ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。今回は、51話から52話までのストーリーについてまとめています。
今回エリーゼは、兄・レンと狙撃訓練をします。しかし兄の教えはスパルタで、彼女は珍しく弱音を吐いてしまいます。
51話の概要:スパルタ!レンお兄さまと射撃練習
レンの鬼訓練がはじまる
かくして、エリーゼの射撃訓練がスタートします。レンから銃の撃ち方と装填方法を教わり、15メートル先の「的」に向かって銃を撃ちますが・・・
エリーゼは銃など一度も使ったことが無いので、何度やっても弾は当たりません。たった15メートルの距離しかないのに、一発も的にかすらないのです。
息切れしながら銃を撃つエリーゼに、レンは「集中力が足りない!」と怒鳴ります。しかしエリーゼが何度撃っても的に当たりません。
そして、ついに。エリーゼは持っていた銃をボトリと落として、もう無理だと叫びました。
「私にはもう無理です!どんなにやっても当たらないじゃないですか!手も肩も腰も痛いし・・・もう2時間ですよ!?」
引用元:外科医エリーゼ
また内心では、普段は私になんて何の関心もないくせに急にどうして!とレンに憤りを感じていたのです。
レンの本心
エリーゼに反論され、レンは一瞬だけ黙ります。しかし、すぐさま「万が一危険な状況に陥った時、この一発がお前の命を助けてくれるんだ!それがなぜわからない!」とエリーゼを諌めました。
この言葉を聞いて、エリーゼはようやく理解します。レンが厳しいのは、心配してくれるから。戦場で生き残れるように、真剣に教えてくれているのだと。
エリーゼは「ごめんなさい」と謝り、再び訓練をスタートします。何があっても必ず生きて帰るんだ!と、決意を胸に銃を撃ち続けました。
訓練の結果、少しだけ上達する
そして夕方。エリーゼはようやく、銃を的に当てることができました。
といっても数百発中3発当たっただけなのでレンはため息をつきますが、エリーゼの頭をなでてくれます。そして「余計な心配はいいから今すぐ家に帰れ」と、家族がとても心配していることを教えてくれました。
家に帰ると
訓練を終え、クロレンス邸に戻ったエリーゼ。そこには、心配した表情の父親・母親・次男が立っていました。
父親はエリーゼを抱きしめ「無事でよかった。気をつけるのだぞ。かすり傷一つだって許さない」と言います。その言葉を聞き、エリーゼも思わず泣いてしまうのでした。
52話の概要:出征前、騎士たちの前で演説を行う
出発前の演説
時は流れ、二次遠征軍の出征準備は着々とすすみます。そして遠征の当日、エリーゼは皇帝や王子と一緒に、兵士たちの前で”出征の演説”を行います。
壇上にあがると、目の前にはズラリと兵士が並んでいます。まずは陛下と王子が演説をして、その後はエリーゼが演説をするという流れ。
エリーゼの順番になると、兵士たちから「我らの女神!皇太子妃、万歳!」と歓声が上がります。エリーゼは兵士の反応にとまどいながらも、まっすぐに兵士たちを見つめながら演説を始めました。
「ーーー親愛なる兵士の皆さん。皆さんの中には、これからケガをしたり命を落とす方も出てくるかもしれません。私も医者として皆さんと共に行動しますが、全員の命を助けると約束することはできません」
「しかし、これだけは約束できます。皆さんがケガで苦しんでいるとき、私は必ず皆さんの側にいます。一名でも多くの方が家族の元に帰れるよう最善を尽くします。どうか主の祝福が我々に訪れますように」
引用元:外科医エリーゼ
演説が終わると、兵士たちは歓声をあげました。そして、隣にいた王子が無言でエリーゼの手を握ります。その様子を見た兵士たちは、再び歓声をあげるのでした。
その頃のミハイル
戦争には第三皇子ミハイルも参戦します。
ミハイルは戦争に行く前、母親に会いに行きますが・・・母親のいる部屋からは、叫び声とガラスの割れる音がしました。
ミハイルが部屋に入るとそこには赤いドレスを着たブロンドの髪の女性がいて、ミハイルは微笑みながら「母上」と呼びかけますが、母親はミハイルを睨んでグラスを投げつけます。さらに彼女の手を見ると、自分でつけた切り傷がありました。
そんな彼女を見たミハイルは、悲しげに微笑みながら言います。
「母上に喜んでもらえるよう手柄を立ててきますから。そしていつか僕が皇帝になって・・・母上を皇太后として何不自由ない生活を送らせてあげます。」
引用元:外科医エリーゼ
そう伝えると、彼は部屋を出て行くのでした。
外科医エリーゼ|今回のネタバレ感想
レンの愛情に気付く
本当にどうでもいい相手であれば、わざわざ武器の扱いを教えたりしません。レンは冷たい印象の男性ですが、心の中ではちゃんと妹のエリーゼを心配しています。
だから彼女が生きて帰って来れるよう、何時間にもわたり銃の使い方を教えました。また本編中の以下の台詞に、レンの気持ちが凝縮されている気がします。
「お前を心配している家族たちに少しでも申し訳ない気持ちがあるのなら・・・銃を持て!」
エリーゼは家族みんなから愛されているんです。そして彼女自身も、この言葉を聞いてようやく、レンが厳しいのは心配してくれるからだと理解しました。
そうだよエリーゼ。あなた、すごく愛されているんだよ。素敵なことだね。