ピッコマで連載中の『今世は当主になります』には原作小説があり、すでに完結済みです。漫画版の読者なら、どんな結末を迎えるのか気になりますよね。
そこで今回は『今世は当主になります』の原作小説について、最終回までのストーリーをまとめました。
海外サイトや某掲示板にてネタバレが投稿されていたので、その内容を紹介します。
なお本記事で紹介するのはストーリー概要のみなので、主人公周辺の人物(ギャラハンやシャナネットなど)のその後ついて知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
当記事で紹介している内容は、海外のネタバレサイトや国内の某掲示板などを参考にしています。原作小説は日本国内で購入できなかったため、管理人は未読です。もし記事内容に間違いなどありましたら、お手数ですがコメント欄にてご連絡いただけると幸いです。
『今世は当主になります』原作小説の最終回ネタバレ
原作小説の最終回
結論から言えば、フィレンティアは無事にロンバルディの当主となります。さらにその後は、皇太子となった第2皇子・ペレスと結婚しました。
『今世は当主になります』の漫画版プロローグでは大人になった2人が就任式へと向かいますが、あのシーンが原作小説の最終回となります。
ただし結婚するまでに色々と問題があり、フィレンティアは一度ペレスの求婚を断っています。
というのもペレスと結婚すれば皇室の一員になるため、その時点で当主の座を諦めることになるからです。ゆえに彼との関係に一線を引きますが…
ペレスはフィレンティア以外と結婚する気はなかったので、ヨバネス皇帝に「次期皇后は名字を変えず、また元の役職を続けても良い」という許可をもらいます。
正確には許可というより、皇帝の前で「フィレンティアと結婚させてくれないなら王位を放棄する」と言って強引に契約を結びました。
そしてフィレンティアもまた、自身の幸せはペレスが必要だと悟り、彼のプロポーズを受け入れました。
フィレンティアが当主になるまでの経緯
次にフィレンティアが当主になるまでの経緯ですが、ルーラックからすぐ当主の座を受け継いだワケではありません。ルーラックが倒れた時、彼女はまだ幼かったので叔父と叔母が当主代理をしました。
最初は叔父のビエーゼが当主代理になったものの、彼は利己的な行動を繰り返して周囲から大バッシングされます。
ロンバルディ銀行で小切手の偽造詐欺が出回ったときも知らんぷりで、その他のことも対処できず台無しにしました。
そして結局、ビエーゼのずさんな管理に怒った叔母・シャナネットがルーラックに抗議して、彼女が代わりに当主代理を務めたのです。
またその際に、彼女はフィレンティアの聡明さに気付いたため「あなたが成長するまで私が当主の座を守るわ」とフィレンティアに告げます。
そしてフィレンティアが成長すると、体が弱っていたルーラックは彼女を当主代理に任命し、貴族会議に出席するよう指示しました。
敵対勢力はどうなった?
第1皇子のアスタナは皇帝の暗殺未遂事件を起こして罪人となり、さらにラビニ皇后は皇帝を毒殺しようとしたため失脚しました。
その結果ヨバネス皇帝は、第2皇子のペレスを皇太子に任命します。
なお2人の末路については別記事【今世は当主になります最終回ネタバレ②ラビニ皇后とアスタナの末路】で詳しく書いたので、そちらをご覧ください。
ペレスが皇帝になるまでの経緯
ペレスの人生まとめ
次は第2皇子・ペレスについて。
森の離宮で生活していたペレスは、ルーラックにより救出されます。
というのもルーラックは元々、皇后に対抗するためペレスを探していたのです。しかし皇后が居場所を隠したため中々見つからず、捜索は難航していました。するとある時、フィレンティアから「森に黒髪赤目の少年がいる」という情報を聞き、その結果ペレスを探し出せました。
その後ルーラックは皇帝に会いに行って「ペレスは第2皇子である」と認めさせ、それ以降ペレスは力を付けていきます。
また第2皇子と認められてからは、ラビニ皇后は直接彼に手を出せなくなりました。以下、ペレスが皇帝になるまでの経緯をザックリ紹介します。
- 森のボロ小屋で生活し、毒を盛られていた
- フィレンティアと出会い薬をもらう
- ルーラックに救出される
- 第2皇子だと認められる
- 2年後、皇室のパーティーでお披露目される
- アカデミーに入学する
- 早期卒業制度により5年でアカデミーを卒業
- ⑦の期間中、フィレンティアと文通を続ける
- 1年くらい帝国内を旅する
- 6年近く経ったころ、青年へと成長したペレスがフィレンティアに会いに行く
- ペレスは再び宮廷に戻ると、皇太子になるため色々と画策する
