『悪女が恋に落ちた時』のネタバレ感想です。28話~29話までのストーリーをまとめて紹介します。
前回、絶対に読まれない日記帳を入手したルペルシャ。エマやリニなどメイド達との関係も良好で、今のところ順風満帆ですが…
今後、ストーリーはどうなるのでしょうか?感想を交えながら紹介していきます。
目次
28話ネタバレ
”絶対に読まれない日記帳”を使用すると…

自室のベッドに寝転がりながら、魔法の日記帳(27話参照)を掲げるルペルシャ。
表紙の装飾に触れると、日記帳はルペルシャを主人と認識します。彼女もそれがわかり、驚いて飛び起きました。
そうして調べるうちに、日記帳には追跡魔法やシールドなど様々な付加効果があると判明します。
つまり、他者が絶対に読めない日記帳なのです。
さらに日記帳のページを全て満たせば、日記の精霊にも会えるようです。
それを知ったルペルシャは大喜びで、さっそく日記帳を使いました。


しかし、その時。
ルペルシャは日記帳に夢中で気が付きませんでした。ベッドの傍らに、侵入者が立っていたことに。
夢の中で、10歳になったルペルシャを見る
夢の中のルペルシャ(本人)は、手のひらに白い子犬を乗せていました。
10歳の誕生日プレゼントとして、実家から送られてきたのです。その子犬を、彼女は幸せそうに見つめますが…
子犬に母親がいないと知ると、愁いを帯びた表情になります。
そして子犬に”リシャ”と名付けました。誰も読んでくれない自分の愛称を、子犬に与えたのです。
夢を思い出し、ルペルシャは泣いた
ルペルシャが目を覚ますと、そこは薬剤室のベッドの上でした。外は真っ暗で、額には数滴の汗。どうやらいつの間にか気絶したようです。
すると部屋の外から、ロックスの声が聞こえてきます。
「皇女様は副作用に苦しんでいます。魂に亀裂が入り、今後はより苦痛が増すでしょう」
その言葉を聞きながら、ルペルシャは先ほどの夢を思い出します。そして、その夢が過ぎ去った記憶なのだと痛感し、涙を流しました。
・・・
ベッドの上で、膝を抱えて泣くルペルシャ。
気が付くと、窓辺に”金髪の少年”が立っていました。
窓から侵入した少年を、ルペルシャは「天使のようだ」と思いますが…この時、ようやく思い出したのです。
彼こそが、突然部屋に現れてルペルシャを驚かせた張本人。そのせいで彼女は気絶したのです。


月明りの下、金髪の少年が現れる
この子はいったい誰だろう…?と訝しがるルペルシャ。
すると少年は無表情のまま「天使」と答えました。
その返答に、彼女は思わずクスリと笑います。自分のことを天使だなんて言うのが、やけに可笑しかったのです。
そしてルペルシャは、思わず少年の頬を撫でてしまいます。こんな事をされたら、普通の少年は抵抗しそうなものですが…
どれだけ撫でても、少年は微動だにしません。無表情のまま「もう泣かないのか」と尋ねるだけ。
するとルペルシャは彼の冗談に合わせて「今は大丈夫です。天使に会ったから」と答えました。
29話ネタバレ
自称”天使”との会話
天使に会ったから。
ルペルシャがそう伝えると、少年はニヤリと笑いました。そして彼女のに顔を近づけ、一緒に来ないかと誘いますが…
その時、2人の間にユジンが乱入します。異変に気付いたユジンが駆け付け、少年に剣を向けたのです。
ユジンが何者だと問いかければ、少年は「ヘレイスだ。覚えておけ」とだけ告げて、窓から去っていきました。
ルペルシャは少年の正体を知る
金髪の少年が”情報ギルド長・ヘレイス”だと知り、ルペルシャは呆然としました。
ヘレイスは天使のような笑顔のくせに、相手の泣き顔が好きという変人。ゆえに原作でも、泣くことの多いアリエルを執拗に追いかけていました。
しかし結局、彼もアリエルを愛して不憫な最期を迎えます。アリエルを救うため、命を落としたのです。
だからルペルシャは、彼のことも必ず助けようと心に誓いました。


ヘレイス視点
ギルドに戻ったヘレイスは、ルペルシャの事を思い出しました。彼女が泣く姿はとても美しく、一日中見ていたいと思う程で…
つまりヘレイスは、予想以上に彼女の事が気に入ったのです。
そこで彼は、部下に「ルペルシャの調査をしろ」と命令します。習慣から食事メニューまで、全てを調査して報告するように言いました。


ブランチェット街で、再びヘレイスと遭遇
翌日。ルペルシャは再びブランチェット街へと繰り出します。
今回の同行者は、ユジンとカイン。イケメンに慣れるためにも、ルペルシャは2人を自分好みにコーディネートしようと考えます。
そしてショーウィンドウを見ながら、彼らに似合う服を探しますが…
その時、背後から「また会えたな」と声がします。振り向けば、そこには笑顔のヘレイスが立っていました。
『悪女が恋に落ちた時』28~29話までの感想
28~29話の感想

言いたい事はいろいろありますが、まず率直な感想から。
ルペルシャ、危ないよ。
部屋に知らない人が侵入してきたら、まず逃げて。それが無理なら叫ぼうね?天使みたい…とか思ってる場合じゃないよ?どう見ても不法侵入者だから。
いくら寝起きでぼんやりしてても、そこは対処しなきゃダメ。マジで危ないから。

出来事をストーリー順に並べる
28話はプロットがやや複雑ですね。なので、出来事をストーリー(時系列)でまとめました。
- ルペルシャが自室で日記をつける
- ヘレイスが不法侵入
- ルペルシャは驚いて気絶
- 夢(記憶)を見たせいで泣く
- ヘレイスとの会話
- ユジンの乱入により、会話が強制終了
- ルペルシャが金髪少年=ヘレイスだと気付く
ヘレイスは皇女宮に不法侵入。しかも皇女を気絶させるという暴挙を犯しています。ギルド長なのに、こんな事をしていいのでしょうか…

補足:ヘレイスの表記について
28話の後半から29話の前半にかけて、記事内ではヘレイスのことを”少年”と記載しています。
この表記を見て、読者様は「ややこしいよ!名前表記にしてよ!」と思ったかもしれません。実際に私も、表記については悩みました。
でも、これには理由があります。
ルペルシャは最初「少年=ヘレイス」だと気づいていません。なので、それを文章でも表現したかったのです。
その結果、ルペルシャが彼の正体に気づくまでは”少年”。気づいた後は”ヘレイス”と表記すればいいんじゃないか…という結論に至りました。
要するに、私のこだわりですね。