほど。
しかしエリーゼは、転生してから輸血に対する解決策を用意していました。その解決策により輸血のリスクが減り、副作用が起こる確率が減りましたが…
困ったことに、エリーゼに合う血液型がありません。そのため輸血ができない状態なのです。
現在、兵士たちの間で血液検査が行われていますが、ずっと拒否反応が起きています。適合者は見つかりません。
もしこのまま適合者が見つからなければ、無作為に輸血をするしか方法はなく、そうなれば拒否反応が起こるかもしれません。
拒否反応が出てしまえば、もうエリーゼを助ける手立てはないのです。
適合者がいない中、王子が選んだのは…
輸血できればエリーゼを助けられるものの、肝心の血液が見つからない。どうしようもない状況に王子は苛立ち、扉を殴ります。
王子はベッドで眠るエリーゼを見て『自分の血でいいなら。自分の命で助けられるのなら。どれだけ良かったことか』と何もできない自分を責めますがーーーその時、彼は気づきました。
自分の血液は、まだ適合検査をしていない…と。
・・・
医師たちに尋ねたところ、王子は輸血できる状態ではないし検査したところで結果は同じだと言われます。
確かに、王子の血液がエリーゼに適合する確率はとても低いです。しかし、王子は可能性を捨てきれません。失敗しても良いから、自分の血液を検査するように指示しました。
王子の血液はエリーゼに適合するのか?
王子の血液を検査した結果、エリーゼは拒否反応を起こしませんでした。2人の血液が一致したのです。
そのことに医師たちは驚き、王子は安心した表情を浮かべます。
とはいえ王子も重症なので、本来なら輸血するべきではありませんが…王子は、自分のことはいいからエリーゼに輸血するように指示をします。
・・・
夜が明けたころ。エリーゼへの輸血は成功し、様態も良くなっていました。
王子はその様子に安心して「本当に良かった」と呟きます。そして同時に、疲労のためかその場で倒れるのでした。
その頃のミハイル
その頃、帝国軍にはミハイルも戻ってきていました。王子を逃がすために”しんがり”を務めたミハイルは、疲れ切った様子でボロボロになり帰還したのです。
大役を務めたミハイルに、兵士は「後に褒章が下される」と言いますが…
ミハイルは雪山に行く前、営巣を脱走しています。そのため、再び営巣へと連行されてしまいました。
90話の概要|エリーゼは自分の存在意義を知る
王子、目覚める
王子が目を覚ました時、彼は野戦病院のベッドで横たわっていました。体にはたくさんの傷が残っているものの、どこも包帯が巻かれて処置されています。王子が寝ている間、医師たちが手当てしてくれたのでしょう。
隣のベッドでは回復したエリーゼが眠っています。その様子を見た王子は安堵すると、ベッドから降りてエリーゼに近づきました。
「お伝えしたい事があります」
エリーゼは気絶する直前、王子に何かを伝えようとしていました。しかし彼女が目覚めないと話の続きは聞けません。
早く目を覚まして続きを聞かせてほしい。王子はそう願いながら、エリーゼの手を優しく握りました。
エリーゼの様子が…
王子が思案していた時、エリーゼがうっすらと目を開けました。
彼女はまた前世の悪夢を見ていたようですが、同時にこのとき言いました。「怖い夢を見ていたけど、もう大丈夫。もうわかったのです」と。そし彼女は再び、眠りにつくのでした。
父親と兄がお見舞いに
日が暮れたころ、エリーゼ(まだ眠ったまま)のもとに家族が見舞いに来ます。エリーゼの父親・エル侯爵はベッドへと近づき娘の手を優しく握り、その目には涙が浮かんでいます。
涙ぐむエリーゼの父親を見て、王子は「自分をかばったせいでエリーゼが怪我をした」と謝罪します。全て私が悪いのだと自分を責めます。
しかし、父親は王子を責めません。王子がエリーゼをどれだけ心配して手を尽くしてくれたのか理解していると、感謝の気持ちを伝えます。
それどころか父親は、悪いのは自分なのだと告げます。戦場に行かせてはいけないのに、止められなかったのだと。父親もまた自分を責めていたのです。
しかしエリーゼが負傷した以上、このまま戦場には置いておけません。父親はすぐにでもエリーゼを連れて帰ると告げます。そのため王子はエリーゼから、話の続きを聞けず仕舞いでした。
戦争の終わり
数か月後。戦争は帝国側(王子たちの陣営)が勝利を収めました。
共和国軍の総統であるシモン・ニコラスの講話提議書により戦争は終結。そして同時にシモン・ニコラスも没落しました。
クリスが秘書官に抜擢
その頃、ロンドには雪が降り積もっていました。クリスは王子の秘書として抜擢され、王子が帰国した後すぐ移動になります。
なおクリスはその日、エリーゼのために限定品のケーキを購入しようと街に出かけようとしていました。
外科医エリーゼ・今回のネタバレ感想
90話の例のシーンについて
90話で目覚めた時、エリーゼはどこか様子が妙でした。そして意味深長な台詞も言っています。
「怖い夢を見ていたけど、もう大丈夫。もうわかったのです」
何が大丈夫なのか。何を分かったのか。いろいろ解釈できますが、恐らくエリーゼは『自分がここにいる意味』について理解したのかなと思います。
ザックリ説明すると、自分が再び転生してエリーゼに生まれ変わった理由を知った。そんなところでしょう。
個人的にも、エリーゼが2回も転生したことには意味があるはずだと思っています。それだけでなく、リンデン王子の血液が彼女に合致したのも偶然ではなく全て意味があるのだと考えています。
”偶然”の一言で片づけるには、あまりに出来過ぎていますから。きっとこの世界には神様的な存在がいて、その人(?)がエリーゼを転生させたのだと、管理人はそう考えています。