ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の69話のネタバレ感想です。今回はサブキャラ視点で物語が進みます。
テルゾに保護されて別荘に移り住んだリカルド。そして怪しげな動きをするモンタナ家当主・デボラ。この2人の視点で、衝撃的な事実が明かされます。
目次
リカルド視点|別荘にテルゾが訪れ、衝撃の事実を明かす
別荘にテルゾが来訪する

リカルドが身を寄せている別荘に、久しぶりにテルゾが立ち寄ります。
テルゾはお茶を飲みながらディエゴの容態について質問すると、リカルドは浮かない顔で答えました。
「むしろ悪化したようです。前より眠っている時間が格段に増えたし、この頃1人で変なことを呟く日も増えて…」
一体どうすればいいのか分からないと悩むリカルド。するとテルゾは穏やかな笑みを浮かべたまま、信じられない言葉を発しました。
「それは良かった。薬がよく効いたみたいで」


その言葉に呆然とするリカルド。
しかしテルゾは気にせず続けます。
今日ヒリスにあって話をしたところ、彼女は完全に家族を捨てたこと。念のためリカルドたちの使い道を考えていたけれど、おかげで方向性がすぐに決まったこと。
そして彼は立ち上がると、再び質問しました。ガブリエルさんは今どこにいますか?と。
リカルドは呆然としたまま、彼女は朝早くに外出したと答えますがーーーこの時、違和感に気付きました。
ガブリエルは今日も昨日も外出したはずなのに、いつも帰って来るところを見ていないのです。
そしてリカルドは勢いよく立ち上がると、テルゾの胸ぐらを掴んで怒鳴ります。
「お前、ガブリエルに何をした!?」
しかしその瞬間、リカルドは眩暈がして気絶しました。
テルゾ視点
気絶した男を見下ろしながら、テルゾは無表情に呟きます。
「やはり理解しがたいですね。いくら亡くなった人が恋しくても、自分の娘と妹をなぜそこまで憎めるのか。私は、私を捨てた婚約者が他の男と産んだ子供ですら、それなりに可愛く見えましたよ」
ゼノンとデボラの密会|マゴを逃がしたのは誰?
デボラはある件について怒っていた
その日、モンタナ家の当主・デボラとアクシオンの母・ゼノンは2人きりで会って話をしました。
「単刀直入に尋ねます。ゼノンさん。あなたですか?カリキアの末裔(=マゴ)を流出させたのは」
するとゼノンはタバコを咥えながら、それはモンタナ家の過失のせいだろうと答えます。
カリキアの宝石を管理していた部下の一人が、黄金の卵を産むガチョウに目がくらみ闇市に密かに持ち出した。そう結論が出たはずだと言いますがーーー
デボラは語気を荒くして、それを否定しました。というのもこの仕事の担当者は、みんな彼女が厳選して選んだ人材なのです。


するとゼノンは急に距離を詰めて、口元だけで笑って言いました。
「今、お前がそんな主張をしたところでどうなる?ベルゼット家のゼノンがモンタナ家の罪を今まで黙認してきたのは、これが面白い余興だからだ」
その言葉を聞いた途端、デボラは諦めたように反論するのを止めました。
ゼノンは真実を語る
するとゼノンは、彼女の肩をぽんと叩いて耳元で呟きます。
「いい子だね、デボラ。じゃあご褒美に教えてあげるよ。カリキアの子供を送り出したのが私だというのは事実だ」
デボラは今までカリキアの血を使って実験を繰り返すも、無価値な怪物を生み出すだけで結果を出せていません。
そのことを指摘されたデボラは、悔しげに歯を食いしばるのでした。
ネタバレあり|接近不可レディー69話のストーリー解説
69話のおさらいとネタバレ感想
イノアデン家の現状

69話のストーリーについて、簡単に解説します。
まずヒリスの実父・ディエゴについて。彼はここ最近、ヒリスの幻覚を見て苦しんでいました。リカルド曰く、睡眠時間と独り言が増えたそう。
しかしこれはディエゴが病気なのではなく薬のせいです。知らないうちに、テルゾが薬を盛っていたようですね。
そして次にリカルドですが、彼にも薬が盛られています。そのせいで彼は、義妹のガブリエルが一緒に暮らしていると錯覚していました。
どんな薬を飲ませたら、こんな幻覚を見るんだという話ですが・・・まあその辺はファンタジー作品なので。
そしてガブリエルについては、現在居場所が分かりません。テルゾは何か企んでいるので、どこかに閉じ込められているのかもしれません。
テルゾの目的について
テルゾがリカルドたちを別荘に住まわせたのは、やはり裏がありました。彼はリカルドを利用しようと考えています。
それでもヒリスが家族を大事に思っているなら別の使い方をしようか…と悩んでいたようですが、ヒリスが完全に家族を捨てたと知って遠慮が無くなりました。
だからこそ、わざわざ別荘に行ってリカルドに真実を明かしたのでしょう。
デボラとゼノンの関係
マゴを誘拐した犯人はデボラでした。
本編を読んだところ、どうやらカリキアの血を使ってひと騒動起こす気だったようですね。しかし実験は失敗し、暴走した魔物だけが残りました。
なおゼノンは、それを知りながら黙認しています。この漫画のキャラは相変わらず倫理観がぶっ飛んでますね。