ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の17話~18話のネタバレ感想です。
前回登場した第1皇子・アスタナ。彼はルールを破りロンバルディの屋敷に押し入りますが、ルーラックが退けてくれました。
けれどフィレンティアは、事態を引き起こした張本人なので「怒られるのでは」と落ち込みます。今後はどうなるのでしょうか?
17話の概要|アスタナ事変のその後
ロンバルディらしい行動
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アスタナが去った後。ルーラックは気遣うような顔で、フィレンティアの頭をなでて言います。
「偉かったな。お前が皇子のわがままを聞く必要はない。ロンバルディは常にロンバルディらしくいなくてはならんぞ」
先程のフィレンティアの毅然とした態度は、祖父の目から見ても一族にふさわしい振る舞いでした。
そのことを褒められたフィレンティアは、顔を輝かせます。
ギャラハンの決心
疲れて眠ってしまったフィレンティアを、叔母のシャナネットは部屋のソファに寝かせます。
すると事件を聞きつけたギャラハンが焦った顔で部屋に飛び込んできたので、シャナネットは彼に注意しました。
「いきなりの任務で忙しいのは分かってる。でもね、フィレンティアはまだ小さくて保護が必要な歳よ」
また彼女は、ルーラック亡き後のことも指摘します。彼の力が弱まれば、欲深いビエーゼがどんな行動に出るか分かりません。
だからシャナネットは、ルーラックが健在な間に力を付けるようギャラハンに忠告しました。
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ギャラハンはその後、眠るフィレンティアを自室に運んでベッドで休ませます。そして娘の手をそっと握り、髪にキスをして告げました。
「約束するよティア。何があってもお前を守り抜く」
ラビニ皇后視点
薄暗い部屋の中、優雅にイスに座るラビニ皇后。
そして目の前で立っているアスタナに、ロンバルディ邸では言動に注意するよう言ったはずなのに…と苦言を呈し、後日謝罪に行くように告げます。
その言葉にアスタナが反論しかけるも、ラビニ皇后は彼の顎をグイッと掴んで言いました。
「(ロンバルディは)まるで自分達がこの帝国の主人かのように振る舞ったのでしょう?」
その言葉を、ハッとした表情で聞くアスタナ。
ラビニ皇后は歪んだ笑みを浮かべて、ロンバルディは皇室への尊敬を忘れた人間であり今日のことを絶対に忘れてはいけない…と言い聞かせます。
するとアスタナは、はいと返事をして薄く笑いました。
18話の概要|皆がフィレンティアに〇〇を質問する
何色が好き?
その日はクレリバンの授業があり、宿題が出されます。”商人にとって最も価値のある財産は何か”を考えてくるのが今回の宿題です。
・・・
授業後にフィレンティアがクッションを片付けていると、くまの人形を抱き締めたララネがやって来て「何色が好き?」と質問します。
フィレンティアが「赤かな?」と答えると、ララネは微笑んで教室を出て行きました。
質問の意図が分からず、ポカンとするフィレンティア。すると今度は双子が近づいて来て、赤が好きなのか…とぶつぶつ言いはじめました。
誕生日プレゼント
「…って皆が言ってて、何を考えてるのかさっぱりです」
リビングのソファで本を読みながら悩むフィレンティア。すると隣に座っていたギャラハンが、その答えを教えてくれました。
近々フィレンティアの誕生日があるので、プレゼント選びのために皆は好みを聞いてきたのです。
そしてギャラハンは微笑みながら、パパからのプレゼントは何がいい?と尋ねますが…
フィレンティアは欲しいものが思いつきません。本音を言えば静かな別荘や商人組合が欲しいのですが、そんな事は言えません。
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答えに困るフィレンティア。
するとギャラハンはさも名案だと言わんばかりに、仔馬をプレゼントすると言い出します…
フィレンティアは馬なんていりません。お金がかかりますし、そもそも前世で馬にひかれたので良い思い出がないのです。
そこで彼女は、切なげな顔をして「仔馬さんをお母さんと離れ離れにするのは可哀想」と言い、プレゼントを変更させようとします。
するとギャラハンはその言葉に感動し、馬の親子をプレゼントすると言って娘を抱き締めました。
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事業の打ち合わせ
プレゼントが決まった後、ギャラハンはなぜか娘を事業の打ち合わせに連れて行きます。
執務室ではギャラハンとルーラックがテーブルに書類を広げて話し合いをし、フィレンティアはお茶を飲みながらその様子を眺めるという状況。普通の子供なら嫌がる状況ですが、彼女にとっては仕事の進捗を知れるため好都合でした。
そしてテーブルに置かれている”コロイとネルの混紡生地”の試作品に触ってみると、手触りも良く吸水力もありそうで中々の出来栄えですが…
ギャラハンは浮かない顔で、今は仕立て屋の反応を見るのが最善でしょうと言います。これだけ品質のいい物を作ったのに、待ち続けるしか手はないと言うのです。
この話を聞いたフィレンティアは、時間の無駄だと考えます。混紡生地は話題性も十分ですし、人々が直接商品に接する機会さえあれば成果はすぐに出るでしょう。
(何かいい方法はないかな…)
考えた結果、フィレンティアは混紡生地の良さをアピールするため強引な作戦に出ました。
『今世は当主になります』のネタバレ感想
17話の感想①ロンバルディらしさ
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アスタナ事変の後、ルーラックはフィレンティアの毅然とした態度を褒めてくれました。彼女自身は怒られるかも…と落ち込んでいましたが、褒められた途端にすごく嬉しそうな顔をします。
「ロンバルディらしい」という称賛は、彼女にとってそれだけ価値があったのでしょう。しかも敬愛する祖父に言われたのだから、喜びもひとしおです。
そしてよく考えると、ルーラックの言う”ロンバルディらしさ”は相当ハードルが高い気がします。相手が王族だろうと権力に屈さず、名家にふさわしい態度で毅然と振る舞うことが条件なのですから。
ロンバルディらしくいるのって大変ですね。一族の中でこの条件を満たしているのは、ルーラック以外だとシャナネットとフィレンティアくらいな気がします。
17話の感想②ギャラハン覚醒か?
一方でギャラハンは、この事件がきっかけで腹をくくりました。
姉・シャナネットの「ルーラックが生きている間に力を付けろ」という言葉に、さすがに危機感を覚えたようですね。
実際に彼女の言うとおりで、前世ではギャラハン亡き後、フィレンティアは一族から蔑ろにされていましたから。この指摘は最もです。
18話の感想|親子の会話がかわいい件
18話でのフィレンティアとギャラハンの会話がとても可愛いなと思いました。
仔馬を母親と引き離すのは可哀想だというフィレンティアの言い訳も可愛いですし、それを聞いて「じゃあ親子セットで買うか」という斜め上の発想になるギャラハンも可愛いです。
出産できる雌馬はとても高額だし飼育代もかかるので彼女は困り果てますが、ギャラハンはその辺の事情をまったく気にしません。金銭感覚がマヒしてますね。
さすが大富豪。さすがロンバルディ。