「メンチカツ」と「ミンチカツ」。
人によって呼び方が違いますが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?
今回はメンチカツとミンチカツの違いについて調べてみました。
結論:メンチカツもミンチカツも同じ料理
どちらも同じ料理です
結論から言えば、メンチカツもミンチカツも同じ料理です。
どちらも挽肉に玉ねぎのみじん切りを混ぜて、油で揚げたものを指します。
呼び方は地域によって違います
メンチカツを見せた時、人によっては「ミンチカツ」と言うことがありますよね。
呼び方が異なるのは、ただの地域差です。
関東地方ではメンチカツと呼ぶ人が多く、大阪などの関西地域ではミンチカツと呼ぶ人が多い傾向にあります。
『Jタウン研究所』が行った調査によると、メンチカツ派とミンチカツ派の勢力図(?)は以下のようになっているそうです。
【拮抗】「メンチカツ」「ミンチカツ」どっちで呼ぶ?https://t.co/Z8bULTvlOh
「メンチカツ」派が50.1%、「ミンチカツ」派が49.7%、「その他」が0.2%という結果に(白色の県は投票なし)。皆さんは何と呼びますか? pic.twitter.com/bkfBWV1oDW
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 24, 2018
- メンチカツ:北海道・関東地方・東日本の一部・九州地方
- ミンチカツ:富山・岐阜・愛知より西側の本州府県(ただし石川県と山口県を除く)
勢力図を見ると、ミンチカツ派が関西に多いのは一目瞭然ですね!
ちなみに管理人は北海道出身ですが、上記のとおり皆メンチカツと呼んでいます。店舗での商品名も調べましたが、やはり圧倒的にメンチカツが多かったです。
なぜ関西は呼び方が違うのか?
メンチカツとミンチカツには違いがなく、2つは同じものです。
では、なぜ関東と関西で呼び方に違いがあるのでしょうか?
関西で「ミンチカツ」が定着した理由を調べたところ、どうやら諸説あるようです。
この章では、有名な3つの説を紹介します。
①挽肉を「ミンチ」と呼ぶから
東日本に比べると、西日本では挽肉をミンチ肉と呼ぶことが多いそうです。そのため、ミンチで作ったカツをそのまま「ミンチカツ」と呼んでいるという説があります。
②神戸市の精肉店が命名したから
昭和初期に、神戸市湊川の精肉店が「ミンチカツ」と命名した説があります。つまりこの場合、メンチカツとミンチカツは由来が異なります。
③「メンチを切る」を連想するため
メンチカツという名称だと「メンチを切る(睨みつけること)」を連想させるためイメージが良くありません。そのためミンチカツという呼び方をしているという説があります(ただし俗説)
信憑性が高いのは①と②でしょう。
「挽肉=ミンチ」なのでそのままミンチカツという名称が定着したのかもしれませんし、誰かが命名した可能性も考えられます。
ちなみに③の「メンチはイメージが良くない」という説もありますが、これは俗説という見解が強いようですね。
メンチカツの由来は「聞き間違い」だった?
次にメンチカツの由来を調べてみました。
日本で初めてメンチカツが販売されたのは、東京の洋食店。
本来は「ミンツミートカツ」という商品名になるはずでしたが、店主の聞き間違いにより「メンチカツ」になったという説があります。
「メンチカツ」の発祥は、明治28年創業の洋食店「煉瓦亭」。
外国人が多く日本に訪れるようになった明治中頃のことでした。
「煉瓦亭」の初代店主は、オープンから4年目で“ポークカツのひき肉バージョン”を考案。
「外国人にもわかりやすいような料理名をつけたい」と考えた店主は、外国人のお客さんに「ひき肉」の英語名を質問します。
その際英語で「ひき肉」を意味する「Mince meat(ミンスミート)」を店主が「メンチミート」と聞き間違えたため、「メンチカツ」が誕生しました。
引用元:https://www.lettuceclub.net/news/article/182871/
西洋人の発音が聞き取れず、間違った名称が定着してしまった…
日本のあるあるネタですね(笑)
【補足】メンチカツとミンチカツの違い
メンチカツとミンチカツの違いを強いてあげるなら、材料が少し違うことでしょう。
東京ではメンチカツの材料として牛肉と豚肉の合いびき肉を使用していますが、関西のミンチカツは牛ひき肉のみを使用するケースが多いそうです。
まとめ
メンチカツとミンチカツ。地域によって呼び方が違いますが、この2つは同じものです。
メンチカツが定着しているのは北海道・東北・関東・九州など。一方。ミンチカツが定着しているのは関西地方です。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。