ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の58話~59話ネタバレ感想です。感想と一緒に、ストーリーもさらっと紹介します。
前回、アリアは学校の完成式に呼ばれました。そして満を期して、自分こそが投資家Aだと周囲に明かしますが…肝心のアースは、式の途中で姿を消してしまいます。
アリアとアースは今後どうなるのでしょうか?考察をまじえて解説します。
58話のネタバレ|完成式の最中、アースは突然姿を消す
完成式の後
完成式が終わると、参加者たちはヒソヒソ話をしました。誰もが皆、アリアのことが気になって仕方が無かったのです。
「あれが噂の悪女?」
「思っていたイメージと違うな」
「もしかして、誰かが悪質な噂をわざと広めたのでは?」
周囲からの視線と風評にさらされながらも、アリアは背筋を伸ばして淑女らしい姿勢を崩しません。そんなアリアを庇う様にして、母親は早く退席しましょうと言いますが…
その時、誰かがアリアの肩を引き寄せます。
アリアが見上げると、そこには待ちわびたアースの姿が。
彼は礼儀正しい態度で「お嬢様は私と先約があります」と告げると、彼女を連れて行きました。
アリアとアースは再び別荘へ
アリアが案内されたのは、郊外にある彼の別荘(47話参照)。
またアースが現れてくれたことにホッとしながら、アリアは行儀よくソファに座ってお茶を口にしますが…
室内をよく見ると、以前来たときよりも家具やティーセットが豪華になっています。
というのもアースは、アリアのために別荘をリニューアルしたのです。
さらに彼は、きらびやかな笑顔で「あなたは今後もここに来るのだから、令嬢にふさわしい場所にすべきでしょう?」と、やけに積極的なセリフを口にしました。
アースの過去
そんな中、彼はふいに昔話をしはじめました。
以前は生き残るために必死で、イシースと結婚すること…つまり貴族派に屈する覚悟もしていたと語ります。
事実アースは幼いときに大きな失敗をし、それ以来は「完璧な計画を立てなければならない」と強迫観念に囚われていたそう。
だから初めてアリアに会ったときも、不安になったのだと彼は言います。彼女がカジノについて言及(6話参照)したため、また間違ったのでは…と焦ったのです。
その話を聞いたアリアは、アースがあの時のことを謝罪しているのだと気づきました。
アースは今まで「今回こそ死ぬかも知れない」と考えて生きてきたから、初めてアリアに会ったときに焦って乱暴をしてしまったのです。
真剣な表情で詫びるアースに、アリアは大丈夫ですよと声を掛けます。
人間なら死にたくないと思うのは当然のこと。今のアリアには、アースの気持ちがよくわかるのです。
アースの告白
会話の最中、ふいにアースが立ち上がります。彼は用意しておいたチューリップの花束を抱えると、アリアの前に跪きながら言いました。
「あなたに交際を申し込みます。もし頷いていただけたなら、必ず伯爵家に挨拶に参ります」
微笑みながらプロポーズをするアース。一方でアリアは、思いがけない告白に頬を染めますが…
内心では「私がプロポーズに承諾するのを当然だと思っているようね?」と考えていました。事実アースは、自信満々な顔をしていましたから。
そんな事を考えながらも、アリアは彼のプロポーズを受け入れます。
そして笑顔で花束を受け取ると、正式なプロポ―ズはもっと派手で壮大にしてほしいと珍しくワガママを言いました。
アリアの噂を聞き、焦るミエール
その日ミエールは、馬車でプレデリック邸へと向かっていました。そして街中を通っている最中、馬車の周囲に人だかりが出来ていることに気づきます。
学校の完成式があるとは聞いていたけど、なぜこんなに人が多いのかしら…
そう考えていると、ちょうど買い出しに行っていたメイドが馬車に戻ってきます。そしてメイドは、民衆から聞いた話について教えてくれました。
人だかりの原因は、なんとアリア。伯爵家の馬車を見つけた民衆たちが、”投資家アリア”を一目見ようと集まったのです。
その話に、一瞬ぽかんとするミエール。しかし詳しい話を聞くと、顔を引きつらせました。
・・・
ミエールがプレデリック家に到着すると、イシースとオスカーのいる部屋へと通されます。そこで彼女は、慌ててアリアの噂を報告します。
しかしイシースは、すでに噂を知っていました。ティーカップを片手に窓の外を眺める彼女は、一見すると冷静に見えますが…
彼女の手はカタカタと震えており、仕舞にはティーカップを窓に叩きつける始末。窓ガラスは割れ、庭には壊れたカップが転がりました。
