『接近不可レディー』のマンガ版70話のネタバレおよび感想です。
前回、ゼノンとデボラのとんでもない関係が明らかになりましたね。ゼノンは面白いからという理由で、デボラの悪事を放置していたのです。
そして密会が終わって外に出ると、彼女はある人物と出会います。以下にストーリーの続きをまとめました。
目次
ゼノン視点|デボラと密会した後、尾行者をおびき出す
ゼノンは〇〇に尾行されていた

デボラとの密会が終わると、ゼノンは1人で外に出て池の近くまで移動します。
そしてタバコを手でもてあそびながら、木の陰で自分を尾行している男―――アクシオンに話しかけました。
「私が尾行に気付くことくらい分かっているだろう。付けたのは一人や二人でもないし」
実のところ、アクシオンはずっとゼノンを監視していたのです。しかし彼女はそれに気付きながらも、尾行を追い払わず放置していました。
そしてゼノンは余裕の笑みを浮かべながら、近づいて来たアクシオンに話しかけます。
「私の後を付けて来たのは悪くない選択だね。あとはお前が私を探れば、それなりにいい結果が出ると思うよ」
尾行されたというのに、ゼノンは楽しそうな顔をしています。そんな彼女を見ながら、アクシオンはひとつ忠告をしました。
「俺には母さんを理解できませんが、もはや今更でしょうね。いつもそうでしたから…ただし、俺が行く先に母さんがいないことを願います」
そう言い残すと、彼はその場から姿を消しました。


ゼノンの独り言
アクシオンが消えた後も、ゼノンは相変わらず微笑を浮かべていました。
そして彼から漂っていたバラの香りに気付いて「そんな仲じゃないと言っていたくせに、花の香りが前よりもっと濃くなったね」と呟くのでした。
ヒリス視点|マゴのことを心配し、今後事件が起こらないよう願う
マゴを心配し、あれこれと悩む
その頃ヒリスは、自室で考え事をしていました。
というのも今日アクシオンから、ベルゼット家で奇形の魔物を生け捕りにしたという話を聞いたのです。奇形の魔物については彼らだけの問題では無いので、近いうちに4大家門にも公式文書が届くでしょう。
(カリキアの血を利用した実験の失敗作が、次第に水面上に現われている。やっぱり今生も、以前と同じ方向に向かっている)
またヒリスのもとには、狩猟祭とお茶会の招待状も届いています。とくに狩猟祭は大規模な行事なので、4大家門すべてが出席するでしょう。
そうなればマゴとビオレッタも一緒に来るかもしれないので、ヒリスは何事もなければいいと願いますがーーー
彼女はその思考をすぐに打ち消しました。
(これ以上は誰とも縁を結ばないと決心したのに、なぜまた関わろうとするのよ。これも全部アクシオンのせいだわ)
アクシオンが深く関わろうとするから、自分まで周囲のことが気になるのだろうとヒリスは考えます。
しかしその時、いつもの黒い影が目の前に現れて言いました。
『違うよ。まだ完全に満たされていないからだよ』
ヒリスは驚くも、影は遠慮なく言葉を続けます。
『完全に所有すれば、渇望する心が癒されるはずよ。だからあなたの好きなように、飽きるまで触れて飲み込んで食べて片付けて。完全にあなたの物にするのよ』
するとヒリスは影を拒絶し、苛立ちのあまりテーブルをどん!と叩いて立ち上がるのでした。
アクシオン視点
一方その頃。アクシオンは自室のソファで横になりながら、現状の問題点について考えていました。
というのも母親からもらった鍵のこと・四季の森の謎・そして初代の王とヒリスが交わした会話のことなど、気になることが多いのです。
するとその時、異能の気配を感じます。
不思議に思って身を起すと、なぜか目の前にヒリスが現れました。
「ヒリス…?この時間にどうした?異能まで使って…」
すると彼女は、頭の中がうるさいのだと答えます。その声はしきりに『アクシオンのもとに行け』と言うので眠れず彼のもとに来たのだそう。


そして彼女はアクシオンに身を寄せると、優しく彼の顔に触れますがーーー
このとき彼は、ヒリスが酔っていることに気付きます。そして彼女の手を取ると、その手の甲にキスをして言いました。
「どうやら君も今日は眠れないようだな。ならこっちに来い。夜が長かったのは俺も同じだから」
アクシオンに引き寄せられると、ヒリスは満たされた顔で彼に抱き着くのでした。
まとめ|接近不可レディー70話のネタバレと感想
70話のネタバレ感想|ヒリスがまた酔っ払った件

ヒリス、酒癖が悪いのにまた酔っていますね。
多分、あの黒い影が「アクシオンが欲しいなら、好きなだけ触っちゃいなよ!」とセクハラ発言を連発してうるさいので、酒を飲んで寝てしまおうと考えたのでしょう。
しかしいざ酒を飲んだところ、逆に酔っ払ってアクシオンのもとに来てしまったようです。本末転倒ですね。
おまけに70話でのヒリスは、アクシオンの事だけでなくマゴのことも気になる様子。
マゴが前世で海に行きたがっていたので連れて行ってあげたいな…とか、今度カリキア家に行く時はマゴの好きなお菓子を持って行ってあげようか…とか。彼のことを色々と考えてしまいます。
マゴは懐いてくれるので、やはり可愛いと思うのでしょうね。完全に親戚のお姉ちゃんポジションです。