小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝45 龍はなぜ鳥を愛するのか(5)』の概要をまとめました。
ナイフで襲われたカイはどうなったのでしょうか?そしてモテの「ここから連れ出して欲しい」と言う願いに対して、ラリは何と答えるのでしょうか?
管理人の感想を添えつつ、ストーリーのつづきを簡単に紹介します。
目次
ラリ&モテ視点|僕をここから連れ出して
モテは事情を打ち明ける
ラリは泣きじゃくるモテを連れて迷路を出ると、ベンチにモテを座らせてホットチョコレートを手渡します。
そして「もう泣かないで」と冷たい声で告げると、なぜかモテは敬語で答えます。前回はタメ口で話していたのに。
そのことを指摘すると、モテは少し黙った後で素直に事情を打ち明けました。
自分の名前も、ラリが皇女だと知っていることも、自分が常時泉に育てられた重犯罪者の娘であることも、そして騎士になれないよう養父母と首長に阻止されていることも。
ラリの出した解決策
話を全て聞き終えると、ラリはモテの顔をじっと見て言いました。
「君に必要なのは2つだけだよ。一つは仮面。もう一つは、誰も仮面に触れさせない実力」
誰かが権力でモテの仮面を剥がそうとした時、それはラリの権力で防げるでしょう。けれど相手が武力行使に出たときは、モテが自分の力でそれを阻止しなければなりません。
それをできる?とラリが質問すると、モテは大きな瞳を瞬かせます。そしてラリの提案に戸惑いながらも、しっかりと頷きました。
ただしこの時、ラリは実力を証明するようモテに告げてからその場を立ち去ります。
けれどモテはどうやって証明すればいいのかわからず、彼女の背をぼんやりと見つめました。
ラリ視点|カイを襲った犯人は誰?
カイと合流する
ラリは人混みの中に入りながら、モテの母親が誰なのか考えてみました。
周囲の人に聞けばすぐに調べられますが、大っぴらには探せません。なにせモテは、自分の出自を秘密にしていますから。
そしてひとまずラリは、カイを探しますが…
カイを発見した時、彼は噴水台に座ってゆがんだ綿菓子を悲しそうに見ていました。そしてラリが近づくと、カイは綿菓子を手渡して答えます。
「誰かが僕をナイフで刺そうとしたんだ。人混みの中に隠れて」
とんでもない言葉を言われましたが、ラリは笑い出しました。魔法薬学最高権威者カフメンの愛弟子を狙うなんて、運の悪い暗殺者だと思ったのです。
現時点では犯人の正体はわかりませんが、カイは犯人に追跡魔法薬をかけておいたので明日には犯人がわかるでしょう。
今日も日記を読みふける
夜市から戻った後、ラリは日記帳を持ってベッドにうつ伏せになります。
カイを襲撃した犯人は一体誰なのか。誰であれ、ただではおかない。そう考えながら、ラリは日記帳を開きました。
マッケナの日記・パート3
ドルシの正体に気付く?
日付: X月X日
彼女は火竜だったのか。それなら全てが納得できる。太陽のような点も、猛暑のような点も、火のような気性もすべて。
しかし驚いたな。同じ龍なのに、ドルシは不吉であの女性はあれほど素敵なんて…いや、ドルシの話はやめよう。噂をしたら来るかもしれない。
日付: X月XX日
巨人とお茶を飲んでいるとドルシがやってきた。やはり昨日、こっそり話をするべきだった。
「マッケナは愛する龍のために試験を受けに来たんだって」
巨人がそう告げると、ドルシはひとりで腹を抱えて笑った。実にけしからん。
日付: X月X日
朝9時。小屋でパンをかじっていると、またドルシが現れた。聞けばドルシは、私がなぜ赤毛の龍に惚れたのか気になるのだという。
しかし事実を話せば揶揄われるだろうから、私はわざと意地悪く「あなたとは頭から爪先まで違うところが好きです」と答えた。
するとドルシは、愚かというべきか哀れと言うべきか…とため息をついた。
チーム戦で思わぬ事態に
日付: X月X日
今回の試験はチーム戦だったので、ほかの参加者たちと一緒に怪物だらけの山に入ってキャンプをした。
チーム自体は問題なかったが、親しくない人たちの間に1人で挟まるのは本当につらい。それでも打ち解けて話をするようになり、気付けば試験を受けに来た理由を互いに打ち明けていた。
そこで仕方がなく、私は火龍を愛するようになって試験を受けに来たのだと話す。
するとみんな驚き、私のことを意外と純情派だと感心した。ただし、一番成績のいい参加者1人だけを除いて。今でも理由がわからない。なぜ彼の表情がこわばっていたのか。
日付: X月X日
午前6時。散歩中に、その好成績の参加者に出会った。
彼は私を見てはっとするが、躊躇いながら一緒に散歩をしても良いかと聞く。そしてしばらく2人で歩いていると、参加者は申し訳なさそうにこう言った。
「君の気持ちは受け入れられない。 これから300年は恋愛をしないつもりだから」
それを聞いた私は、気が狂ったのかと思って彼の額を一発殴った。
日付: X月XX日
もしかしてあの参加者…火龍か!?
