『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。46話~47話までのストーリーをまとめて紹介します。
前回ラビロフとの取引に成功し、ひとまず安寧を得たルペルシャ。さらにユジンとカインを原作から引き離すため、彼らに城外調査を命じますが…
この先、どうなるのでしょうか?感想を交えながら紹介していきます。
46話ネタバレ|ブランチェット街でのひととき
ユジンとカインは城外調査を命じられる
ルペルシャが精霊・ゼンを召還すれば、カインとユジンはしぶしぶ命令に従います。
主人から「護衛はいらない」と言われた以上、騎士である2人に反論する術はありません。しかしこの時、彼らは悲しげな表情をしていました。
ルペルシャは老婆から宝石を受け取る
ダニエルに会うため、1人で城下町を訪れたルペルシャ。いつものようにお忍び用のフードを被り、活気にあふれる街中をブラブラと散策しました。
すると途中で、アクセサリー屋を見つけます。店主は痩せた老婆で、地面に風呂敷を広げてその上に可愛らしいアクセサリーを並べています。
老婆は優しい笑みを浮かべ、ぜひ見て行ってと話しかけますが…
残念ながら、ルペルシャは今お金を持っていません。金貨ならありますが、それを渡せば老婆が困るでしょう。そのため「今はちょっとお金が…」と断ります。
すると老婆は嫌な顔一つせず、ルペルシャに青い宝石をプレゼントしました。
老婆によれば、それは”健康になる宝石”との事。ルペルシャの顔が青白かったため、心配して宝石をくれたのです。
といっても、この宝石はただの模造品。実際に効果があるか怪しいものですが…
老婆の優しさに感動したルペルシャは、ありがたく宝石を受け取りました。
ルペルシャの恩返し
それから数時間たち、日が暮れたころ。
ルペルシャは再び老婆の前に現れ、息をきらしながら「ここにある物を全て買います」と大量の銀貨を差し出しました。
実は彼女、買い物をして銀貨のおつりを作ってきたのです。
それを見た老婆は、当然ながら驚きます。目を見開いて、こんな大金はもらえないと断りますが…
ルペルシャはにっこりと微笑み「これは先ほどもらった宝石のお代です」と答えます。自身にとって特別なものを与えてくれたから、その対価だと説明したのです。
すると老婆は目に涙を浮かべ、その銀貨を受け取りました。
疲弊して倒れかけた時、眼前に現れたのは…
その後ルペルシャは、ヨロヨロと街中を歩きます。病弱な身であちこち動き回ったので、体に限界が来ていたのです。
そして皇女宮に帰る途中、とうとう眩暈がして倒れそうになりますが…
その時ダニエルが現れ、ルペルシャの体を支えてくれました。
ダニエルは愁いを帯びた表情で、一人で出歩くのは危険だと忠告します。そしてルペルシャを皇女宮まで送ると言いますが…
突然、どこからか「キャアア!!」と悲鳴が聞こえます。声の聞こえた方を見れば、男2人が女性を攫おうとしていたのです。
それを見たルペルシャは剣呑な顔つきになり、すぐ女性を助けに行きます。そしてゼンを召還し、男たちを追い払いました。
・・・
助けられた女性は、ルペルシャにお礼を言って走り去ります。
また一部始終を見ていたダニエルは「精霊をよく扱っている」とルペルシャを褒めました。
ルペルシャの変化
ダニエルに褒められ、ぱあっと顔を輝かせまるルペルシャ。しかし彼の顔をよく見れば、言葉とは正反対の表情をしていました。
そして彼女は思い出します。
そもそもダニエルにとって”ルペルシャ”は敵国の皇女。簡単に仲良くなれるワケがないのです。
それは彼女自身、よく理解していた事ですが…なぜかルペルシャは胸が痛みました。
47話ネタバレ|ダニエルに嫌われている?
ダニエルの内心に気づき、ルペルシャは寂しさを覚える
皇女宮まで送りましょうか?
