『再婚承認を要求します』の小説版ネタバレ感想です。今回は「外伝6」の概要をまとめました。
穏やかな航海を経て、ようやくルイフトに到着したナビエ。そして外伝5のラストでは、ハインリがナビエの危機を知って形相を変えていました。
不穏な展開ですが、この先どうなるのでしょうか?ネタバレを添えて、内容を簡単にまとめました。
『再婚承認を要求します』外伝6ネタバレ|ハインリ視点
ハインリ”皇帝”の決断
ナビエの危機を知ったハインリは、たちまち”金色の鳥”に変身します。そしてナビエの元に飛んで行こうとしますが…
マッケナに両腕で抱き締められたので、身動きが取れません。
「なぜ邪魔をするんだ」
散々暴れまわった後、人の姿に戻って抗議するハインリ。するとマッケナは、淡々とした様子で「理由ならご存じでしょう」答えました。
ナビエの居場所がわからない以上、無暗に探し回っても無駄なこと。そもそもハインリは、もう自由に行動するなど許されません。彼は皇帝として、国を守らなければなりません。
そう指摘されて平静を取り戻すと、ハインリは「クロウを読んで」と命令しました。
クロウへの命令
ハインリは服を着て執務室に行くと、クロウに状況を説明します。そして真っ青な顔をする彼に、以下の命令を下しました。
- ホワイトモンドからルイフトまでの航海道に、離島があるか確認すること
- 離島に人がいれば、最近救助された遭難者はいないか聞くこと
- ナビエを見つけたら、状況に応じて帰還するか護衛するか自分自身で判断すること
『再婚承認を要求します』外伝6ネタバレ|ナビエ視点
カフメン大公は、エンジェルの本心を探る
港を出発してから3時間。
果てしなく広がる砂漠の中、ナビエは馬に乗ってルイフトへと向かっていました。隣にはカフメン大公、そして目の前にはエンジェルが立っています。
結局ナビエは、エンジェルの同行を許したのです。
一緒にいれば、彼は悪巧みできないと考えたのですが…これが正しい選択なのか、今はまだわかりません。
日が暮れる前に、港近くの都市に到着したナビエ一行。宿泊するための邸宅を借りた後、ナビエは屋上で星を眺めました。
すると、そこにカフメン大公がやって来ます。彼はルイフトの民族衣装(やたら露出が多い)に着替えていたので、ナビエは慌てて視線をそらしました。
ナビエの反応に対し、小さく笑うカフメン大公。そんな中、彼は周囲を警戒しつつ”エンジェルの本音”について語りました。
カフメン大公によれば、エンジェルが何を考えているのか全くわからないとの事。
エンジェルの考えは読めるものの、つまらない思考が多く、時には正反対のことも考えています。つまり、どれが本心なのか判断できないのです。
そのためカフメン大公は、引き続き警戒するようナビエに進言しました。
ルイフトに到着
長い旅の末、ルイフトに到着したナビエ一行。
訪問客用の宮殿に向かうと、門の前で侍女・ローラと再会します。
駆け寄ってきたローラは、ナビエに抱き着いてわんわん泣き出します。一方でナビエは涙を堪えながら、ローラと再会したことに安堵しました。
泣き止んだローラは、目を拭いながら尋ねます。
「お送りいただいた手紙は受け取りましたが、なぜ第4騎士団と一緒にいるのですか?」
その質問に答えようとして、ナビエはふと気づきました。いつの間にか、エンジェルが姿を消していたのです。
エンジェルとルイフト皇后の会話
その頃、エンジェルはルイフトの皇后である”イモナ”と謁見をしていました。
イモナは銀髪の美しい青年を目にして上機嫌。大らかな様子で「大陸の騎士が、私に何の用事ですか?」と尋ねます。
するとエンジェルは、前置きしてから”ルイフトの交易状況”について話し始めました。
現在、ルイフトの交易相手は西大帝国のみ。しかし、1か所にだけ与えられた力は腐敗するもの。もし西大帝国が”暴利”をむさぼった場合、まともに対処できないでしょう(※)
だから、西大帝国だけでなく自分たちとも交易をしてほしい。それがエンジェルの主張でした。
エンジェルの台詞が難しすぎてわからない!という人は、次章の感想①を読んでみて下さい。管理人がザックリ適当に解説しています。
補足|エンジェルの狙いとは?
