漫画『今世は当主になります』の68話のネタバレと感想です。
治療薬の材料が足りず、ギャラハンはいまだ病床に伏せったまま。おまけに病気のことが噂になり、アンゲナスが既製服事業を横取りしようと動き出します。
フィレンティアはこのピンチをどう乗り切るのか、ストーリーの続きを読んでみましょう。
フィレンティアは既製服事業を守るために動き出す
なぜ父親がトレンブルー病だとバレたのか?
フィレンティアは今後、どう行動すべきか考えます。
まずサーシャウ夫人については、共同事業者という関係なので誠実に接する必要があります。
もし彼女がギャラハンの現状を知れば、振り回されたと思うかもしれませんから。そうなる前にきちんと話をしなければなりません。
そしてこの時、フィレンティアはなぜ病気のことがバレたのか考えます。
特にアンゲナスは噂が広まるや否や、すぐにギャラハンの事業を強奪せんと動き出しました。まるで準備でもしていたかのように、
(噂を広めたのはアンゲナスかな?でも一体どうして分かったんだろう?おじい様が緘口令をしいたのに…)
そしてこの時、彼女はベレサックが妙な行動を取っていたこと(ルーラックの指示を無視してフィレンティアに近づいた件)を思い出します。
そして当時の状況から、噂を流した犯人はビエーゼであることに気付きました。
真相に気付いたフィレンティアは唇を噛みしめるも、今は一刻を争う状況です。そのためクレリバンに向き合うと、今すぐルーラックのもとに向かうよう命令しました。
「すぐおじい様のところに行って今の状況を伝えて。それからおじい様に皇居に行くよう頼んでください」
サーシャウ夫人宛の手紙を書く
フィレンティアはサーシャウ夫人の件について対応するため、ギャラハンのもとに向かいます。
そしてベッドに横たわる父親を心配そうに見つめながら、トレンブルー病のことが周囲にバレたと説明しました。
するとギャラハンは、一体誰がそんな事をしたのかと慌てますがーー-
その時、娘の顔がやけに大人びていることに気付いて黙り込みます。そして静かに彼女の言葉に耳を傾けました。
「全て説明したいのですが、今は時間がありません。ですから要点のみお話します。サーシャウ夫人に手紙を書いてください」
病状について先に言えなかったことを謝罪し、今は治療中であることを手紙に書いてほしい…とフィレンティアは説明します。
ギャラハンはその指示に戸惑うも、言われた通りに手紙を書いて渡します。
彼は今も昔も変わらずに、娘の言うことなら何であれ信じて応援したいと思っているのです。
するとフィレンティアは彼の頬にキスをして「ありがとうパパ」と安心させるように微笑みました。
アンゲナスは既製服事業を奪い取るため、皇帝に進言する
アンゲナス当主の主張
その頃宮廷では、アンゲナスの当主がヨバネス皇帝に進言していました。
「…もう一度言ってくれ。ギャラハンが何の病気だって?」
「トレンブルー病にかかったそうです。彼の主治医から直接聞いた話です」
そしてアンゲナスの当主は続けます。このままだと既製服事業が崩壊して国民が被害を受けるでしょう…と。
つまりアンゲナスに既製服事業を引き継がせろと言っているのです。
するとヨバネス皇帝は、眉間にしわを寄せながら考える時間がほしいと言いますが―――
その時、その必要はありませんと厳かな声が聞こえます。クレリバンからの報告を受けてルーラックが馬車で駆け付けたのです。
「ギャラハンは今治療中です。近いうちに回復しますので、陛下はご心配なく」
さらにルーラックは、新しい治療剤が開発されたので急速に回復していると嘘をつきます。また同時に、ギャラハンが回復せずともロンバルディの財力と権力で事業を継続できるので問題ないと断言しました。
アンゲナス当主VSルーラック
結果的に、ヨバネス皇帝はルーラックの提案を受け入れます。
なおアンゲナスの当主はこのチャンスを逃すものかと食い下がりますがーーー
ルーラックが彼の肩をガシッと肩をつかんで「2人だけで話をしようか」と圧をかけるので、アンゲナスの当主は冷や汗をたらして黙り込みました。
『今世は当主になります』68話のネタバレと感想
68話のネタバレ感想①サーシャウ夫人への手紙の内容
フィレンティアは既製服事業を守るため、次々に手を打ちます。
まず事業拡張計画についてはサーシャウ夫人の協力が必要なので、彼女がギャラハンが病気だという噂を知って不安にならないよう手紙を書くことにしました。
ちなみにこの手紙には、病気になったのは事実であり連絡が遅れて申し訳ないけれど、準備はちゃんと進めているのでこちら側を信じて待って欲しい…という内容が書かれています。
68話のネタバレ感想②ギャラハンの心境
ギャラハンはフィレンティアの指示に従って言われるがまま手紙を書きましたが、思考を放棄したワケではありません。
娘の顔つきや言動がやけに大人びていることや、自分さえも知らない秘密があることに気付いたうえで彼女を信じています。
なおこのシーンで、ギャラハンは現状や手紙を書く理由についていろいろ聞きたかったようです。しかし娘が「今は説明している時間がありません」と言うので、その言葉を信じて何も聞かずにいてくれました。
何が言いたいのかというと、ギャラハンは訳が分からずに指示に従ったのではなく、娘を信じているから従ったという話です。