ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の19話~20話のネタバレ感想です。
前回、打ち合わせに連れ来られたフィレンティア。父親は仕立て屋の反応を待つのが最善だと言いますが、時間の無駄だと考えた彼女はとある作戦に出ます。
彼女の作戦とは、一体何なのでしょうか?ストーリーの続きを解説します。
目次
19話の概要|事業を成功させるための作戦とは?
パーティー会場での噂

パーティーの最中、貴族たちはギャラハンの紡織事業について噂します。誰もが口々に、素晴らしいものができるだろう期待を募らせますが…
しかしビエーゼは会場で1人、怒りに震えていました。元々は俺の事業だったのに…と悔しがります。
するとその時、見かねた妻・セラルが彼をテラスに連れて行き「たかが安物の布地を扱う事業ですから…」と夫をなだめます。
すると彼は落ち着きを取り戻すも、怒りは止まらず組合長・クロイトンへの悪口まで言い出しました。
つまりビエーゼは、妻と同じ家門であるクロイトンを罵ったのです。これにはセラルも呆れますが、表情には出さず笑って彼をなだめ続けました。


ギャラハンに助言を与える
打ち合わせ中、フィレンティアはわざとテーブルにお茶を零します。しかし生地があっという間にお茶を吸収したため、書類は全て無事でした。
その性能に関心するルーラック。ギャラハンは納品時に同梱すれば注目されるでしょうと言いますが…
彼女が伝えたいのは、そんな事ではありません。そこで子供らしいフリをして大ヒントを出します。
「先に使ってみれば皆きっと欲しがるはずなのに。こんなに不思議でスベスベなんだもの。一度触ったら誰でもずっと触っていたくなりますよ」
商品をスムーズに販売するため、作り置きの生地で宣伝するよう伝えたのです。


娘の意見に、ギャラハンははっとします。
ルーラックも賛同したので、ターゲットとなる貴族たちに混合生地で作ったハンカチを試作品としてプレゼントすることにしました。

「こうしてはいられない!」
ギャラハンは組合長・クロイトンと試作品の会議を開くため、すぐに部屋を出て行きます。その様子を見ながら、彼女は内心「これでよし!お父様なら成功させるはず!」と喜ぶのでした。
誕生日に欲しいもの
ギャラハンが会議に出かけたので、その間フィレンティアはルーラックに預けられ、2人で夕食を取ります。
当主の専属シェフが作っただけあり、夕食のステーキは段違いで美味なものでした。フィレンティアがその美味しさに感動しながら食べていると、ルーラックがふと「何かほしい物はあるか?」と話を切り出しました。
孫娘の誕生日だから、小さな図書館でもプレゼントしようか…と思案するルーラック。1人で考える時間と空間がないフィレンティアにとって、この提案は魅力でした。
が、しかし。
彼女はグラつきながらも、プレゼントは違う物がいいと告げます。そしてニヤッと笑い「おじい様、今度私のお願いを一度だけ聞いてくれませんか?」とお願いしました。
20話の概要|ギャラハンの紡織事業は大成功する
1度だけ願いを聞いて!
(遅かれ早かれ、おじい様の力で解決すべきことが起こる。もし今断られたら他の方法を考えないと)
フィレンティアは冷や汗を流し、スカートの裾をぎゅっと握りしめます。なぜなら彼女自身、この願いが難しいものだと理解していから。


そして一方でルーラックは、大声で笑ってから「今の言葉が図書館1棟よりも大きなプレゼントだとわかっているか?」と言いますが…
彼女をじーっと見た後、その願いを承諾してくれました。
祖父からの承諾を得られたことで、フィレンティアは両手を上げて大喜びします。なにせこれで、”その時”のための手段は整ったのですから。あとは自身にできる事をやるだけです。
紡織事業の売り上げ
午後の2時ごろ。ギャラハンが神妙な顔をしながら部屋で1人待機していると、そこに組合長・クロイトンが飛び込んできます。
「販売直後から大量の注文が殺到しているそうだ!」
ギャラハンが改善した紡織事業は、予想以上の大成功を収めたのです。
そのためクロイトンは喜色満面で、ギャラハンは安堵のあまり目を潤ませました。


クロイトンは喜びのあまり、2人分のワインをグラスに注いで乾杯します。そしてご満悦な彼の隣で、ギャラハンは考えます。
(ティアのために力を付けないと。我が子が理不尽な目に遭うことなく、堂々と生きていけるように!)
ワイングラスをギュッと握りしめるギャラハン。またこの時、生地の生産が安定したらこの事業の一線から退くことをクロイトンに伝えました。
というのもやりたい事業があり、家門に頼らず自分の力だけで進めようと考えているのです。
なぜならギャラハン自身が力をつけることで、それがフィレンティアの力になるから。娘の未来を支えるために、父親として決心したのです。
その話を聞いたクロイトンは驚くも、事業の方向性が決まったらぜひ教えてくれと言います。さらに、君がやる事なら喜んで投資するとまで言いました。


事業が大成功した結果
ギャラハンの事業が大成功したという噂が広まって数日。屋敷内の使用人たちは、目に見えてフィレンティアに親切になりました。
そしてフィレンティアは”大きな箱”を持ちながら、医務室にいるエスティラの元へと向かいます。
『今世は当主になります』のネタバレ感想
感想①大ヒット商品を生み出したギャラハン

フィレンティアの助言が功を無し、ギャラハンの紡織事業は大成功しました。商品の質が良かったこともあり、宣伝すると販売店から注文が殺到したのです。
現代風に言うと、ギャラハンは大ヒット商品を生み出したワケですね。
しかもただ生み出すだけでなく、低品質の品を大ヒット商品に変身させたんですよ。中々出来る事ではありません。本当にすごいですよ。
今までは気弱で目立たない三男でしたが、ここに来て才能を露わにしました。
ただし、彼はせっかく軌道に乗った紡織事業から退く予定のようです。やりたい事を見つけたので、これからはその事業に専念するそうですが…
こうしてギャラハンががんばっているのは、全て娘のため。
以前シャナネットから忠告されたため、自分自身が力をつけて娘を守ろうと考えているのです。
本当に優しい父親ですよ。こんな素敵な父親います?
感想②セラルが腹黒い件
ビエーゼの妻・セラル。彼女は表面上こそ穏やかですが、内面はかなり腹黒いですね。
パーティー会場では夫を宥めながらも、内心では彼に呆れていました。夫を立ててくれる点ではある意味、良い妻だと言えますが…
けれどセラルは皇后側の人間なので、完全にビエーゼの味方とは言えません。
夫を都合よく使っているという印象を受けます。少しだけビエーゼが可哀想ですね。