漫画『今世は当主になります』の82話のネタバレと感想です。
前回フィレンティアは、宝石細工師のクロイリーに会いに行きました。しかし彼の力を借りるには新種の原石が必要なので、絶対にリラ鉱山を落札する必要があります。
この先どうなるのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
リラ鉱山の競売に、ロンバルディまで参加することになる
ロンバルディまで競売に参加することに
「…今、何て?ロンバルディがリラ鉱山の競売に参加するですって?」
クレリバンからの報告を聞くや否や、フィレンティアは驚いて立ち上がりました。
ロンバルディは鉄の独占を維持するためならお金を惜しみません。となると予定よりも多くのお金―――少なくとも5000ゴールドは必要になるでしょう。
かなりの大金ですがリラ鉱山には5000ゴールド以上の価値があるので、フィレンティアはその金額を用意するようクレリバンに頼みます。
そして戸惑いながらも、なぜこのような事態になったのか考えました。
自分が行動したせいでロンバルディが今回の競売に参加することになったのか、それとも前世でも実は競売に参加していたのか……
今の彼女には、情報が不足していたのです。
競売のことで悩みながらも、ララネたちと庭に遊びに行く
ララネの優しさに癒される
フィレンティアはその日の午後、ララネとクレニ―に誘われて庭に遊び行きます。
今の彼女は考えることが多すぎて人生の重みに潰されそうなのに、それでも11歳の子供のように振舞わなければならないので大変でした。
するとその憂鬱な顔に気付いたララネは、微笑みながら励まします。
「私はあまり役に立たないけど、もし悩みがあるのなら聞くことはできるから」
その言葉にフィレンティアは目を丸くし、また彼女の優しさに癒されます。思えばララネは昔からこういう子でした。いつも周りを気遣う、暖かい心の持ち主なのです。
そして元気を出したフィレンティアが「今は大丈夫だけど、悩みが出来たら相談に乗ってね」と告げると、ララネはにこりと笑うのでした。
双子の父親『ベスティアン・スルス』の裏の顔が明らかになる
怪しげな会話を聞いてしまう
その後クレニ―は庭に咲いている花でたくさんの花冠を作ります。クレニーはメイロンとギリウにもあげたいと言うので、彼が手を拭きに行く間、フィレンティアは先に双子のもとに向かいますが・・・
彼らの居住にたどり着くと、奥の部屋から「リラ鉱山」という単語が聞こえてきました。
(なぜここでリラ鉱山の話が…?)
不思議に思ったフィレンティアはこっそり奥の部屋をのぞきます。
すると双子の父・ベスティアンと、デュラック商会のリーダー・クロイトン(皇后側の人間)が話をしていました。
なぜあの2人がここで会話をしているのか。不審に思ったフィレンティアは会話を盗み聞きすることにしました。
ベスティアンはクロイトンと手を組んでいた
2人は一週間後に行われる『リラ鉱山の競売』について話しており、ベスティアンは「ロンバルディは1600ゴールドで入札する予定です」と情報を漏らします。
するとクロイトンは満面の笑みで、それならうちのデュラックは1800ゴールドで入札すればいいな…と相槌を打つのでした。
そして一方、会話を盗み聞きしたフィレンティアは激怒します。
(ベスティアン・スルス。アンゲナスと手を組んで、お爺様を裏切るなんて。まさか前世でロンバルディがリラ鉱山を落札できなかったのは…)
しかしその時。花冠の花びらが落ちて、わずかに開いた扉の隙間から室内に入ってしまいます。
そのためベスティアンは誰かがいると気付き、扉をバンッ!と開けるとフィレンティアを睨みつけました。
「…お前!いつから…!」
フィレンティアは焦りますが、ここで盗み聞きがバレるわけにはいきません。そこでピンチを乗り切るため、笑顔で花冠を差し出しました。
「ギリウとメイロンはいますか?花冠をあげに来たんです!」
何も知らない子供のフリをして、誤魔化そうと考えたのです。
『今世は当主になります』82話のネタバレと感想
82話のネタバレ感想|ベスティアンの裏の顔
前世ではアンゲナスがリラ鉱山を落札しましたが、実はこの競売にはロンバルディも参加していたようです。
順当に考えれば、落札するのは帝国屈指の財力を持つロンバルディのはず。だというのに、なぜアンゲナスが落札できたのか?
それはベスティアンが情報を流したことが原因でした。
ロンバルディに婿入りしたくせに、シャナネットのこともルーラックのことも裏切ったのです。ベスティアン、お前は本当に悪人だよ…!
そして前世で、彼とシャナネットは離婚しています。となると恐らく、この件がバレて離婚に繋がったのでしょう。