マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。95話のストーリーを紹介します。
前回のラストで、クリスタは「私に2人の結婚式の手配をさせて下さい」と言い出しました。しかしナビエの立場を考えると、この提案は断るべきです。とはいえハインリも、兄嫁と対立はしたくないはず。
この状況下で、ナビエはどう対応するのでしょうか?続きを見てみましょう。
クリスタは「結婚式の準備をしたい」と提案する
クリスタの主張
クリスタは堂々とした態度で、結婚式の手配を任せてほしいと告げます。
国王が自ら結婚式の準備をするケースは珍しいので、ハインリの義理の姉であり先代の王妃でもある自分が結婚式の準備をするのが適切。これがクリスタの主張ですが・・・
しかしナビエは、その提案を断りました。
「人とは違う結婚ですから、準備も違ったようにすべきでしょう。ハインリ、最初に決定した通りにしてください」
ハインリの立場上、クリスタを無下にはできません。だからナビエは気を使い、夫の代わりに彼女の提案を断ったのです。
するとクリスタは断られると思わなかったのか、一瞬驚いた後、悲し気に目を伏せて言いました。
「そうですか…兄嫁として、先代の王妃として名乗り出るのが正しいと思ったのですが。空気を読めなかったみたいですね」
反論することなく、静かに執務室を出て行くクリスタ。そんな彼女を見て、ナビエは何とも言えない気持ちになりました。
ハインリと2人きり。ナビエは例の件について聞こうとするが…
クリスタが退席し、ハインリと2人きりに
「何もするなとの事でしたが…義姉上には今後、必要以上に執務室に近づかないよう伝えます。このくらいはいいでしょう?」
ハインリが心配そうに言うので、ナビエは微笑んで了承します。また同時に、結婚式について何か手伝いたいとも伝えます。
すると彼は嬉しそうに、自分で直接準備をしたいのだと答えました。
「クイーンのために準備するのだから、私が直接したいのです。もちろんドレスのサイズ合わせをする時は、手伝ってもらいますが」
楽しそうにジョークまで言うハインリ。しかしナビエはこの時、真っ向からハインリを見てしまい顔をそむけます。
ハインリの下半身を見て”あの時の光景”を思い出してしまい、つい目を逸らしたのです。
一方でハインリは、妻にそっぽを向かれたので寂しがります。瞳をウルウルさせながら、ナビエの顔を覗き込むのです。
その姿は大型犬のようで、ナビエは絆されそうになりますが・・・必死で見ないフリをします。
(いつまでも恥ずかしがることはない。ハインリに正直に話す機会をあげようと決めたのだから)
そしてナビエは彼に向き直ると、隠し事をしていないか聞こうとします。
しかしハインリの寂しげな顔を見ると何も言えなくなり、結局は「カフメン大公も結婚式に招待してください」と全く別の話をしはじめました。
カフメン大公を結婚式に招待する理由とは?
カフメン大公を結婚式に招待するのは、ルイフトとの外交について話をするためです。
そもそもナビエは東大帝国にいた時から、ルイフトとの交易の準備をしていました。しかしソビエシュとカフメン大公が不仲になったため計画が中止となったのです。
けれど今なら、西王国とルイフトとの交易を進められます。
最初は交易を推進するだけでも得になるし、ほかの商人たちも国家主導の事業なら気軽に参加できるでしょう。事業性については、ナビエが様々な面で検討を終えているので心配はありません。
そして一方、話を聞いたハインリは「クイーンが準備したことなら成功の可能性が高いでしょう」と納得しますが・・・
彼は相変わらず不服そう。というのもナビエが、そっぽを向いたまま話をするのが不満なのです。
「こちらを見て話してください。私が何かしましたか?なぜ目を合わせてくれないのです?」
痛いところを指摘され、冷や汗をたらすナビエ。困りながらも、あなたの目を避けているのではありませんと弁解します。ハインリの下半身を見ないようにしている…とは流石に言えないので、言葉をにごします。
そして一方的に話を終えると、ナビエはそそくさと執務室を出て行きました。
再び〇〇と遭遇する
執務室を出た後、ナビエは廊下を歩きながらローラと談笑します。
しかし道中、またもやクリスタと遭遇しました。
『再婚承認を要求します』95話のネタバレと感想
95話の感想|ナビエとクリスタの微妙な関係はつづく
95話のラストで、ナビエは再びクリスタと遭遇しました。
執務室での会話を思い出すと、少し気まずいですね。状況的に仕方がないとはいえ、ナビエの一言でクリスタの提案が一刀両断されたのですから。
クリスタは悪い人ではないので、ナビエも罪悪感を感じている様子。できれば敵対したくないというのが本音でしょう。
ラスタの時とは状況が違うので、もどかしいですね。ナビエの性格的にも、嫌いになれない相手と敵対するのは辛い事でしょう。
もちろん客観的に見れば、クリスタが自重するのが一番です。身をわきまえて、さっさと隠居してくれれば良いんですよ。
でもクリスタの心境・立場・年齢などを考えると、それは酷な事でしょう。彼女の気持ちもわかるからこそ、読者としては複雑な気持ちになります。