本記事では『ソビエシュの回帰』2話~3話のストーリー概要および考察を紹介しています。
前回ソビエシュは、気が付くと離婚法廷の真っただ中にいました。ちょうど漫画版『再婚承認を要求します』1話目までタイムスリップ(?)した状態です。
彼は何としてでも離婚を阻止しようとしますが、この後どうなるのでしょうか?
2話(327話)の概要|離婚を断固拒否する
ソビエシュは離婚を拒否する
あれほど離婚に積極的だったソビエシュが、急に意見を変えたので周囲は驚きます(もちろんナビエも)
そして結局、彼が断固反対したため裁判は無効になりました。つまり離婚の件は白紙となったのです。
ナビエは激怒した
離婚法廷の後、ソビエシュは人気のない場所でナビエに糾弾されました。
彼女は当然ながら怒っており、離婚を冗談だと思っているのかと強く非難します。ソビエシュが「自分の過ちに気付いた」と答えても信じません。
だからソビエシュはずっと伝えたかった言葉ーーー自分の妻はナビエだけだという事ーーーを伝えます。このとき彼女から軽蔑の眼差しを向けられるも、彼の気持ちは変わりませんでした。
ずっと会いたかった
その後ソビエシュは、ナビエの自室を訪ねてもう一度素直な気持ちを伝えます。
ずっと会いたかった。狂いそうだった。離婚を防げて良かった。
冷ややかな態度の妻を前に、それでも彼は熱心に想いを伝えますがーーー
やはりナビエは信じてくれません。彼が離婚をやめたのは気まぐれで、いつかまた離婚したがるかもしれないと思ったのです。
そして彼女は伸ばされた手をかわし、ソビエシュに背を向けるのでした。
3話(328話)の概要|ナビエに拒絶され、ラスタに泣かれる
ラスタの抗議
ソビエシュはまだナビエの傍にいたいと思うも、彼女がとても疲れていたのでその日は大人しく東宮に戻ります。そして寝室に入ろうとしますがーーー
扉のすぐ傍で、ラスタが泣きながら待ち伏せしていました。そして彼女は弱々しい声で「なぜ約束を破ったの?皇后の座と赤ちゃんはどうなるの?」と抗議します。
彼はラスタに罪悪感を抱いていたので自分の浅慮を謝罪しますが、それでも「皇后は変えない」と断言します。
すると彼女はショックを受けてその場から走り去るのでした。
現実に戻りたくない
ソビエシュは寝室に入ると、今この時間が夢ではなく現実ならいいのに…と願います。そんな事を考えても無駄だと分かっていても、考えずにいられないのです。
そして落ち着かなくて、夜になると再び西宮に向かいます。何時間か経ったので、もしかしたらナビエの態度が軟化しているかもしれない…と期待したのです。
しかし状況は変わっておらず、今度は部屋にすら入れてもらえませんでした。
拒絶されたソビエシュは落ち込みながら元来た道を引き返しますが、東宮に戻る気にもなれません。
そして結局、彼はそのまま西宮庭園のベンチで休みます。どうせ夢なら、少しでもナビエの痕跡を感じられる場所にいたかったのです。
ナビエに焦がれる
ソビエシュはベンチで寝てしまい、気が付くと朝でした。おまけに目の前には驚くナビエと侍女がいたので、うっかり眠ってしまったと言い訳しますがーーー
そのときナビエは眉をひそめながら頬に触れてきたので、ソビエシュはその柔らかな感触につい涙を流してしまいます。
一方でナビエは、そんな彼を胡乱な目で見つめるのでした。
ソビエシュの回帰・ネタバレ感想|夫婦の現状について
ネタバレ感想①ナビエとソビエシュの現状
ナビエ編
ナビエは今回、始終ソビエシュのことを白い目で見ていました。ものすごく軽蔑しているし態度も冷たいです。何なら急に彼の態度が変わったので「狂ったのか?」と思っているようです。
彼は今まで離婚する!と息巻いていたのだから当然ですよね。浮気男の気まぐれにしか見えないでしょう。
ナビエは離婚の話を立ち聞きしてからずっと苦しみ悩んできたのに、簡単に離婚を申請されたり取り消されたりしたのだから堪ったものではありません。
とにかく怒っていて、同時に苦しんでいます。
ソビエシュ編
ナビエは激怒していますが、ソビエシュはそれでも彼女と再会できて嬉しいようです。ナビエの怒った顔さえも愛しくて、じっと見つめる描写が印象的でした。
当時はプライドの塊でしたが、本話のソビエシュはひたすら彼女に許しを請い、ただ真剣に愛を伝えています。それだけ後悔したのでしょうね。
とはいえ、どれだけ反省したところでナビエを傷つけた事実は変わりません。今の状態でどれだけ愛の告白をしようと、恐らく信じてもらえないでしょう。
この先、彼はどうするのでしょうね。
ネタバレ感想②カルル侯爵の献身
1話を読んだときに「ソビエシュは元皇帝なのになぜカルル侯爵しか迎えに来なかったのかな?」と疑問に思っていましたが、2話でその理由が説明されていました。
ソビエシュは娘を守るために今まで狂ったフリを続けてきたから、みんな離れて行ったようです。けれどそんな中、唯一傍にいてくれたのがカルル侯爵でした。
解説ではカットしましたが、2話ではソビエシュがそのことに感謝し、カルルにお礼を伝えるシーンがあります。といってもこの時空のカルルは何も知らないので「え?」という感じでしたが。
ソビエシュもそれを分かっているけれど、散々迷惑をかけたし思う所があるから言わずにいられなかったのでしょうね。