『悪女は砂時計をひっくり返す』の外伝8・112話のネタバレと感想です。
前回、アリアはようやくブリスが自分の娘であると気付きました。また最後のシーンではルビーが勝手な事をしているとアニーから報告を受けますが、その後どうなったのでしょうか?
ストーリーの続きをまとめました。
目次
アニーはこっそり、ルビーの勝手な行動を告げ口する
アニーからの報告
ルビーのしたことを詳しく話すように言われて、アニーは自分が見た光景(ルビーが嫌がるブリスを無理やり別室に移動させようとしていたこと)をそのまま伝えます。
そして何の権利があってあんな事をするのかと、ルビーを非難しますがーーー話を聞いたアリアは、キョトンとした顔で言いました。
「それは…私の専属侍女だから当然じゃないの…?」
アリアはてっきり、自分のお茶に毒を盛られたり馬車を壊されたりしたのかと思っていたのです。
アニーはよかれと思って報告したのに、その主張は全くアリアに響きません。
とはいえ彼女にはルビーの行動が越権行為に見えたようなので、アリアはその件について後で考えておくとだけ返事をしました。
アリアとアースは、未来から来た娘について考える
アリア視点
サラが帰った後、アリアは1人で暗い廊下を歩きながら『自分の子供』について考えました。
というのも彼女はサラのように子供好きではないし、アニーのように出産祝いがほしいという気持ちもよく分からないのです。
さらにこの時ミエールの幻影が現れて、アリアがブリスを虐待した可能性について指摘します。
『あらあら、ブリスが実の娘かもしれないなんて…そういえば、こんなことも考えましたよね?ブリスの母親は子供を産んで体を壊した可能性があると。だから衰えた母親はすべてを子供のせいにして、そのせいで子供は世話もされず愛情ももらえなくて…』
引用元:悪女は砂時計をひっくり返す 外伝8
しかしアリアは慣れた手つきで、その幻影を振り払うのでした。
アース視点
その頃アースは深刻な表情をしながら、ベッドで眠る未来の我が子を見下ろしていました。そして同時に、以前言われた言葉を思い出します。
ブリスは自身の消滅がアリアのためになると主張しますが、アースはそんな未来を望んではいません。
(あまり心配するな。大人たちが何とか方法を探すから)
そんな事を考えながらブリスの頭をなでていると、彼女は眠ったままアースの指をつかみます。その様子があまりに可愛いので、アースは歓喜にうち震えるのでした。
ブリスの正体に気付いたアリアは、アースにそれとなく質問する
ブリスは私の娘ですか?
アリアが寝室に入ると、アースは読んでいた本を置いて彼女を優しく迎えます。するとアリアは彼に身を寄せながら、色気のある仕草で質問をしました。
「そういえば、ブリスは未来から来た私の娘ですか?」
アースはこの時、うっかり肯定してしまいます。ブリスが自分達の娘であることは秘密にしなければならないのに、雰囲気に流されてつい答えてしまったのです。
すると今までの甘い空気はどこへやら。アリアは途端に冷静になり、やはりそうでしたか…と現状を整理しはじめます。
そのため彼は、乾いた笑いをこぼすしか出来ませんでした。
親の心子知らず
翌日の朝食中、アースはひどく落ち込みます。
たった1日でアリアに秘密がバレてしまい、また真実を知ればアリアが一番心配するだろうと思ったのです。
そして一方、アリアもまた落ち込む夫を見て心配します。
(アース…いったい何を秘密にしているの?あんなに顔色が悪いなんて…やっぱり未来の私が子供に虐待でもしたのかな?未来の私、子供に何をしたのよ!)
引用元:悪女は砂時計をひっくり返す 外伝8
アリアは心の中で叫びながらブリスを見つめますがーーー当のブリスは両親の心配などつゆ知らず。美味しそうに朝食を頬張るのでした。
外伝8(112話)の補足|アニーへの出産祝い
アニーが出産祝いをねだるが…
字数の関係で省きましたが、アリアは外伝8・112話でアニーに「出産祝いは何がいい?」と聞いています。
このときアニーは、アリアに子供の名付け親になってほしいとお願いしました。
あんなにずる賢かったアニーが、豪華なアクセサリーでもドレスでもなく子供の名前を望んだのです。すでに母親としての自覚が芽生えていますね。
このシーンを見た時、管理人はちょっと感動しました。
⇒『悪女は砂時計をひっくり返す』外伝9・113話のネタバレはこちら
まとめ『悪女は砂時計をひっくり返す』のネタバレと感想
外伝8・112話のネタバレ感想
ブリスが自分の娘であると知って、アリアは非常に悩みます。
というのもアリア視点だと情報が不足しており、彼女はなぜブリスが未来から過去に飛んで来たのか知らないのです。そのせいで「もしかして私が我が子を虐待でもしたのかしら?」と不安になってしまいました。
でも実際はその逆。
ブリスは両親のことが大好きで、だからこそ助けたいし幸せになって欲しいと思っています。それはアリアが我が子に愛情を注いできたという証拠でしょう。
外伝では何度かブリスの回想シーンが描かれていましたが、それを見る限りではアリアは優しい母親だったように思えます。
少なくとも、理不尽にブリスを責めたるシーンなどはありません。それをしていたのはアリアではなく周囲の人たちです。
現状ではアリアもアースもブリスもみんな自分1人で考え込んでいる節があるので、早いとこ話し合って和解できるといいですね。
⇒『悪女は砂時計をひっくり返す』外伝9・113話のネタバレはこちら