父親はアリアのご機嫌取りをするが…
アリアが屋敷に戻ると、エントランスには笑顔で出迎える父親がいました。そして彼は、久しぶりに家族でお茶でも飲まないかと彼女を誘いますが…
実のところ、アリアは父親とお茶を飲んだことなどありません。なにせ彼女は、今まで父親に放置されていましたから。
だからアリアは、満面の笑みを浮かべて言いました。
「お父様とお茶を飲んだ記憶はありません。何を言っているのか理解できませんね」と。悪女らしく毒を吐き、とうとう父親に反撃したのです。
59話のネタバレ|父親への復讐がはじまる
アリアの爆弾発言
父親はうろたえながらも、笑顔を取り繕ってアリアをお茶に誘います。しかし彼女は承諾せず、それどころか笑顔を貼りつけたまま爆弾発言をしました。
「お付き合いしている人が、近いうちに我が家に挨拶をしにきます」
それだけ告げると、彼女はさっさと自室に戻ってしまいました。
さらりと告げられた衝撃発言に、硬直して白目をむく父親。
いつの間にか隣にいたカインは、顔を真っ青にして「どういうことだ!!」と絶叫しました。
押し寄せる実業家たち
ロースチェント邸の庭で、優雅に食事をするアリア。
しかし食事の席にいるのは、家族ではなく若い男たち。さらに目の前には計画書が山積みにされていました。
というのも”投資家A”の正体が明らかになるや否や、朝から実業家たちが押し寄せたのです。
そして彼らと共に食事をする間、アリアは計画書に目を通しますが…
計画書はどれもハズレ。アリアが関わってきた事業に比較べたら、お粗末なものでした。
けれど彼らをこのまま放置すれば、伯爵のような人にアイデアだけ盗まれ捨てられるかもしれません。それはさすがに可哀想です。
だからアリアは「奨学金を出すからアカデミーの生徒になりませんか?」と彼らを勧誘します。
というのも彼女は、意欲のある若者を育てつつ自分の味方も増やそうと考えたのです。
その提案を聞いた男たちは、パアッと顔を輝かせて大喜びしました。
父親への塩対応
父母とカインも食事に同席します。
先ほどの会話を聞いていた父親は、にこにこと笑いながら「これから仕事の時には、カインと一緒にアリアも連れて歩こう」などと言いますが…
アリアは満面の笑みで「私はものすごく忙しいので席を外せません」と父親の誘いをバッサリ断りました。
なお彼女の背後には、誇らしげな顔で大量の書類を抱えるアニーもいます。それを見た父親は、またしても白目をむいて黙り込みました。
なおカインは、訝しげな顔で「いつから皇太子殿下と交友があったんだ?」と尋ねます。その問いにアリアは、今までの出来事を大まかに伝えました。
すると母親はうっとりした顔で「とてもロマンチックね。小説みたい」と喜びますが…
一方でカインは、焦った顔でギリリと歯を食いしばります。
逆行後の2年間を振り返る
その後。
アリアは自室にて、ジェシーの持ってきた新聞を読みます。その新聞では、アリアについて取り上げられていました。
- うわさの悪女は聖女だった
- 身分を明かさずに多くの事業家を救った”投資家A”の正体は、ロースチェント・アリアである
- アリア=悪女という噂は、誰かが悪意を持って広めた可能性がある
- 悪評の出所は、ロースチェント・ミエールだと推測されている
そしてふと、アリアは今までの出来事を思いだして微笑みます。
逆行してからの2年間、本当にたくさんの変化がありました。事業についても、予想以上の成果をあげられました。
けれど、まだ根幹的な問題は解決できていません。ミエールとイシースは、なおもアリアを処分しようとするでしょう。まだ不安は消えませんし、首元は相変わらずヒヤリとしますが…
しかし今のアリアは、恐怖を感じてはいません。やれるものならやってみろ、とさえ思っています。
この時の彼女は、未だかつてないほど自信に満ち溢れた顔をしていました。
アースからの手紙
その日の夜、フィノ経由でアースから手紙が届きます。
というのもアースは、訪問日程を決めるために連絡をくれたのです。また封筒の中には、珍しいブレスレットも同封されていました。
手紙を読み終えると、アリアは窓際に立って夜空を見上げます。そして遠方にいるアースへと思いを馳せました。
ジェシーの恋
後日。就寝前にジェシーと世間話をしている最中、アリアはどんよりした顔で頭を抱えました。
というのもジェシーは、ハンス(新聞売りの青年)に恋をした様なのです。
アリアとしては、ジェシーには階級の高い人と結婚してほしかったのですが…