- 第1皇子・アスタナを皇帝暗殺未遂の犯人に仕立て上げる
- ラビニ皇后を罠にはめて、皇后位剥奪に追い込む
- 皇帝が倒れたため皇太子になる
- 皇帝の崩御によりペレスが皇帝になる
ちなみに皇室でパーティーが行われた時、貴族たちはペレスの美しさとカリスマ性に驚きます。しかし本人は、大好きなフィレンティアだけを見つめていました。
ペレスはフィレンティアに盲目的
初めて会った時からずっと、ペレスはフィレンティアを盲目的に思い続けています。
幼少期に毒を盛られていた時も、彼女からもらった薬の瓶(メルコン薬が入っていた瓶)を抱き締めながら耐える描写がありました。
またアカデミーに向かう時も、フィレンティアと離れ離れになるのが辛いらしく
「僕を忘れないで」
「毎日あなたのことを考えている」
など熱烈な言葉を送っています。
さらに旅を終えて約6年ぶりに戻って来たときは、皇居より先にフィレンティアの元へと向かうなど盲目的な姿を見せていました。
フィレンティアが転生できた理由
フィレンティアは”回帰”の能力を持っていた
フィレンティアが転生できたのは、彼女がたった一度だけ時間を戻す能力を持っていたためです。
というのも彼女の母親は”ツァラ族”という不思議な一族であり、彼らは1人1人が特別な能力を持っています。
本来なら能力と引き換えに”対価”が必要になりますが、フィレンティアには部族の血が半分しか流れていないため、対価を支払わない代わりに1度だけ回帰できたようです。
出生の秘密
フィレンティアの母親・シャンは”未来を見る”という強力な能力を持っていましたが、その対価は寿命でした。
シャンは未来視により『ロンバルディ家に嫁げば命を落とす』と知っていながら、帝国に来てギャラハンと結婚したのです。
そしてフィレンティアを産んでから約100日後に亡くなりました。
なお母方の祖母・スーラによれば、シャンは「まだ会っていない夫と娘を、愛さずにいられない」と言って一族の元を離れたそう。これが彼女が最後に残した言葉でした。
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感想|結末を読んだら印象が180度変わった件
『今世は当主になります』の最終回について、管理人の感想をまとめました。この作品の長所は、最終回まで読むとストーリーの意味合いが変わるところだと思うんですよ。
という訳で、以下ネタバレ感想です。
プロローグと最終回では印象が変わる
転生前のフィレンティアは、一族から「ハズレ者」と呼ばれて粗雑な扱いを受けていました。苦労するのが確定していた人生とも言えますね。
だから管理人は、序盤のストーリーを読んだ段階では「不幸な少女がその才能によって未来を切り開く」的な話だと思っていたんですよ。
よくある下剋上系ですね。転生ネタのお約束。
しかし『今世は当主になります』を最終回まで読むと、単なる下剋上系ではないとわかります。フィレンティアは最初から、幸せになることが決まっていました。
父親と母親に愛されて、特別な能力を授けられて、しかもツァラ族の血が半分しか流れていないので対価を取られません。
フィレンティアは不幸な少女ではなく、幸せになるために生まれた特別な少女でした。
彼女が回帰できたのは偶然でも奇跡でもなく、決められた運命だったのです。
だからこそ最終回では、当主の座も皇后位もペレスとの結婚も、欲しいものを全部ゲットできたワケですね。特別な子だから、望みが全て叶いました。
ペレスの印象も180度変わった件
最終回まで読んだ印象ですが、ペレスが濃いキャラクターだなと思いました。
『今世は当主になります』のストーリー序盤では何というか、主人公が大好きで頭も良いけど少し残酷なところもある王子様…みたいな印象だったんですよ。
例えば『外科医エリーゼ』のリンデンとか『悪女は砂時計をひっくり返す』のアースみたいな。そんな感じのキャラだと思っていたのですが、今ではイメージが180度変わりました。
- フィレンティアにベタぼれ
- けっこう残酷
- ラビニ皇后への復讐心に燃えている
- フィレンティアに盲目的。執着心がすごい。
- フィレンティア>>>>王位
- 残酷というか容赦がない。
- 復讐どころか10倍にしてやり返す精神
ペレスがフィレンティアに抱いている感情は、好意や愛情というより執着のようなイメージですね。割と重い。
でも絶対に浮気しないだろうし一生フィレンティアを大事にしてくれそうですね。万事ハッピーエンドです。
なおサブキャラの結末については別記事『今世は当主になります最終回ネタバレ②』にまとめたので、良ければそちらも読んでみて下さいね。