『再婚承認を要求します』小説版150話のネタバレと感想です。前半はソビエシュ視点、後半は会長視点でストーリーが描かれます。
ベア商会の会長が直々に調査した結果、ラスタの使用した小切手が本人のものではないと判明します。そこで彼は小切手を回収するため王宮に人を向かわせたーーーというのが前回のストーリーでしたね。
この先どうなるのでしょうか?続きを読んでみましょう。
ソビエシュ視点|例のネックレスを調査した結果
秘書の報告
エベリーのネックレスについて調査していた秘書は、王宮に戻ると険しい顔でソビエシュに報告しました。
- 魔法学園の学園長は“後援者”の頼みでエベリーにネックレスを渡した。
- その“後援者”が誰なのか正体を聞き出そうとしたが、学園長は口を割らなかった。
学園長が何かを知っているのは明らかなので、ソビエシュは無理やりにでも聞き出すため自らウィルウォルに向かおうと考えます。
しかしその時、部下から「ベア商会の人が訪ねてきた」と連絡を受けます。
商会の人たちは手形が偽造されないよう、旧手形を新しく製造した手形に変えたいと言っているのだそう。
するとソビエシュはそれを快諾したので、手形はこのあと厳重に管理されながら商会の本部へと運ばれました。
会長視点|小切手に隠された真実を知る
会長は”真実”を知って涙をながす
その後ベア商会の会長は、帳簿・明細書・鑑定道具などを持ち出して自ら小切手をチェックします。
その結果、ラスタが使用した小切手はナビエのものだったと判明しました。
このとき彼はラスタの性質の悪さに舌打ちし、まだ同時にナビエの心境――自分が寄付した金でラスタが称賛される姿を見てどれだけ悔しかったか――を想ってすすり泣くのでした。
記者のジョエンソンと手を組む
会長はその後、記者のジョエンソンを呼び出すよう秘書に命令します。彼は最近ラスタの批判的な記事ばかり書いているので、利害が一致すると考えたのです。
・・・
招かれたジョエンソンは、会長から真実を聞いて大変驚きます。
結婚式の日にラスタが恩着せがましく寄付した金は、実はナビエのものだった。その事実に呆れて開いた口がふさがりません。
しかし一方で、会長はあくまで冷静に指示しました。
「このことを記事にして、ベア商会はラスタ皇后と何の関係もないと明記しなさい」と。
ラスタ視点
翌日、ラスタは新聞に書かれた『記事』を読んで体を震わせます。
またこのとき顔を真っ青にして「お腹が…」と苦しそうな悲鳴をあげると、崩れるように倒れるのでした。
再婚承認を要求します・150話のネタバレと感想
ネタバレ感想①ベア商会の会長について
ベア商会の会長は計算高い性格です。原作小説によれば「正義より利益を優先することも多かった」との事なので、善人ではないのでしょう。
なおジョエンソンに記事を書くよう指示したのも、ナビエへの同情からではなく保身のためです。ラスタは信頼できず将来問題を起こすでしょうから、きっちり線引きをする必要がある考えたようです。
つまり「悪いのはラスタ皇后であり、ベア商会は何の関係もないよ」と主張するために記事を書かせたワケですね。
感情で動かず、あくまで利益のために動く。商人としては非常に優秀だと言えます。
ネタバレ感想②ただしラスタは許せない
ただ打算的な人とはいえ、ラスタのしたことは腹立たしいと思ったようです。だからこそ事実を知ったとき、彼は泣いていました。
当然ですよね。
だってナビエが離婚したのはラスタが原因なのに、ナビエの金を勝手につかって自分の名声を高めたのですから。そんな人が国民から賞賛されて何も思わない人なんていないでしょう。普通は許せませんよ。
ストーリー補足|会長はナビエを割と正確に評価していた
会長から見たナビエ像について
会長はナビエのことを嫌いではありませんでした。温かみのある性格ではないけれど、誠実で信頼に足る人だと思っていたそうです。
なお150話にて、会長はナビエのことを次のように語っています。
- 口先だけの人よりも遥かに気を配っていた
- ナビエは新しく福祉政策を導入するなど、良いことを多く行っていた。だからこそ人々が新しい皇后に熱狂している姿を見て複雑な心情になった。
- 貧しい平民から皇后が誕生したことは、会長も嬉しかった。彼もまた平民だから。しかし同時に、罪のないナビエが追い出されたことを苦々しく思った。
東大帝国の人たちは愚かですが、会長は客観的にものを見ているイメージです。
会長のひとりごと
なお小切手の真実を知ったとき、会長はナビエを思いながら以下の台詞を呟いていました。
「そうして行ってしまわれたのですね・・・」
引用元:再婚承認を要求します・小説150話
うん。そうだよ会長さん。ナビエは寄付金だけ残して、何も言わずに西大帝国に行っちゃったんだよ。
国民はナビエが困っているとき助けてくれなかったし、それどころかラスタが皇后になったとき大喜びしたのに、それでも彼女は国のために自腹で寄付金を残してくれたのです。
その事実を一刻も早く、東大帝国の人たちが知ってくれればいいですね。そして全員きっちり反省してほしい。