漫画『今世は当主になります』の66話のネタバレと感想をまとめました。
現在フィレンティアは、ペレスと屋敷の庭を散歩中です。その際に彼はフィレンティアを綺麗だと告げますが、この後どうなるのでしょうか?
ストーリーの続きを紹介します。
フィレンティアとペレスの散歩中、望まぬ人物たちが現れる
望まぬ人物がやって来る
ペレスが恥ずかしげもなく「綺麗だよ」と言うので、フィレンティアは思わず照れてしまいます。
するとその時、従弟のベレサックとアスタリウがこちらに向かって歩いてきました。
ベレサックはにやにやと笑いながらフィレンティアに嫌味を言いますが、彼女は相手にせずペレスを連れてさっさとその場を離れようとします。
すると無視されたことに苛立ったベレサックは、2人に向って嫌味を言いました。
「はずれ者どうし気が合うとか?卑しい血筋同士で通じるものがあるみたいだな」
その言葉を聞いた2人は冷たい目でベレサックを睨みます。さらにペレスは剣を抜こうとしますがーーー
フィレンティアはそれを制し、ベレサックに「あなた本当に頭が悪いわね」と言い放ちました。というのも彼は、フィレンティアへの接近禁止命令を出されているのです(40話ネタバレ参照)
また皇帝から認められた第2皇子への侮辱することは、皇族の血を侮辱する行為だと指摘します。
するとベレサックはその指摘に怯むも「侮辱した証拠はない!」と開き直り、再び嫌味を言い出しました。忠告を聞き入れる気はなく、いざとなれば力で相手をねじ伏せれば良いと思っているようです。
このような輩には、圧倒的な武力を見せつけるのが手っ取り早いでしょう。そのためフィレンティアは、ペレスに“許可”を出します。
「ペレス、これを片付けて」
するとペレスは一瞬にして間合いをつめ、ベレサックに剣を突き付けます。
その早業に怯えたベレサックは、ひいっ…!と情けない悲鳴をあげて後ずさりました。
最後の忠告
そしてフィレンティアは、彼らに最後の忠告をします。
ベレサックには言葉に気をつけて生きた方がいいと指摘し、またアスタリウには「ベレサックは将来性が無いから他を当たった方が賢明よ」と言ってその場を後にしますがーーー
この時フィレンティアは、ベレサックの行動が妙だと気付きました。
ルーラックから出された接近禁止令を忘れたワケではないでしょうに、なぜ彼は近づいて来たのか。その行動を不可解に思いながらも、ひとまず今は父・ギャラハンの件に集中しようと考えました。
エスティラが到着し、治療剤づくりに取り掛かる
エスティラが到着する
ギャラハンが発症してから11日後、ようやくロンバルディ邸にエスティラが到着します。
薬を作るのに必要な調剤室を用意しておいたので、早速エスティラは『トレンブルー』の治療剤づくりに取り掛かりました。
過去の歴史では、彼女がアカデミーに入学してから治療剤を作り出すまでかかった時間は約5年。しかし今世では、推薦状のおかげで彼女は研究にだけ集中できたのです。
オマリー博士の妨害
エスティラが来てくれたので、フィレンティアはすぐに父親の病気が治ると思っていました。しかしそこに思わぬ邪魔が入ります。
というのもオマリー博士が、エスティラに治療剤を作らせてはいけないとルーラックに猛抗議したのです。
「絶対にダメです! こんな若造が、アカデミーでたった3年間研究しただけで発明した治療剤だなんて!!」
ロンバルディの主治医として、ギャラハンの安全を優先する義務がある…というのが彼の言い分。確かに常識的に考えれば、彼の主張は最もでしょう。
しかしオマリー博士は、最近アカデミーでトレンブルーの研究が進んでいるという情報を事前に得ていました。そして同時に、その成果を出したのが元弟子のエスティラであることも気付いています。
それでも博士がエスティラを否定するのは保身のため。
もしエスティラの薬でギャラハンの病状が好転したら、ロンバルディ邸での自身の立場が危うくなると考えたのです。
するとその時、それまで黙っていたフィレンティアが物申しました。
『今世は当主になります』66話のネタバレと感想
66話の補足|エスティラの大学生活について
エスティラはアカデミーに入学して以来、トレンブルーの研究を続けていました。
というのも彼女がロンバルディ邸を離れる際、フィレンティアからトレンブルーの治療剤を作って欲しいと頼まれていたから。
恩人の頼みですから、義理堅い彼女はずっとその約束を守るために努力していたはず。だからこそ66話で、エスティラはスムーズに治療剤開発に取り組めたのです。
ネタバレ感想|大人の汚い事情について
オマリー博士が相変わらず酷いですね。
アカデミーで『トレンブルー』の研究が進んでいることもエスティラの実力についても知っているのに、それでも彼は治療剤づくりを妨害します。
しかもその理由は、自分の地位を守るため。ロンバルディ家の主治医であり続けるために、出る杭を打とうと必死なのです。
言い換えれば、オマリー博士は人命よりも保身を選んだのです。
医者としてあるまじき行為ですよ。とんでもない話ですね。