こうなった以上、ハンスを育てるしかありません。そこで「ハンスに期待していると伝えて」とジェシーに頼めば、彼女はまた嬉しそうに笑いました。
・・・
そしてジェシーが去った後。
暗くなった部屋で、アリアは小さな燭台を持って窓辺へと向かいます。そして柔らかな笑顔を浮かべつつ、そこに降り立った人物に声をかけました。
「いらっしゃいませ、アース様」と。
『悪女は砂時計をひっくり返す』58~59話の感想
58話の感想|アースのドヤ顔プロポーズについて
58話にして、ようやくアースがプロポ―ズしましたね。
アリアの前に跪いて花束を差し出す姿は、とても絵になります。告白のセリフもすらすらと喋り、さすが王子様といった様子ですが…
この間、アースはずっとドヤ顔でした。
彼にとって、アリアがプロポーズを承諾するのは決定事項なんですよ。
自信満々で、自分がフラれるなんて少しも思っていません。
だから彼はプロポーズ中も、成功すること前提で話をしていました。承諾される前に「後日改めて伯爵家に伺う」と言うあたり、自信の現れでしょう。
なお彼の心境は、アリアにも伝わっていました。ゆえに彼女は本編で「承諾されること前提のプロポーズなのね」的なセリフを言っていましたが…
アリアもアリアで「良いですよ」と偉そうな返事をします。普通は皇太子にプロポーズされたら、もっと謙虚な対応をするものですが…
吹っ切れたのか、彼女はことごとく上から目線。正式なプロポ―ズはもっと派手にして欲しいとワガママまで言います。
似たものカップルですね!
59話の感想
59話時点で、アリアはとんでもなくハイスペックな令嬢に育っています。
麗しい皇太子の婚約者。さらに数々の実績を出した”投資家A”であり、潤沢な資金も所持しています。さらに学校が設立されたことで一躍人気者。
すごい活躍っぷりですね。
なので当然ながら、父親はアリアに取り入ろうとしますが…
アリアはここぞとばかりに父親に復讐します。彼の誘いをことごとく断り、悪女らしく毒を吐きました。
この点については記事内で解説したとおりですが、実はこのシーンでは母親もちょろっと登場しています。そして父親に対し、何とも言えない視線を向けていました。
あえて言うなら「白い目を向ける」という表現が適切でしょう。
母親のセリフは少ないものの、あの冷たい視線がすべてを物語っていると思いました。
まあそうですよね。今まで娘のアリアを雑に扱ってきたくせに、急に手のひらクルーですから。それは白い目で見ますよ。
いつも翻訳ありがとうございます。
今回は神回ですね。韓国語版を見返してきます。
>ウイロウさんへ
58話は神回でしたね。ようやく一大イベントが1つ終わり、アリアも意趣返しができましたから。
他サイトの小説翻訳も見てますがやっぱり小説と漫画は多少削られたり改変されてますね
>匿名さんへ
ですね。漫画と小説はそれぞれ良さが違うので、そこを楽しむのも醍醐味かなと思っています。
わーい(* ゚∀゚)
更新ありがとうございます!!日曜日かなと思ってたけど、見にきて良かった~~。。カップル成立!!よきよきです。また続きたのしみになりました。。
>なななおさんへ
無事にチートカップルが成立しました!今後も楽しみですよね。
更新お疲れ様です
ドヤ顔アース早く見てみたいです
自宅に挨拶に来る回も待ち遠しいですね
>(^O^)/さんへ
挨拶楽しみですよね!皇太子の登場に慌てふためくロースチェント一家が早く見たいです笑
59話情報が中々更新されず待ち遠しいです!!
コメントありがとうございます。
管理人もはやく記事を更新したいのですが、現状日本からだと韓国版の最新話が閲覧できない状態です。
早く読みたいですよね。
ピッコマに57話更新後は休載と出ていました。
どのくらいの期間かは分かりませんが…
コメントありがとうございます。休載のお知らせ私も読みました。
現状、日本版が韓国版に追いついてしまった状態なので、話数に差が付くまで休載するのかなと思います。
韓国では10日毎の連載で日本は1週間で連載ですから仕方ないですね
他の作品だと5週間連載1回休みとかなので
恐らく2-3ヶ月くらい休載してから5勤1休になるでしょうね
管理人様、匿名様、情報ありがとうございます。
そういった事情があるのですね。
管理人様の翻訳も本編もとても楽しみにしているのでショックでついつい挨拶もなしに書き込んでしまいました。失礼しました。
いつも翻訳ありがとうございます。
2話更新きましたね。休載”予定”とありましたがもしかしたらこの2話も更新されますかね…?