そう告げるダニエルは、言葉こそ優しいものの瞳は冷淡。そのためルペルシャは彼の誘いを断り、一人で帰還します。
嫌われただろうか…とネガティブな気持ちを振り払うように、ルペルシャは皇女宮へと戻りました。
気を取り直し、再びブランチェット街へ
後日。立ち直ったルペルシャは、再度ブランチェット街を訪れました。今は”建国祭”の期間中なので、街はいつもより賑わっています。
しかし困ったことに、今回は護衛が同行しています。メイドたちが酷く心配するので、仕方がなく騎士を1人連れてきたのです。
とはいえこの状態では、ダニエルと会えません。そこでルペルシャは「あの店(下着屋)で買い物をしたい」と嘘を付き、護衛を店の前に置き去りにして逃走しました。
護衛から逃げた後、街中を1人で歩き回るルペルシャ。するとその時、飼い主と散歩をする”白い犬”を見かけます。
その白い犬は、ルペルシャ皇女が昔飼っていた”リシャ”だったのです(リシャの登場回はこちら)
リシャを見つけて、慌てて追いかけるが…
リシャを追いかけ、手を伸ばすルペルシャ。しかしその時、なぜか”本物のルペルシャの記憶”が蘇ります。
ダニエルとの再会
唐突に記憶が戻ったため、ぼーっと立ち竦むルペルシャ。
すると後ろから、どうしたのかと声を掛けられます。立っていたのはダニエルで、彼は「また男性とデート中かと思いましたが、何か事情があるようですね」と話しかけました。
その言葉に、ルペルシャは慌てて弁解します。いつも一緒にいるのは友達です!と告げれば、彼は珍しく無邪気な表情で笑いました。
ダニエルの珍しい表情に、何か良いことがあったのですかと尋ねるルペルシャ。すると彼は「期待していたから」と答えました。
彼女はその言葉を”ダニエルも私との再会を望んでくれていた”と好意的に解釈しますが…実のところ彼は、建国祭を楽しみにしていただけ。
それを知ったルペルシャは「私は期待していたのに」と口を尖らせ、頬を染めながら不満を表しました。
ルペルシャとダニエルとの仲が深まる
無邪気に笑いながら、ダニエルを”友達”だと告げるルペルシャ。
そんな彼女を見たダニエルは、困ったように笑いました。彼は「私に惚れないでくださいよ?」と言うものの、その表情はいつもよりずっと穏やかです。
そして彼は「せっかくの祭りだから気楽にしましょう」と目を細め、ルペルシャに”認識かく乱の魔法”をかけてくれます。この魔法をかけておけば、皇女だと気づかれません。
しかも彼は、ルペルシャのフードを下ろしながら「この美しさを隠すのは惜しい」なんて気障なセリフまで言うものだから、彼女は顔を真っ赤にしました。
2人きりで過ごすため、ダニエルがとった手段
2人の会話中、どこからか馴染みのある声が聞こえます。
声のする方を見れば、遠くからヘレイスが手を振っていました。隣にはカインもいて、彼らはルペルシャを見つけて声をかけた様子。
そして当然ながらヘレイスは、ダニエルの存在にも気づきます。ヘレイスは珍しく慌てるものの、時すでに遅し。
ダニエルは魔法を使い、ルペルシャを横抱きにして宙へと飛びあがりました。
彼女と2人きりで過ごすために、彼は邪魔者のいない場所に行こうと考えたのです。
『悪女が恋に落ちた時』46~47話までの感想
46話の感想
46話ですが、ルペルシャの様子が妙ですね。ダニエルに瞳が冷たいことに気づき、不安になったようですが…
もしかすると彼女は、ダニエルに恋をしているのかもしれません。
46話にして、ようやく「悪女が恋に落ちた」のでしょう。タイトル回収ですね。
対ユジンのときは嫌われても平然としていたルペルシャですが、ダニエル相手だと平静でいられなかったのでしょう。
だって恋する相手ですから。
47話の感想
ダニエルとルペルシャの関係が、47話で一気に深まりましたね。46話では距離感が遠かったのに、47話では親密になっています。
ルペルシャがあまりに無邪気だから、絆されたのでしょうか?
ルペルシャは基本的に敵意0%ですし、笑いながら「あなたと友達になりたい」なんて可愛いことを言う人だから、どこかでダニエルの琴線に触れたのかもしれませんね。
彼は普段見せないような幼い笑顔まで見せていたので、かなり親交は深まったと思われます。