漫画『今世は当主になります』の77話のネタバレと感想です。
前回フィレンティアは、ペレスが近々アカデミーに行くかもしれないと報告を受けました。入学は喜ばしいことですが、そうなるとまた2人が離れ離れになるでは少し寂しいですね。
この先どうなるのか、ストーリーの続きを読んでみましょう。
ペレスがアカデミーに入学すると聞き、フィレンティアは喜ぶ
ペレスとアカデミーの話
ペレスがアカデミーに行くと聞き、フィレンティアは回帰前の記憶を手繰り寄せます。
前世のペレスは何の力も存在感もない第2皇子だったので、身を守るためにアカデミーに入学しました。
というのもアカデミーには皇后ですら手出しできないほどの権威があり、また『学びの権利の下、所属学生を無条件で保護する』というルールがあるのです。
ゆえにペレスは5年間、安全なアカデミーの中でその才能を磨き、また若く優秀な人材を味方につけることができたのです。となれば今世でも、彼はアカデミーに入学するのが最善策でしょう。
しかし話を聞いてみると、ペレスはアカデミーに行きたくないそう。
フィレンティアが「な、なんで?」と驚いて理由を聞くも、ペレスは事情を話してくれません。
とはいえ今世のペレスはすでに才能を開花させていますし、無理に入学を勧めても上手くいかないでしょう。
そこで彼女は、ひとまず考えてみるようペレスに言い聞かせました。彼は賢い子なので、何が自分の利益になるか自分で判断できるだろうと思ったのです。
ギャラハン衣服店の状況を見に行くと、そこで優れた人材に出会う
ギャラハン衣服店の調査に向かう
後日フィレンティアは、ラウリルを連れて『ギャラハン衣服店1号店』の様子を見に行きます。父親が最初に作った店がどうなっているのか、自分の目で直接確認したいと思ったのです。
とはいえ正体がバレては調査にならないので、身分を隠して“普通の客”として店に入りました。
店には多くの客が来店しており、どの客も店員に接客されています。しかしなぜか、フィレンティアには誰も話しかけてきません。
するとその時、近くから男の怒鳴り声が聞こえました。
クレーム客への神対応
「だから、この前ここで買ったと言ってるだろう!」
小太りの男が、店員を怒鳴りつけています。どうやらその男は、この店で買った服40着のうち10着を返品したいと要求しているようですがーーー
その時、店主のバイオレットが現れました。
彼女は品良く挨拶しながら、購入時に渡した領収書を見せるよう小太りの男に言います。本当に40着も買ったなら、40着分のレシートがあるはずですから。
すると小太りの男は言葉に詰まって、慌てて逃げていくのでした。
バイオレットの接客スキルに関心する
バイオレットの見事なクレーム処理を見て、フィレンティアは目を輝かせます。
(対処が本当に上手だね。あの人がバイオレットだろう。前世、クレリバンの隣で活躍していた人だ)
フィレンティアからすれば喉から手が出るほどに欲しい人材。けれどクレリバンのパートナーを奪う訳にはいかないので、仕方がなく諦めるとーーー
その時、バイオレットの方から話しかけてきました。彼女は最初からフィレンティアの正体に気付いていたものの、目立ちたくなさそうだったので接客をしなかったそう。
つまり店員たちは、フィレンティアの意図に気付いて『最適な対応』を取っていたのです。
その事実を知ったフィレンティアは、ますます彼女が欲しいと思いました。
・・・
バイオレットと会話していると、そこにギャラハンとクレリバンも到着します。
ギャラハンはなぜ娘が店にいるのかと驚きますが、彼女が「私も今日から外に出られるから、最初にパパのお店を見たかったの!」と笑顔で告げれば、途端にメロメロになるのでした。
今世は当主になります77話のネタバレと感想|バイオレットのはなし
77話のネタバレ感想
77話では、バイオレットの有能さが発揮されていましたね。
今回登場したクレーム男は「この店で買った服を返品させろ!」と騒いでおり、また自分のことをリバティー家の執事だと主張していました。
クレームを受けた店員は困り果てますが、バイオレットはこの客を難なく追い返します。
領収書を見せてくださいとセオリー通りの接客をしているだけですが、この時代だと領収書を発行している店は珍しかったはず。そのためバイオレットのような対応をできる人は少なかったと思われます。
おまけにバイオレットは主要な取引やお得意様の顔をあらかた覚えているらしく、クレーム男が執事でないことも瞬時に見抜きました。
ものすごく有能ですね!
思えばバイオレットが初めて登場した時(1号店の開店準備をしていたシーン)も、住民たちが興味を持ってくれるような売り文句を言っていました。
こういうったシーンからも彼女の接客スキルが分かるので、フィレンティアが引き抜きたいと思うのも無理はないでしょう。