原作『再婚承認を要求します』外伝46のネタバレ感想|シシは〇〇と対面する

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝46  龍はなぜ鳥を愛するのか(6)』の概要をまとめています。

前回の最後で、ヴェルディ子爵夫人は「あなたはお姫様なのよ」とシシに打ち明けました。完全に人違いですが、シシはどんな反応を見せるのでしょうか?

管理人の感想を添えつつ、ストーリーを簡単に紹介します。

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シシ視点|ヴェルディ子爵夫人から”悲運の王女”の話を聞く

子爵夫人から事情を説明される

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

“あなたはお姫様なのよ”

その言葉を聞いた瞬間に、シシは固まります。ヴェルディ子爵夫人の言葉が理解できなかったのです。

すると子爵夫人は、シシに事情を説明しました。

ソビエシュからの手紙

数時間前。

ソビエシュからの使者が訪ねて来て、子爵夫人に手紙を渡しました。そこには次のように書かれていたのです。

ソビエシュからの手紙
  • 手紙には「あなたが連れて来た銀髪の子供の顔を見せてくれ」という内容が書かれている
  • ソビエシュは子供に危害を加えるつもりは無い。ただ元気な姿を見たいだけ
  • ただし子供が望まないなら連れて来なくてもいい
ひよこ
ソビエシュはどこかでシシの話を聞いて、自分の娘かもしれないと思ったんだね。
白うさ
でも人違いなんだよなぁ・・・

手紙を読んだ後、ヴェルディ子爵夫人はずいぶんと悩みました。シシを皇帝に会わせるべきかどうか。けれど結局、シシに事情を話すことにしたのです。

シシの出した結論は?

自分が王女であり、実母は廃位された皇后かもしれない。その話を聞かされたシシは、口を開けて驚きます。

「神殿では、あなたが皇帝の実の娘ではないと言ったの。けれど陛下は、あなたを心から愛してくださった。あなたを失った後、罪悪感で心の病を患った。まだその病気は治っていないわ」

そして子爵夫人は、2つの理由から事実を告げることにしたのだと話します。

1つは、皇帝がシシに危害を加えないだろうと判断したから。そしてもう1つは、シシが皇帝の娘だから。

すると最初こそ戸惑っていたシシは、最終的にソビエシュに会いたいと結論を出しました。

家族を恋しがる気持ちは、私が一番よく分かりますから…とシシが涙を流すと、子爵夫人はたまらずに子供を抱きしめました。

実はヴェルディ子爵夫人は、シシに隠している情報があります。シシが赤ちゃんの時ほどラスタに似ていないこと。ソビエシュには「シシが皇女でない可能性もある」と事前に連絡済みであることは伏せたままです。

シシとヴェルディ子爵夫人は王宮に向かう

そして翌日。シシは白いドレスを着て、ヴェルディ子爵夫人とともに宮殿に向かいます。

馬車の中でシシはずっと震えていましたが、馬車の窓から華やかな宮殿の庭を見ると、わあっと感嘆の声をあげました。

・・・

馬車が止まると、シシは再び緊張します。そして馬車のドアの正面にいる黒髪の男を見ると、シシは完全に凍りつきました。彼がソビエシュ皇帝であることを、すぐに見抜いたのです。

「行っておいで」

ヴェルディ子爵夫人が後ろで呟くと、シシは震えながら足を踏み出します。

けれど馬車は高さがあるため降りられずにいると、慌てて近づいてきたソビエシュがシシに手を差し出しました。

シシはその大きな手を取って、怖ず怖ずと馬車から降ります。すると悲しみに沈んだ暗い瞳が、シシを見つめて大きく揺れます。

その瞳からシシは、ソビエシュの望みを理解しました。そして「お父様」と言って、彼の腰に抱き着きます。

すると彼もまたシシを抱き締めました。

「生きていたのか。私の娘…生きていた」

ナビエ視点|子供たちの将来についてハインリに相談するが…

ナビエはカイの将来を心配する

ナビエはハインリの寝室を訪れて、ラリとカイの将来について相談しました。

カイは皇帝になりたがっていますが、このままだとカイは全てをラリに譲るでしょう。ナビエはそれが心配なのです。

預言者の言うとおり平和ではありますが、カイを犠牲にして作った平和が正しいのか…とナビエは質問します。

するとハインリは、机の上の印章に触れながら答えました。

「心が痛いですが、次の世代のことを考えると初めから一方が譲った方がいいかもしれません」

カイはラリほど野心がない。それに兄弟と競争することに耐えられないのなら、最初から退くのが正しい。それがハインリの出した結論でした。

しかしナビエは納得できません。カイが泣くのを知っていながら親である自分が背を向けるなど、何の悲劇でしょうか。

そして2人はその後も会話を続けますが、結局のところ結論は出ませんでした。

ひよこ
どっちが正しいかは別として、2人とも重要視するものが違うから仕方がないね。
白うさ
これは難しい問題だよ。譲歩するような問題でもないから、結局は結論が出ない。

マッケナにも意見を求める

これ以上話せば口論になりそうなので、話は一旦終わりにします。そしてナビエは、マッケナにも意見を聞いてみようと宰相官邸を訪れますが…

マッケナは執務室をめちゃくちゃにして、机の引き出しや本棚を全てひっくり返していました。

何をしているのか聞けば、彼は日記を探しているのだと言います。

その日記は何年も前に無くしたもので、この部屋ももう何回も探しています。けれどマッケナは定期的に思い出して探してしまうのです。そして彼はぶつぶつと呟きながら、泣き崩れて訴えました。