エンジェルの計画を簡単に解説
ルイフトに到着したエンジェルは、皇后・イモナに「自分たちとも交易をして欲しい」と提案しました。
その際に彼は、イモナを納得させるために”西大帝国のみと交易することのデメリット”を説明していますが…
この説明、少しわかりにくいですよね?なので、管理人がザックリ簡単にまとめました。
- 現在、ルイフトの交易相手は西大帝国だけ
- でも、一国とだけ交易するのは危険
- 場合によっては、西大帝国だけが大儲けしてルイフトが損をするかもしれない
- ③の場合、ルイフトだけでは対処できない
- だから僕たちとも貿易しましょう!
つまり「このまま西大帝国とだけ交易を続けると、今は良くても後々リスクが生まれるよ」という話ですね。
管理人的には、エンジェルの主張は正しいと思います。
小学校で習うと思いますが、貿易していると利益が偏ることはよくあります。例えば需要と供給のバランスが崩れると、相手国だけが儲かる…という困った状況になるので。
ちなみにエンジェルによれば、ルイフトを交易相手に選んだのは理由があるそう。
ナビエは大陸内で大きな影響力を持っているので、ナビエと親しい国と交易してもメリットがありません。その場合、結局はナビエの支配下に置かれますから。
そのような理由により、エンジェルはルイフトと交易したいようです。
感想|ハインリの成長に感動した件
内面も”国王”に相応しくなった
外伝6の冒頭で、ナビエの危機を知ったハインリはすぐさま彼女の元に飛んで行こうとしました。しかし、それはマッケナによって阻止されます。
ハインリは皇帝なので、もう王子時代のように自由に動き回れません。その事を指摘されると、彼はちゃんと聞き入れて城に留まりました。
何というか、ハインリは成長しましたね。てっきり彼は、誰の静止も聞かずにナビエの元に向かうのかな…と思っていました。
でも彼はちゃんと冷静さを取り戻ます。マッケナに抱き留められた時にかなり暴れて爪で引っかいたものの、結果的には皇帝として適切な行動を取りました。
ただしこのシーンでは、ハインリは冷酷さも垣間見せています。
解説では省きましたが「同行者の一部が帰還したときに、責任を問い詰める」と言っていたのです。
このシーンで彼は冷ややかな表情をしていたので、同行者には何かしらの処罰が与えられるのでしょう。
初めまして。
再婚承認大好きで色々グクってたら
こちらの外伝見つけました
感謝感謝です☺️
外伝だから幸せな日々を
つらつらと書いてるのかな?
と、思ったら結果パンチ効いてますね
これからも楽しみながら
読ませて頂きます(*´ω`*)
>ラキしゃんさん
コメントありがとうございます!外伝については私も同じことを思いました笑
私も外伝は
ハインリ&ナビエのラブラブほのぼのな一コマ
双子ちゃんたちの愛らしい成長っぷり(小鳥バージョンと人バージョン)
もしかしたら出産後だしまた毎日キス魔くっつき魔と肉食開花ナビエ様復活で子だくさんな幸せ家族な日々。。。そういったものを拝めるものかと思っていました。
それなのに思いっきり話続いてました。
せっかく落ち着いたと思ったのに悪い方に。
今のところ外伝ってカフメン好き派へのただのごほうびサービスなんじゃ?としか思えなくてもやもやもやもやしています。
例の件反省してたんじゃなかったんかい。(あれでハインリナビエの絆は深まったのは良いとしてハインリの名声には今のところ消えないキズがつきました)
あれを許したハインリ、絶対今あの時処分しときゃよかった~帰ってきたら許さんよと思ってるはず。
元旦那なみとは言いませんが、あわよくば自分のモノにって雰囲気が感じられます。
次はエンジェル好き派(いるのか?)へのサービスシーンかな?
この小説(原題・再婚皇后)を書いた後、ハーレムの男たちを書いている作者さんなので
乙女ゲーみたいにならないといいなと思ってます。