漫画『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』の34話~35話のネタバレと感想です。
大公婦人・サビナの命を救うため、アリアはカーリンにコアを開いて欲しいとお願いします。はじめは渋っていた彼ですが、アリアの必死さが通じたのか最終的には妥協してくれました。
彼女は無事にサビナを救えるのでしょうか?ストーリーの続きを紹介します。
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目次
34話|カーリンは呪術を使い、アリアの手助けをする
カーリンは呪術でアリアのコアを開く

アリアの必死な思いが伝わったのか、カーリンは彼女の願いを承諾してくれます。しかしいくらアリアが天才でも強制的にコアを開くのは危険なので、彼は代案を出しました。
その代案とは、カーリンの呪術によってコアを一時的に活性化させる方法。つまり、一回きりの偽物の回路を作るのです。
ただしこの方法も体にかなりの負担がかかり、さらに副作用があるそう。そのため彼は十分注意するようアリアに言い聞かせました。


そしてカーリンは自分の指に傷をつけると、その指をアリアの額に当てます。すると彼女の額に文字が浮かび上がりますがーーー
体には何の変化も無かったので、アリアは不思議に思います。
そして次の瞬間。
カーリンは指をパチンと鳴らし、アリアを大公婦人・サビナの部屋へと転移させました。
サビナを助けるため治癒の歌を歌う
アリアは大公婦人・サビナの部屋に到着するも、そこには誰もおらず静まり返っています。するとその時、今にも息絶えそうな―――それでいて気迫のある声が聞こえてきました。
「誰も入るなと言ったはずだ」
サビナは出て行けと言いますが、アリアはベッドの方へと近づきます。そして以前聞いた噂を思い出しました。
(そういえば聞いたことがある。大公婦人であるサビナは、危篤になる度に人々を追い払うと。そして彼女に近づけなくなった夫と息子が怒り狂って、虐殺を起こすと)
アリアがベッドの前に立つと、サビナはとても驚いた顔をしました。なにせ誰も入れないこの場所に子供がいるのだから、驚くのも無理はありません。
そしてアリアは彼女の前で、美しい歌を歌いはじめました。
大公婦人・サビナ視点
美しい歌を聞き終えた後、サビナは体調が良くなってベッドから起き上がります。
そして自分が生きていることに戸惑いながらも、すぐ傍にいる少女を見てうっすらと微笑みました。


35話|アリアは治癒の歌を歌い、大公婦人・サビナを救う
サビナは一命を取り留める
サビナは微笑みながら、アリアの姿を見て「春の妖精ちゃん」と呟きます。
そのためアリアは正体がバレたのでは…と焦るも、サビナが再び眠りに就いたので安堵しました。
が、しかし。
次の瞬間、アリアは大量の血を吐いてしまい焦ります。
(カーリンが言っていた副作用···!お腹がひっくり返って内臓まで吐きそうな気分だ)
安全策を取ったのにこの有様では、きっと本物のコアを開いていたらアリアは命を落としていたでしょう。
とはいえ『治癒の歌』を歌ってサビナを救えたので、アリアはこの程度の代価なら安いものだと考えます。そして誰にも見つからないよう、魔法道具を使って屋敷の外に転移しました。
副作用がアリアを襲う
雨が降る中、血を吐きながら歩くアリア。しかしその途中、偶然にもベランダに出ていたロイドに見つかってしまいました。
(いつから見てたんだろう?もしかして吐血や瞬間移動するところも見ていたのかな?)
アリアは一瞬心配するも、話を聞いた限りだとロイドは何も見ていないようです。さらに彼は、アリアが泣き顔を隠すためわざと雨に濡れているのだと勘違いしていました。
そして心配したのか、ロイドは突然ベランダから飛び降りてアリアの前に着地します。
「はぁ…ここまで俺を苛立たせるのもある種の才能だな」
そう告げるロイドは不機嫌そうな顔をしていたので、アリアは「大丈夫」と言って彼の頭をなでてあげます。
自分がダナになでてもらった時に安心したので、ロイドにもあの気持ちを感じさせてあげたいと思ったのです。
すると彼は初めてなでられた子供のような顔をし、頬を赤らめて何をしているんだと問いかけます。
そのためアリアは元気になってほしいから…と答えると、ロイドは「俺は君のような弱体とは格が違うんだから!」と憎まれ口を叩きますがーーー
彼の耳元は、いまだ赤く染まったままでした。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』36話のネタバレはこちら
『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』のネタバレと感想
34~35話のあらすじ

34話では、アリアのおかげで大公婦人・サビナの体調が回復しました。本来なら今日が峠のはずでしたが、運命が変わり生き永らえたのです。
しかしアリアは『治癒の歌』を歌うために、一時的とはいえ無理やりコアの力を使用しています。そのため体に負担がかかり、35話ではついに吐血してしまいました。
ネタバレと感想|アリアの覚悟について
35話にて副作用が現れたとき、アリアは内臓がひっくり返るほどの苦痛を味わったようです。
それでもアリアは、大公婦人を救えるなら安いものだとその対価を受け入れています。ロイドのためなら激痛だろうと我慢できるのでしょうね。
とはいえこの時点で、運命を変えると少なくとも激痛レベルの対価が発生することが判明しました。ほんの少し運命を変えただけでこの対価なら、この先アリアが本格的に運命を変えたらどうなるのか…
こんな事を繰り返していたら、アリアがボロボロにならないか心配です。
アリア的には本望なのかもしれませんが、読者としては彼女自身も幸せになってハッピーエンドを迎えて欲しいんですよ。
バレンタイン家が幸せになっても、その対価としてアリアが命を落とすなんてバッドエンドでしかありませんから。
⇒『セイレン〜悪党と契約家族になった〜』36話のネタバレはこちら
いつも記事を読ませていただいています^ ^
この漫画はすごく絵がキレイで大好きです!
先のストーリーまで載せてくださっているので、マンガがより楽しみになってます。
翻訳が大変だと思いますが、これからも楽しみに読ませていただきます!
いつもありがとうございます^ ^
>みかんさん
コメントありがとうございます!セイレンは絵がキレイですよね。もう描き込みがすごくて絵師様を尊敬します。
次のストーリーももうじき投稿するので、しばしお待ちくださいませ ^^
先が気になって仕方なくてこちらに辿り着きました。安心して漫画を待てるので助かってます。翻訳大変だと思いますがぜひこれからもよろしくお願いします。とっても楽しみにしています。
>けさん
応援ありがとうございます!サイトの管理人として、楽しみだと言っていただけるのが一番嬉しいです。
セイレンの36話は5月末に更新する予定なので、もう少しだけ待ってくださいね。