火龍の誤解を解きたい!
日付: X月XX日
枕を抱いて泣いているとドルシが現れたので、私をここから連れて逃げて欲しいと哀願した。今は火龍の誤解さえ解ければそれでいい。
すると彼はため息をつき、自分を信じろと大口をたたいて外に出た。
しかし30分後。ドルシが帰ってきて「試験を途中でやめるわけにはいかない」と謝った。
シシ視点|ヴェルディ子爵夫人のもとに手紙が届く
憂鬱そうなヴェルディ子爵夫人
シシは夜市を楽しく見物してから、家に戻ってきました。そしてヴェルディ子爵夫人の部屋に向かいますが・・・
子爵夫人はなぜか青白い顔をしています。どうやら誰かからの“手紙”を読んで気落ちしたそう。
そして子爵夫人は言いました。
「あなたは、私の実の娘ではないの」
その言葉に、シシは涙を流します。すると夫人は驚いて、シシをさっと抱きしめて続けます。
「あなたを捨てようと思ってこんなことを言ったんじゃないの。シシ、あなたはお姫様なのよ」
『再婚承認を要求します』外伝45のネタバレ感想
感想|やっぱりカイは強かった
前回カイが襲われたので心配していたのですが、普通に無事でしたね。見たところ無傷のようです。
しかもカイは、ナイフでの襲撃を阻止しつつ追跡魔法薬を犯人にかけたそう。そのため明日には犯人がわかるそうですが・・・
この兄妹、ものすごく強いですね。
今回判明した情報によると、カイは幼くしてすでに”カフメンの愛弟子”という称号を得ているそう。しかもラリ曰く「カイを襲うなんて運の悪い暗殺者」との事なので、カイは相当な実力者なのでしょう。
何というか、護衛が邪魔だという2人の気持ちがわかりました。これだけ強いなら、確かに護衛なんていりませんよね。襲われても自衛できるし。
強いて問題をあげるなら、加減できなさそうなのが問題なくらいで。
いつもネガティブコメントで申し訳ありません。
カイが無事で良かったです。
そして魔法も使えて良かったです。
実力がラリに負けて悲観してないといいけどと思っていたので、ただ口と性格で押されてただけのようでホッとしました。
カフメンはまだ西にいたのですね。
ホワイトモンドの姫とは破談でもしたのでしょうか?(まさかローラのナビエ様とカフメン浮気勘違いが原因じゃないでしょうね?)
ホワイトモンドの姫は聡明そうな挿絵もあって、好きなキャラでカフメンの事を本当に好きみたいだったので、妙薬など使わずにカフメンもナビエ様の事をあきらめて幸せになって欲しかったです。
まだ可能性は捨てていませんが。
ところでハインリは大丈夫でしょうか?
大嫌いな元夫に継承権をエサに娘か息子を取られそうだし、妻に横恋慕して自分を陥れたこともある男に十数年妻のそばにいられて息子を(弟子としてだけど)取られて。。せめてカフメンに幸せな家庭があれば。。ナビエ様励ましダンスの時にカイが偽物クイーンの懐に入ったのがプチフラグだったのでしょうか。
私は心が狭いのでハインリの立場ならソビエシュまでとは行きませんが嫉妬で頭がおかしくなりそう。
この前の十数年経っても全く立場が変わってなかったハインリの事を思うと、あの時は笑いましたが今はちょっと泣きそうです。
ヴェルディ夫人は金遣いの荒い悪い息子がいたはずなので、そいつがシシ関連の悪巧みに絡んでいそうだなと思いました。
>マリさんへ
いつもコメントありがとうございます!
ネガティブコメントが多くなるのは、ストーリー上仕方がないのでお気になさらないで下さいね。この作品は毎回、油断してると爆弾投下してきますから笑
ちなみに私も、カフメン大公とホワイトモンドのお姫様に幸せになってほしい派です。
こんにちは♪
更新ありがとうございます!
マッケナ恋の試練純情珍道中~ニヤニヤが止まりません!
変な誤解w 単なる人違いなのに!どんな努力をしたのマッケナw
ドルシも気になって仕方ない様子ですね…
30分後に戻ってきて謝るとこが、もう可愛すぎる(〃▽〃)
こんな日記を曝されてしまっても、マッケナとドルシの仲は揺るがないのかな?
>ふわっとさんへ
いつもコメントありがとうございます。
30分後に戻ってきて謝るシーン、本当にかわいいですよね。真顔で言っているドルシを想像して笑ってしまいました。