「龍が読む前に、早く探さないといけないのに…」

彼によれば日記帳には、ドルシに絶対に見られてはいけない部分があるそう。

というのも日記には、火龍とファーストキスをした時のことが書かれているのです。

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『再婚承認を要求します』外伝46のネタバレ感想

感想①46話のラストが衝撃的すぎる件

ネタバレ感想

という訳で、マッケナが爆弾を投下したところで外伝46話は終わりです。

いつもの事ながら、作者様はとんでもないところで話をぶった切りますね…!おかげで管理人は毎回、つづきが気になりすぎて情緒が荒れています。

何がどうなって火龍とファーストキスする流れになったのか、そもそも試練は結局どうなったのかとか、気になる部分が多すぎます。

というかドルシはいい加減、マッケナに日記帳を返してあげてほしい。姪っ子に読ませるとか論外ですよ。

感想②シシ、それは駄目だよ。

シシは王女の座を狙っているワケではなく、ソビエシュを案じたため娘として振る舞ったようです。

彼女も常時泉にいたころ両親の愛情を受けられず、実の両親を恋しがっていました。だからこそ、気が狂うほどに娘を求めるソビエシュを心配したのでしょう。

もしかすると多少は打算があったのかもしれませんが、原文を読んだところ善意からの行動だと思われます。

でも、これって悪手ですよね。

確かに「お父様」と呼んであげればソビエシュは満たされるだろうし情緒も安定するだろうけど、確定情報じゃないのだから父親扱いは控えるべきです。

下手をすれば、何かがきっかけでシシが実の娘ではないと判明して、ソビエシュがまた不幸のどん底に突き落とされる…みたいな展開もあり得ますから。

それはシシ視点でも予想できたはずなんですよ。というか実際に、シシは彼の娘ではありませんから。

というかこの作品内において、他所の家庭に入り込むというのはタブーなわけで。いろいろな意味でシシが心配です。

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4件のコメント

更新いつも楽しみにしております。
毎度毎度コメントして申し訳ありません。
ソビエシュは嬉しさとメンタルの関係でラスタに似てないことなどは目に入らなくなっているなら可哀想。
そして犯罪者の子は奴隷となる身、シシの身に不幸が襲う可能性が心配です。
ヴェルディ夫人の悪い息子が絡んでこないと良いのですが。
ハインリとナビエ様の継承者に関する意見の相違ですが、管理人様のコメントに同意です。
ハインリは娘かわいさで贔屓しているわけではなく、自分が継承権問題の当事者だったことからくる重い言葉だと思いましたし、ナビエ様の意見も母としての見解だと感じました。
ハインリ兄は王の資質がないと言われていたこと、どうにかして兄を支援しようと失敗したこと、兄嫁の身内に激しく疎まれ憎まれていたこと、悪い噂を流されてたりして気を抜けなかったこと。
結婚式の日、自分がゴミなのを知ったらクイーンに嫌われると言うハインリに、マッケナが心の中であなたは国の事を思ってやれることは全てやってきたではないですかと思ったこと(でも口にでたのはゴミはリサイクルしてくれるでしょうでしたが)、ハインリの時と比べ双子の周りは環境はいいらしいこと(腹黒い貴族の取巻きがいないから?)。
ハインリ兄は身体も弱いけど優しそうだったことから、優しいだけでは国を治められないのも真理だと思います。
カイは優しいので兄と被るのかも。
実際ハインリの過去は断片だけでまだ掘り下げられていないと感じますし、ナビエ様には良いところだけ見て欲しいというハインリが本編最終回でほんの少し言葉にしただけでなので、本音は隠してると思われます。
ナビエ様がハインリの性格が悪いから息子を切り捨てると思うこと無く、過去の心の傷の背景を知ってから寄り添ってより良い方法を2人で模索して欲しいなと思います。
たまに、何で私はここまでこの小説に入り込んで前のめりになってコメントしまうのかと思うこともありますが、お許しくださいませ。

>マリさんへ
いつもコメントありがとうございます!
ハインリの「初めから一方が譲った方が良い」という言葉は、読んでいて少し切なくなりました。マリさんのおっしゃる通りで、当事者がこの言葉を言うのって重みがありますよね。

管理人さま、更新有難うございます!

ソビエシュの気持ちを思うと切ないです。シシの行動も善意でしょうが
まさに悪手ですよねぇ~ 心配です。

ナビエ様~‼
なかなかお会いできず寂しかったですよぅ~。
母となり一層聡明でお美しいナビエ…今日はどんな衣装かしら?想像するのも楽しいです(^^♪
子供たちの将来について、悩ましい問題です。確かに、どちらかが譲るのが平和的ですが…
どちらも平等に大切にしたい母親らしい気持ちにも共感できます。
皆が納得するまで、きちんと話し合うのがよいでしょうね。マッケナにも話を聞いてー
って、それどころじゃない感じ? 泣き崩れた… 
マッケナ~~探してますね。もう、遅いよね?ドルシ読んだと思うな。
ファーストキスって!?ちょっと、(*´ε`*)火龍と?勘違いであってほしいわぁ~
ドキドキドキドキ…
そうよ!姪っ子に読ませるなんて論外だわよ! って、ラリ続きを早く読んで(興味津々)
作者の意図のままに踊らされる幸せ

>ふわっとさんへ
いつもコメントありがとうございます。
ドルシは多分、すでに日記帳を読んでますよね笑
そして日記帳を返す気はさらさら無いのかなという印象です。

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